第8話 [裏掲示板]
その光景はほとんど墓地のようだ、といつもうをは思う。上下左右
どちらに移動してもそこはただ果てし無く広がる掲示板の連なり
だった。黄色い掲示板もあれば緑の掲示板もある。しかし、掲示板
以外のオブジェクトはなにひとつなかった。この掲示板に企業秘
密が山のように書き込まれているのだ。
しかし偶然テレポートの秘密に気付き、ここまで侵入してきたアバ
タがいたとしても、簡単に裏掲示板が読める訳ではなかった。裏
掲示板には侵入者を撃退するための恐ろしいブービートラップ(罠)
がしかけられていた。しかけの作動を確かめるためにうをはわざと
普通の掲示板を読むように、カーソルを掲示板の上に置きDOコマン
ドをクリックした。
「ふんっ!」
すると見よ!
掲示板から数知れないツチノコが飛び出し、襲いかかって来たでは、
ないか。
しゅるるる
しゅるるる
うをは見切ってさけることが出来たが、ツチノコに噛みつかれると
そのアバタはマウスコマンドガ使えなくなり、かなしばりに会って
しまう。しかもそのIDがホストコンピューターに察知され、正体が
わかってしまうのだった。
「よしよし、この機能が健全であるかぎり、YBMのハッカーも侵入出
来ないだろう。」
この裏掲示板を読むためには普通の方法ではだめなのだった。
うをは掲示板にビラをとめてある押しピンの左から三つ目に
カーソルを置きクリックした。この方法ではじめて裏掲示板を
読めるのだ。画面が白いエディター画面に変わり、うをは秘密文書
のメニューを見ることが出来た。
文書1・・・・・・・・・・・・・
文書2・・・・・・・・・・・・・
文書3・・・・・・・・・・・・・
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