――幕間(4-4)――

【世界】


・悪魔召喚

悪意をもった人間が、その強大な力を利用するために異界からデーモンを召喚することを悪魔召喚と呼ぶ。

デーモンはイービルアイと同じく別世界の存在だが、確固たる実体をもつためこちらからの干渉によってのみ召喚することが可能となる。



【人物】


《勇者》イリーナ

アルフォンスによって異世界召喚された劇作家。その技術を活かして人々の心を動かせたり、動かせなかったりする。

リビングデッド事件の英雄であり偽王フォメルス討伐による革命の立役者。ティアン女王の想い人。



《吟遊詩人》オーヴィル・ランカスター

イリーナに懐いている剛腕の吟遊詩人。悪の組織を単身壊滅させ、人類最強の剣闘王者と渡り合い、神と崇められた巨竜を倒した。



【武具】


・ハチェット/手斧

振りかぶって振り下ろすという単調で隙のある動作に限定されるため、武器よりもサバイバル用品としての利便性が高い。

アルカカが多用しているが、片腕の彼にとって携行、手入れ、予備の取り回しなどが容易だからである。

達人の彼にとってはその都度振り上げるワンクッションがあってやっと鈍重な敵に噛み合うという意味もある。


・ランタンシールド/防具

ガントレットと小盾が一体化した防具。先端にニードルやブレードが着いており攻撃にも用いる。作中、盾がスライドしてニードルが出るものはドワーフの職人による特注品。


・封魔の指輪/魔具

七百年前に肉体から剥離させた魔族の魂を封じた指輪。魂を奪われた魔族の肉体は朽ち果て、肉体を失った魂も朽ち果てる寸前だった。



【モンスター】


・悪魔/デーモン

この世界において力の象徴をドラゴンとするならば、悪の象徴こそがデーモンである。人知を超えた危険な存在で、出現した場所では必ず厄災に見舞われる。





『暗愚の女王と愛しのグラディエーター soiree』第二幕 開幕。

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