――幕間(3-1)――

【世界】


・リビングデッド事件の傷跡

教会による過剰なネクロマンサー弾圧が引き起こした事件により王都の三分の一、総人口の一割が命を落とした未曽有の大災害となった。


三大機関とされた教会と元老院は消滅、騎士団も壊滅に近い打撃を受けた。その隙を突いて今後、敵国が攻勢に出る可能性は高いと予想される。

これに対抗するため、皇女ティアンの即位を急行。生存した騎士の昇格と準騎士の叙任を順次執り行っている。



【人物】

『竜殺し』オーヴィル

怪力無双の吟遊詩人。イーリスが依り代としている肉体の身元を確認する為、その奪還を依頼してきた人物をさがして単身旅に出ていた。道中、人知れずドラゴンを討伐するなどの偉業を果たす。


『勇者』イリーナ

異世界より召喚された勇者。現世に帰る手がかりを探していたが、現在は王都の復興に尽力している。

女王の救出、リビングデッド事件の鎮圧などの功績からアシュハ国の首脳陣も無視できない存在。


『大魔術師』アルフォンス

イリーナを異世界召喚した元凶の魔術師。妹が世界を滅ぼしかけたが後ろめたく感じたりはしていないようだ。

自己利益以外に興味はなかったが、事件以降はイリーナに心酔し恩返しを名目に彼女に尽くしている。


『女王』ティアン

王都復興と防衛の強化を急務とし、修業期間を割愛して国家元首に即位した新女王。

すべての場面で人手が不足しているため寝食を惜しみ身を粉にして働いている。



【魔術】


・異世界召喚魔術/アルフォンス

異世界に存在する思念を引き寄せて依り代に定着させる。彼の得意とする通信魔術に妹マリーの開発した憑依魔術を魔具によって増幅複合した一回限りの魔術。

膨大な魔力と条件を必要とするため前例がなく、効果時間など不明なことが多く今後どのような結果を迎えるか分からない実験的な魔術。



【モンスター】


・竜/ドラゴン

最大級のモンスターであり、生物中最強の強靭さと高い知能を有している。数が少なく人間を避けて暮らしていることから希少とされている存在。尊大な性格の個体が多い。


・古竜/エンシェントドラゴン

ドラゴンのなかでも希少中の希少種。無限の寿命を持ち、通常のドラゴンの十倍もの体長の個体も確認されている。

『古代魔術』と呼ばれる強力無比な魔法を使いこなす最強の存在であるため、人間たちもけして逆らわず神と崇拝するのが通例となっている。





『竜の巫女は剛腕の吟遊詩人を全否定する matinee』第二幕 開幕。

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