楽屋落ち

あとがき


『豚の国』読了ありがとうございます。


新作ではない外伝でお茶を濁して申し訳ないのですが。

話数、文字数のトータルなど出しておきたかったのでご了承ください。


現在、グラディエーター四部作の続編シリーズとして『異世界劇団編』を執筆中です。


大長編に耐えうる内容にするため、全体のコンセプトと到達地点への道筋について構築中ですので。

もう少しお待たせすることになりますが、存在を忘れずにいてくださるとありがたいです。


前シリーズとは一風変わった、より濃い物語を提供したいと考えています。



さて、作品の話を少々。


『豚の国』は当初、漫画を想定してネームを準備していたものでして。


ぼくが漫画の持ち込みなんかをしていた頃。

編集さんから頂いたダメ出しに以下のようなものがありました。


「過激なものが描きたいならヒロインがウンコ食う話を描けばいい。

でも、そんなの絶対面白くないでしょ」


この言葉が意図するのは、「誰がそれを読みたがるの?」ということであり。

的確なダメ出しとして納得できました。


一方で、「ヒロインがウンコ食べる物語」が「絶対に面白くない」かはまた別の話だよな。

そう思う気持ちも湧き上がっていました。


ウンコを食べる。というのは描写でしかないわけで。


物語が面白いかつまらないかは、ウンコ食う食わないとは無関係だろうと。


例えば――。


今日まで知らずに口にしてきた唯一の食料がウンコ由来だった。

それを知った時、明日からそれを口にできるのか。


その葛藤ひとつで既に面白いんじゃないかと思い立ち。

次は、『ヒロインがウンコ食う面白い話』を書こうと思い立ったのでした。


「ヒロインがウンコ食うような漫画などいらん」とアドバイスされて。

「ヒロインがウンコ食う漫画」を描こうとしたわけです。



それがグラディエーターを描き始めるよりだいぶ前のことなので。

ニケとアルカカはイリーナたちよりも先に生まれていました。


『豚の国』をニケとアルカカの外伝として書いたのではなく。

別作品の主人公を『グラディエーター』に持ち込んだというかたちです。


そういう意味で、長編内でもすでに独立した世界を持つキャラクターとして活躍した気がします。


コミカル要素が無く、シリーズとは違う雰囲気の作品になりましたが。

何か楽しめる要素を提供できていましたら幸いです。


引き続き、シリーズをお楽しみください。




河童Δ

――――――――――

今作品もコンテスト応募用に別投稿してあります。

気に入っていただけましたら、そちらの方も評価、ブクマ等、応援よろしくお願いします。


・豚の国

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880869178

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