第18話 パソコンの仕事ばかりしていると・・
これは、自分の偏った見方かもしれないが、パソコン(コンピュータ)の仕事ばかりしていると、だんだん、人の心を失っていく気がする。
営業でパソコンを使うとかは別だけれど、基本的にパソコンと向かい合うと、人と接するということが極端に少なくなるので、コミュニケーションがだんだん少なくなる。
先日久しぶりに、派遣で、パソコン設定の仕事に就いたのだが、そこの指示をする人間がひどかった。
あまり人生でお目にかかれないような上から目線の人で、「ば~か!」とか言われ、ミスをしてしまう自分も悪いんだけど、指示書は、パッと見ても、わかりづらくて、説明を聞いても、理解できなくて、聞き返したら、いやな顔をされ、はっきりいって、かなりやりづらかった。
決定打は、その人がお昼に出て行ったのだが、その間に、どしゃぶりになり、その人は傘を持って行かなかったらしく、なぜか勝手に、その人と、その現場の人の電話のやりとりで、自分が傘を持っていく羽目になった。
電話で待ち合わせ場所を聞き現地へ向かった。
想像を超えるどしゃぶりで、ズボンは濡れて、正直、「なんで自分が・・・」と思っていた。
現地に向かうと、それらしき人はいない。確かうどん屋さんと言っていたような気がして、うどん屋さんに向かったが、いなかった。
電話番号を聞いていたのを思い出して、電話をかけ、自分が今いる場所を伝えると、「馬鹿!そこじゃねーだろ!」と怒鳴られた。
自分が最初の時点で、行き方の聞き間違いをしていたようで、(その場所は現地から、右回りと左回りからいける)、それは間違った自分が悪いんだけど、普通、自分が傘を忘れて、届けに行く人にねぎらいの言葉の一つもあってもいいのではないか?と思った。
そのあと、傘を届けに行くと、お礼どころか、自分から傘を奪うようにして、すたすたと歩いていった。
よっぽど、言ってやろうと思ったが、言ってしまったら最後になってしまうので、
ぐっと怒りをこらえた。
ただ、その人は「人として終わっているな」と思った。
同時に反面教師として、自分も気をつけないとと思った。
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