短編集
来葉 紀
毎日
朝がきて、夜が来て
一日が終わって、また朝が来て
いつも、同じ繰り返し。
けれど同じ一日はどこにもない。
昨日は明日にならないし、明日は昨日にならない。
"今日出来ないことが明日何で、出来ると思うの?"
誰かがそう言った。
その人はきっと自分を見つめて自分を知っている。
だから胸を張って、疑問を口に出来る。
私には出来ないことを行動して、口に出来る。
羨ましい。
1日、1日が光り輝やいて
見るもの全てが新しく感じることが羨ましい。
どうしてそう思えるのか
分からない。
いつもの変わらない1日が明日も待ってるのに
どうして、そんなにも自身に満ち溢れているのか
朝方来て、夜が来て
朝が来て、夜が来て
目が覚めて、眠くなって
笑いあって、泣きあって
幸せな1日が明日も待ってる
今日は幸せでしたか?
昨日はどんな事がありましたか?
明日はどんな事があるのでしょう?
分からない
分からなくて不安ばかり
楽しいことなんて考えられず
薄青い空を見て自分を誤魔化して
ほらまた、朝が来る
不安に押し潰れる私にも朝が来る
暖かな光は差し込んで
不安を取り除いてくれたらいいのに
夜が来たらまた元通り
おはよう
おやすみ
ありがとう
さようなら
こんな私にも朝は来る
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