ワールドハラスメント
舞彩
第1話
『この世は大抵、僕たちのいやがらせでできているんだ。
ん、少し唐突過ぎたかな…。まあ、世界が僕たちの手の中にあると考えてくれるといいよ。なにしろ、僕たちも自分勝手に、欲望のままに手の中を操っているんだ。
君たちの迷惑とかはあまり考えないね。いや、考えないというよりも、君たちのその行動でさえ、僕たちを掻き立てる。
君たちは罪な生き物だね。
話を変えるよ。
君たちは、自分の名前について深く考えたことはあるかい。
ファーストネームは、君たちにもその意味がわかるんじゃないかな。
複雑だけど単純だしね。
でも、ファミリーネームはどうだろう。
あまりにもその単純さに、君たちは意味が分からないんじゃないのかな。
もしも、その文字に深く大層な意味がこめられていたとしたら……?
もしも、それで世界が変わってしまうとしたら?
きみはその単純さの重みに耐えれるかい?』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます