第35話 昨日のことは忘れ、次のネタを考える。
物語が、小説が完結したら、次はどうすればいいでしょうか。
もちろん、次のネタを探すのです。新しいアイデアを見つけましょう。
私の場合、予約投稿のストックがあるうちは、新しいネタを探すのが
昨日のことは忘れましょう。完結した作品のスターがときどき、偉大なる読者様の恩寵を賜って増えていることがありますが、まあどう頑張っても倍にはなりません。ある程度は諦めが肝心です。
次のネタが浮かばないというのは、これは高望みしすぎているだけというのがほとんどです。一作、上手く書き上げたことで鼻高々になってしまって、自分の身の丈にあったネタを見つけることができないのです。しばらくだらだらしましょう。そのうち、書いてみたいネタが見つかるものです。
別のジャンルに挑戦してみるというのも一つの手です。
私の場合、ファンタジー、童話、恋愛、SFと書いてきて、今回はエッセイに注力してみました。このエッセイを書き上げたら、またファンタジーに戻るかもしれません。あるいは次に書くのは、ハードSFかもしれません。
筆先が上手くなったことを喜んでいるだけではよくありません。
重厚なテーマ、奥行きのあるストーリー、リアリティのあるネタが伴っていなければ、筆の持ち腐れです。実際、非常に筆がうまいのだけれど、おそらく決してなろう受けはしないであろうという作者がいます。
彼らは、ある意味で羨ましいけれど、ある意味では可哀想な人たちです。つまり、小説家になろうに、小説投稿サイトに、インターネットに、彼らにとって適切な発表の場が無いのです。
彼らはおそらく、賞にも応募しているでしょう。ですが、いくら筆が上手くても、需要と供給の関係で一次選考を、二次選考を突破できないということはあるものです。彼らは悲劇の人たちです。読者に媚びることもできず、筆を偽って下手に見せることもできない。進化の袋小路に入ってしまったのです。
非常に失礼な言い方になりますが、彼らのようになってはいけません。
筆力よりもアイデアが重要なことが多々あります。出来のよくないアイデアに拘って、何度も何度も改稿するよりは、新しいアイデアを用いた作品を書きましょう。アイデアが出ないからといって、旧作をリメイクするのもやめましょう。たぶん十中八九エタります。
常日頃から、ネタを考える努力というものをしましょう。
そしてさっとメモ帳に書き留めて、それをどんどん膨らませていきましょう。
いまこそ、新作を書くべき時です。
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