君の優しい一押し

理解する事を拒否する感情

他人の感情にならまだマシだろう?


自分のこの戸惑いだとか焦りだとか

言葉にし難いのだが頭では 出来上がっている言葉

心では入れ替わって 声に出せないでいる言葉


きっと目の前の君は 言われる言葉を予測している

心でちゃんと理解している 他人の言葉だというのに


君を守る勇気なら あるつもりだけれど


君の前だけでは 弱くなる 

その君の優しさの前に とても弱くなる


いつも冗談交じりで交わしている言葉を

改まってしっかり伝える事に ここまで臆病になるなんて


僕は知っている 君の答えを

君は知っている 僕が何を言いたいかを


それでも戸惑い疑う自分が 不思議で仕方が無い


そんな僕を君は ため息交じりの苦笑いで一度見つめると

下を向き僕の胸に頭を預け 『どうしたの』と一言

僕の背中を言葉と態度で 軽く押してくれたのです

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