殻
頭と心が
バラバラの事を考える
連動しない体は
空っぽになってしまって
まるで卵のような殻に
閉じ籠もるのがいいのだろう
安易な考えで閉じ籠もる
ただ連動連携しない
自分の不甲斐なさに涙する
その殻の中で溺れてしまう錯覚さえ
覚えてしまうほどの涙かもしれない
「中は動いているのか?」
曲げた人差し指の第二間接で
確かめている人がいる
外からその殻を
叩き割ろうとする人がいる
「もう出てきていいんだよ」
声をかける人がいる
殻ごと
抱きしめてくれる人がいる
結局殻のせいで
殻の外でそれをしていたのは
『誰?』
という疑問にしかならなかった
ただ
見ないフリをした人たちよりも
『自分』を見てくれた人がいた
それだけで良かったんだと
少し先の未来で彼方は知る事になる
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