紅い道

田畑にある小さな通路

その道を染める 紅い花の群生


私の足は それらに止められる


忌み嫌われながらも

天上の花と言われる


その紅い道を 素直に奇麗と感じた


少し冷たい風が吹き

一斉に揺れる紅い花 吸い込まれるような世界

 

その奇麗さを もう少し眺めて居たかったが


同時に季節の移り変わりを感じ

私は一度瞳を閉じて その瞬間を焼き付ける


そして足早に 家路につくことにした

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