トードリリーの歌 - A song less love song -
糾縄カフク
プロローグ01
鳴かない鳥は歌いました。
心の中で、きっと貴方を愛していると。
鳴かない鳥は願いました。
心の中で、ならば私を救って下さいと。
鳴かない鳥は叫びました。
届かない声で、本当は死にたくないと。
砂塵に混じった鮮やかな火の粉が、銃と人の成れの果てを残す灰燼の荒野に、黒煙を纏って舞う。
「こちらルフゼロ《メジヌン》制圧を完了」
ノイズの粒子にざらついた声が響き、一陣の風が立ち込めた砂煙を払うと、たった今最後の敵に死を与えたであろう、人型の機動兵器が佇んだ姿を現す。
ここは砂漠の国のどこか。
声の
声の
「ルフゼロ《メジヌン》、これより帰投する。――自由は常に銃と共に」
やがて国是を末筆に添えると、
後には
それは何かを叫び続けた余り、喉から血を吐いて自らを汚す、或いは
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます