第106話 出窓のクッション

 最近ウチの子(猫)は、出窓に置いてある薄いクッションの上がお気に入りらしい。

 夜、いつもはわたしのベッドで寝るのに、最近、出窓のクッションの上で寝ているようだ。確かに出窓はベッドにくっついているので、ベッドの一部のようなものだが。

 しかしいつものように猫とベッドをめぐっての奪いあいがないと、張り合いがない気がする。それになんだか寂しいのだ。

 なんだかんだ言って、わたしは、猫とのベッドの奪いあいが楽しかったのかもしれない。

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