第74話 ごはんの要求
ウチの子(猫)のごはんの要求はしつこい。まずわたしの前にきてわたしをじーっと見上げる。次に、わたしにすり寄る。そして、段ボールでの爪とぎだ。
ある日、わたしが昼寝をしていると猫がやってきた。わたしを起こしてごはんをもらおうと考えているのだろう。わたしは、そのまま寝続けた。すると猫はベッドの上に上がってきた。わたしが無視していると、猫は、わたしの体に乗ってきた。わたしの体を、歩き回るのかと思ったが違った。猫は、わたしの胸に伏せた。お尻をわたしの顔に向けて。そして尻尾を左右にぶんぶんと振るのだ。その度に猫の尻尾がわたしの顔を叩く。こんなことを覚えるとは!痛くはないがこれでは眠れない。わたしは起き上がり猫に聞く。
「ごはん食べたいの?」
猫はわたしにすり寄ってくる。わたしは仕方なく猫にごはんを少しだけあげる。それだけでも、猫は満足したようだ。
そしてわたしは昼寝に戻った。
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