第44話 ごはんが入った箱(猫視点)
インターフォンが鳴って、ウチの人が何か話してるわ。玄関の扉が開いたことを考えると宅配物かしら?
あたしは猫。宅配物くらいわかっているのよ。知らない人が荷物を運んでくるんでしょ。どうして知っている人が荷物を運んで来ないのかしら?その辺りはよくわからないのよねぇ。知らない人は帰ったらしいわね。ウチの人は何をしているのかしら?まぁ、気にするほどでもないわね。お昼寝でもしようかしら。
ズルッ
あ!あの箱はあたしのごはんが入っている箱だわ!もしかしたら、ごはんをくれるつもりなのかしら?見に行かなくちゃ!あら!別の箱に、あたしのごはんの袋がいっぱいだわ!やっぱりごはんをくれる気なのね♪
それにしては、ウチの人は何をしているのかしら?ごはんの袋を移しているように見えるんだけど。どの袋を開けるのかしら?うふふ、楽しみね。
「よいしょっと」
ええ⁉ごはんを全部食器棚の上に上げちゃったわ!どうして⁉ごはんをくれるはずじゃなかったの?
思わせ振りなことをするなんてひどいわ!
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