第23話 花粉症
わたしは花粉症だ。ある日部屋の空気を入れ替えようと窓を開けた。
「はっくしょん!」
「はっくしょん!」
やはり花粉症の人間には外の空気は辛い。わたしは仕方なく窓を閉めた。わたしのその行動に不機嫌なのは猫だ。開いた窓から外を見ていたからだ。しかし、花粉症には敵わない。
花粉症は人間だけの話ではなく、動物もなる。毎年猿山の猿たちが花粉症に苦しんでいる映像を見ると、可哀想になる。それに、もしかしたら猫も花粉症になるかもしれない。そんなことになったら可哀想だ。
だから窓を閉めることを理解してくれ。そして、わたしを睨まないでくれ。
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