第3話11月8日(土)

杏がログインしました。


杏:『重大発表があります!!!ってかナツキいる?』


ナツキ:『付き合うの?』


杏:『うん!!!とうとう私にも6年ぶりに彼氏が…(涙)』


ナツキ:『良かったなぁ!おめでとう~!ほんで詳細聞かせろよ。』


杏:『え…(照)』


ナツキ:『え。ここまできて言わないつもり?』


杏:『いや、なんか普通に言われただけだよ(照)これからもこんな風に会いませんかって。はい、喜んでって答えたの!』


ナツキ:『ふーん。付き合ってくださいとか、好きですとかじゃないんだ???』


杏:『そうだけど…え?彼氏彼女でってことじゃないのかな?なんか不安になってきた(汗)』


ナツキ:『まぁ逢瀬を重ねていけば自然とはっきりするんじゃない?杏が彼女なのか友達なのか。』


杏:『えぇ~。彼女の気まんまんで小躍りしてたのに(泣)』


ナツキ:『いい歳の女が彼氏できたくらいで小躍りすんなよ(笑)』


杏:『いい歳の男の癖にわかってないなぁ。いい歳の女だからこそです!!』


ナツキ:『そっか、そっか。確かにな。大変失礼いたしました。』


杏:『ねぇ、ここんとこ私の話ばっかだけど、ナツキのほうはどうなの?』


ナツキ:『特に変わりないな。植物の世話して売るだけだよ。注文来たら対応して梱包して発送。毎日同じことの繰り返し。』


杏:『そっか、順調そうで何より。毎日同じことでもきちんとこなしてるからこその成功だよね。一人で偉いよ。』


ナツキ:『好きなことやって金稼げるのは幸せだと思うよ。それに嫌みな中国人も隣にいないしな(笑)』


杏:『ほんとそれ!!私も一人で仕事してみたいよー。毎日毎日チクチクネチネチ…。もう国に帰れよって心の中でいつも呟いてるよ(泣)』


ナツキ:『都会のOLライフも楽じゃないんだな。春に配置替えあるといいな(笑)』


杏:『うん、たぶん無い(泣)うちの部署は専門分野だから、他の部署に潰しが効かないのよね。だからマジで中国人に仕事辞めて親元に帰って欲しい!!』


ナツキ:『なんかせっかくのお目出度い話題が、いつの間にか中国人にジャックされてるな(笑)』


杏:『ほんとだ!ダメだね、仕事の話したら3秒で愚痴になっちゃう。ナツキみたいに自分の仕事が好きって言ってみたいわ。』


ナツキ:『俺のほうも良いことばかりじゃないけどな。今夜もまだ作業があるから、そろそろ行くな。』


杏:『うん、頑張ってね!おやすみー!』


ナツキ:『おう、おやすみ』


ナツキがログアウトしました。

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