第399話 転生ショップ
俺は転生ショップの『使用する』という項目を選ぶ。
脳に浮かぶ画面が切り替わった。
【転生ショップへようこそ! ここではレベルが255という頂点に達した時に行える転生の、ステータス上に表示された回数(以下MTP)を消費シ、あらゆる特典を得ることができまス。
特典の横に記載されているMTPが、消費される回数となりまス。
MTPを消費した場合、ステータス上のレベル横( )内の数値が減少しマス。
経験値の横に表示されてる数値( M)や、称号「頂点」横の数値、また、今まで使用したSTP・SKPは減少しません】
なんともまぁ、名前の通りだこと。
それにしてもここまでデメリットがほとんどないに等しいけれど……って、そうか、それは俺の感覚だ。
普通の人からしたら、そんなにホイホイ頂点に達することなんて出来ないんだから、十分大変なことなんだろう。
わかんないけど。
【以上ヲ踏まえてェ、転生ショップを使用シますか?】
俺は頭の中でそれに同意する。
画面は再び切り替わった。
【~ラインナップ~
★★★スキルのスキルカード 5枚 :1MTP
★★★★スキルのスキルカード 3枚 :3MTP
★★★★★スキルのスキルカード 1枚 :7MTP
Sランクのスキルカード 3枚 : 2MTP
SSランクのスキルカード 1枚 5MTP 】
まだ下にもメニューはあるけど、とりあえずここで一旦考えよう。
まだ勝手がよくわからない。
詳細が書いてない……どこかに詳細が……。
なんて考えたら、項目の一つの詳細が浮かび上がった。
こういうことはステータスと同じなのね。
【★★★スキルのスキルカード 1枚:1MTP
欲しいスキルのタイプを答えた後、この世の全ての★★★スキルより、それに該当する複数の選択肢の中からランダムに1枚手に入る。
(例:選択→魔法系
入手→「火の精霊の神秘★★★」) 】
ここに来てガチャみたいな要素が……。
だとしたら、SSランクと星5スキルお高くない!?
まぁ…俺は別に大丈夫なんだけどさぁ…。
理解したし、この説明を閉じて次に行こう。
【伝説級の武器 1つ :3MTP
伝説級の防具 1つ :3MTP
伝説級の装飾品 1つ :3MTP
伝説級 その他 1つ :3MTP
神具級 1つ :75MTP (1回限り)
神具級アムリタ :15MTP 】
この道具の説明も、だいたいはスキルカードと同じようなものだった。本当にいわゆるガチャ要素みたいなものだ。
でもね、いくらなんでも神具級は高すぎませんかね?
アムリタの転生回数15.回はまだ納得いくとして…そのほかの神具級の75MTPはヤバイ。
ああでも…スルトルの話が本当なら、神具級の物って数が限られてるんだっけ? …なら仕方ないかな。
……まだ、項目があるみたいだから、見てみることにしよう。
【世界移動の権利 :45MTP
+魂の分離と自由入出化:さらに15MTP
装置の機能追加(ランダム):10MTP 】
………!
これは…つまり?
これはつまり、あれだ…。
俺も、ミカも、揃って地球に帰れるかもしれないってこと!?
待って…本当に待って?
そんでもってその下の物ってなんなんだ?
これ以上下へ行けない一番下の項目が装置の機能追加で、これはまあ、何を言いたいかは予想ができるけど…。
と、とりあえず詳細を!
そう思うと共に、俺の頭の中にとんでもない説明が浮かび上がってくる。
【世界移動の権利 :45MTP
別世界に移動できる権利。世界移動が使用可能となる
移動した場合、向こうの世界の都合に合わせられる 】
【魂の分離と自由化 :15MTP
世界移動の権利を保持している者のみ購入可能。
これを購入した場合、世界移動した際に、以下のことができるようになる。
→ 魂が分離し、2つ以上の世界に同時に存在できるようになる。
→ 分離した魂は別の世界に残り、基本的なその世界の情報を与えられ、さらに個人の都合の良いように環境が整えられる。なお、全て本来の魂に順ずる。
→ 上記より別世界からこちらの世界へ移動して来た者の場合、本人にとっての元の世界の環境に戻る扱いとなる。
→ 分離している魂は本来の魂と結合しない限り、こちらの世界の記憶は更新されない。
→ 都合に合わせて時間は動く。
→ 分離した魂の肉体と本来の魂の肉体を行き来することが自由にできる。
→ その場合、分離した魂が本来の魂となり記憶が引き継がれる上、分離した魂が過ごして来た分の記憶も極めて自然的に加えられる。
→ 別世界に本来の魂がある場合、この世界のステータスを閲覧することができる。しかし、特例や一部のスキルを除いてスキルやステータスを扱うことはできない。
→ 別世界からこの世界へ戻る場合は、別世界移動時のみステータス内に表示される『アナズムに帰還する』という項目を選択すれば、特例を除き戻れる。その場合、本来の魂が抜けた分離した魂はアナズムに関する記憶が支障がない程度に更新され、日常生活に戻る。 】
………これで……俺は、いや、俺たちは、こっちに身体を残したまま地球に帰れるの?
つまり、そういうことだよね?
そんでもってこっちとあっちを自由に行き来できて、で、こっちに居る分は向こうで分離した魂とやらが日常生活を送ってくれて______________
俺はすぐさまに、この吉報をみんなに伝えるために項目を全て閉じた。
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