第259話 桜、考えさせる (叶・桜)

 カナタはサクラが前に教えてくれたステータスを紙に書き起こし、考えることにした。

 基本は一緒だった。


 


--------------------------------------------


-ステータス-


name:サクラ


Level:26


EXP:10600


HP :260/260

MP :260/260


A(攻撃力):140 (+10)

C(器用度):135 (+5)

D(防御力):130

W(魔法力):130

S(素早さ):140 (+10)


STP:1800



-スキル-


SK1)


[E(X):火術]Lv - [E(X):水術]Lv -

[E(X):風術]Lv - [E(X):土術]Lv -

[E(X):念術]Lv - [E(X):癒術]Lv -

[E(X):強化術]Lv - [E(X):弱化術]Lv -


SK2)


[剣の道★★]Lv 2

[槍技★]Lv - [体技★]Lv 2

[弓技★]Lv -

[隠密★]Lv MAX

[探知★]Lv MAX

[エブリングリーメ★★★★★]Lv -


SKP:1800


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

印: -


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 カナタにとって、サクラは滑らせたりしない限り口にはしないが、大切な存在であり、基本戦わせたくは無い。

 怪我なんてもってのほかであり、剣も握らせたくはない。


 だから、エブリングリーメというあからさまに補助向きのこのスキルは、かなり好都合だった。


 エブリングリーメはスペーシ・オペラティオンに比べ1000もSKPが少ない。

 カナタはまず、エブリングリーメをレベル2にするように、サクラに言った。


 サクラは頷き、言われた通りにスキルポイントを割り振った。


 また、自己防衛がよりできるようにするため、170、剣の道に割り振らせ、MAXにした。

 残りは380。

 カナタはサクラに140ずつ、癒術系統と強化術系統に割り振らせた。

 その結果、サクラのスキル2つは[C(X):癒術・真]となりレベル2に、[C(X):強化術・真]となりレベル1となった。

 ついでに[解異常術]てのも覚えたようだ。


 

「私…本格的に補助役だね」

「まあね」

「ふふ、私にサポートは任せてよね」

「ああ。次はSTPを振るぞ」

「うん」



 このSTPの割り振りも、カナタの中では既に決めていた。

 それぞれ100ポイントを攻撃と防御とHPに振り、また、それぞれ400ポイントを魔力とMPに。

 残りの700ポイントは、200残して500、素早さに割り振らせた。


 攻撃に少し振らせる理由は、保険のためである。

 防御とHPは自分がそれに割り振った時と同じ理由のためだ。

 魔力とMPは少し高すぎたのではないかと、一瞬後悔したカナタだったが、よく考えると問題ないことに気がつく。

 

 これで、ステータスの管理はひと段落した。



「こんな感じだな」

「へぇ…魔力とMPが多いのはわかるけど…素早さは何で?」

「素早さは重要なんだぞ!」

「まあ、そうだけど」



 その後、ステータスの割り振り方について、どういう基準で割り振ったか説明をする。



「そっか、だから素早さを高くしたのね」

「そういうこと」

「まさか、あのゲーム脳がここで生かされるとはねぇ…。とにかく、ありがとね」

「どういたしまして」



 そう言うとカナタは立ち上がり、トイレに行った。

 カナタが居なくなったのを確認すると、サクラは独り言を話し始める。



「(やっぱり顔だけじゃなくて、行動もかっこいいなぁ、叶は。幼馴染だからって、お母さんや周りは変な期待してるけど私には勿体無いよね、好きだけど。…私にあるのは勉強だけだもん。それも、今はなんの役にもたってないし。えへへ、でも、叶が私を可愛いって言ってくれたのは嬉しいな。お世辞だと思うけど)」



 サクラはさらに、ベットの枕に顔をうずめた。



「(はぁ…叶の顔が見たい。私のことを目が見えないから心配してくれてる優しい叶の顔が見たい。……ごめんね、叶。私なんかが毎晩…無意識だとしても、抱きついちゃって。幼馴染の私が抱きついたって、嬉しく無いよね…私はそんなことないけど)」



 そのうえ、枕を掴んだまま、広いベットの上を左右に転がり始めた。

 そこへちょうど、叶はトイレから帰ってきた。

 


「何してんの? 桜」



 ベットの上で転がっているサクラをみて、カナタは本人にそう問う。

 サクラは動き止め、枕を元の場所(だと思われる)に戻し、叶がいるであろう方を向いた。



「な、何してたって良いじゃないのよ」

「ま、そりゃそうだけど」

「そ、そんなことより、時間が空いたんだから早く、何かして遊びましょう。暇なんだけど」

「うん、いいよ」



#######


夏休み特別の、1日複数話投稿が実現しそうであります(´Д` )

前々回ほどにご連絡しました通りに、きちんと決定致しましたら、活動報告にてご連絡します。


↓桜のステータスです。


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-ステータス-


name:サクラ


Level:26


EXP:10600


HP :460/460 (+100)

MP :1060/1060 (+400)


A(攻撃力):260 (100+30)

C(器用度):135 (+5)

D(防御力):230 (+100)

W(魔法力):590 (400+60)

S(素早さ):640 (500+10)


STP:200



-スキル-


SK1)


[E(X):火術]Lv - [E(X):水術]Lv -

[E(X):風術]Lv - [E(X):土術]Lv -

[E(X):念術]Lv -

[C(X):癒術・真]Lv 2

[C(X):強化術・真]Lv 1

[E(X):弱化術]Lv -

[E(X):解異常術]Lv -


SK2)


[剣の道★★]Lv MAX

[槍技★]Lv - [体技★]Lv 2

[弓技★]Lv -

[隠密★]Lv MAX

[探知★]Lv MAX

[エブリングリーメ★★★★★]Lv 2


SKP:0


称号: [ノーレッジ][異世界からの招来者]

印: -


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