第153話 空戦 11
◆
「……はっ」
それは一瞬の抵抗だと思えた。
持った所で上昇も出来ず、しかもこちらが武器を少し振り回しながら上昇や移動すればすぐに振りほどけるのだ。
だからヨモツも気にせず、一笑に付した――のだが。
『――捕まえた』
相手から聞こえたその声に、ぞっ、と背筋が凍る思いをした。
強がりであると分かっていても、その声はヨモツを一瞬恐れさせるのには十分だった。
だからだろう。
『ねえ、さっき言いましたよね、僕』
相手からの言葉に、思わずヨモツは問うてしまった。
「……何をだ?」
『僕以上にお前に対して恨みを持っている人がいるって』
だからどうした――と言う前に。
ヨモツはあまりの驚きに絶句した。
『後はよろしく――ライトウ』
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