人の醜さ

@mochizuki-k

第1話

1度は一人で考えたことはあるだろう。僕はその事について今語らせてもらう。

もし、自分の体が誰かからの借り物だったらどうする。今まで感じてきた痛み、感動、悲しみ、寂しさ。全てが自分のものでない他人のものであったらどうする。

そんな事は無いだろう、そう殆どの者は言う。

しかし、この未来脳だけを変える技術があるのなら、今話した夢のような話が現実となるのだ。

君達の知らない未来の話をしよう。今から何百年?何十年後の未来。人々は全て機械に頼ることになる。そして、人間特有の欲望が更に大きくなり機械の技術で叶えなれるようになる。逆に出来ない事が殆ど無いだろう。ただ、生まれてくる者や死んでしまった者は今と変わらず僕らの技術では自由に思い通りにする事出来ない 。あと少しで出来るかもしれない。実験が成功するのは遠い話では無いからね。

さあ、僕の話したい話の本題に入ろう。女性や男性は人よりも美しくありたい、人それぞれだがそう思うだろう。君達の時代ではまだ整形手術などという部分的に変える技術しかない。だが、未来には新たな技術がある。

脳を変えるのだ。脳を変えたら全てが思い通りの美しいものになる。モデル、役者、友達、知人。誰にでも外見はなれるのだ。顔、スタイル、声、体質、細胞、何にでもなる事が出来る。あ、その本人はどうなるって?大丈夫さ。君達の時代にもあるiPS細胞を使うからまるっきり同じになるのさ。

人間は顔じゃない、心だ。そのような言葉を耳にするであろう。この技術があれば両方顔も、心も何もかも全てを手に入れることが出来るんだ。世界は美しい人で溢れる。何もかも綺麗な世界。僻むことも無い。全てがうまくいく世界。どうだ?いい未来だぞ。

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