第7話
思い出せないなぁ。
「そっか、蒼っていうんだ、いきなり聞くけどここはどこ?」
光に飛び込んだ今、なぜか最初にいた草むらの中にいた。
「ここ?ここはどこだろうね。僕もわかんないや。」
へへっ、と言って片方の手を後頭部に当てて笑う彼を見て私は不思議な感覚に陥った。
本当にここから出ないとまずい気がする。
私はそう思い立ちあがった。
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