第三十七章 14

 その動画は、まずアニメから開始された。


『大変だっ、安楽警察署に謎の軍団が攻めて来たよ!』


 警察署の前で、アニメのピィィィポくんが動揺しながら叫ぶ。


 すると画面がアニメではなく実写へと切り替わる。安楽警察署の周辺あちこちに潜む、武装した男達の姿が映し出される。裏以外の三方向、様々な場所にいる。


『どう見ても日本人ではないこの人達、日本国内にこんな武装集団が数多く潜伏しているなんて、政府は本当に無能だねっ。でも大丈夫っ。無能政治家と無能官僚に代わって、安楽警察署のお巡りさん達が、市民の安全を守るため、中国の秘密工作員と戦うよー。あ、国名出しちゃった。テヘペロ』


 実写映像にアニメのピィィィポくんが乱入し、身振り手振りを交えながら解説した後、最後に舌を出して、手を振って引っ込んだ。


***


 同胞達からも忌み嫌われている秘密工作部隊『華虱』の面々は、マフィア達も取り込んで自らの兵として加え、安楽警察署の周囲にこっそりと展開し、包囲しつつあった。


『安楽警察署前にいる市民の方々、速やかに避難をしてください。これより安楽警察署前にて銃撃戦が展開されます。今から十秒後に戦場になります。速やかに避難してください。十秒後には戦場になります。繰り返します。あ、繰り返している暇ないや。つーかはえーよ』


 警察署からスピーカーで流された警告を聞いて、「はえーよはこっちの言葉だ」と思いつつ、大急ぎで避難する市民達であった。


 警察署の窓から重機関銃の銃口が幾つも覗く。さらには機関砲の砲門までもが現れた。


 それを視認した華虱の工作員やマフィア達は、我が目を疑った。ただの脅しではないかとさえ考えた

 だがその二秒後に、脅しでは無いことを思い知る。銃口と砲門から、ありったけの弾丸が一斉に吐き出され、警察署正面にいた何名かの工作員を瞬く間にミンチへと変えた。


「どんな警察だ……。軍隊じゃねーか……」


 難を逃れた工作員が呆然として呻く。


「あー、きもちいーっ」


 少年課の警察官、猿島末春が機関砲を撃ちまくりながら恍惚とした表情で呟く。身長150センチも無い小男であるが、特異体質により恐るべき怪力を備えているために、身長制限にも引っかかる事無く、安楽警察署の警察官として特別採用された。


「やっぱり銃は人を撃ち殺してなんぼだよなあ。警察官になって銃を持てるようになったのはいいけど、それで人を撃てないなんておかしいよなあ」


 その機会を与えてくれた襲撃者に、猿島は心から感謝していた。感謝しながら相手を挽肉ミンチへと変えていく。


 射撃が終わった頃にはそこかしこに死体が転がっていたが、多くの工作員達は射程外に避難していた。


「弾撃ち尽したから、後はよろしくー」


 無線に向かって連絡する猿島。すると警察署の入り口から、わらわらと安楽警察署の警察官達が出てくる。私服刑事も多い。


「散開」


 香苗が命じて片手を振ると、警察官達は警察署敷地内に散らばり始めた。


「ファーストアタックでわりと殺したけど、まだ数は相手の方が上みたいね」


 瞳に仕込まれた生体センサーで敵の潜んでいる位置を探り当て、香苗は呟いた。


 署の入り口前に悠然と佇む香苗に向けて、華虱の工作員達が銃を向け、引き金を引く。


 銃声が鳴った時にはもう、香苗の姿はそこにはなかった。香苗は一番近くにいる工作員めがけて飛翔していた。

 背中から無数の噴射口がせりだし、ロケット噴射により一気に間合いを詰める香苗の動きを、工作員達は誰もとらえられなかった。


 花壇の影に這いつくばって隠れている工作員の後頭部を、香苗が踏みつける。踏みつけた際に、脚の裏から刃が飛び出し、後頭部を貫いていた。当然即死である。


 香苗はそこからさらに飛翔し、車道にまで踊り出ると、警察署の向かいにあるガードレールの裏にいたマフィアの構成員二名の背後に回る。

 二人が立ち上がったが、遅かった。香苗が腕を振ると、腕から十得ナイフの如く様々な形状の刃が飛び出て、一人の頭部と首が幾重にも輪切りにされた。


「お前達は可愛くないから、殺してもそれほどそそられない」


 残った一人を見ながら、歪んだ笑みを浮かべて香苗は呟く。


 その香苗に、工作員の一人が至近距離から銃を撃ってきたが、香苗は腕で顔を覆って銃弾を腕の甲で弾いて防ぐと、爪先でそいつの腹を蹴る。爪先からはやはり刃が飛び出て、腹部から背中にかけてまで貫通している。


「でも……それでも殺せば楽しいし、さっきの悪夢の鬱憤晴らしにはなるわ~」


 血を吐きながら崩れ落ちる工作員を、香苗は心地良さそうに見下ろしながら言った。


 安楽警察署周辺には遮蔽物となるものが多いため、マフィアと工作員達は隠れ場所には困らなかった。しかしそれは警察官側も同じことであるし、銃撃戦に適するように、あえて作ってある。

 そして敵となる者は、隠れていても無意味だ。銃弾もものもともせず接近する香苗のような警察官もいるし、もっと別の手もある。


「うぐっ……」


 狭い裏路地に潜んでいたマフィアが、顔色を変え、苦悶の表情で崩れ落ちた。口からは血を吐いている。


 その上空に、円盤状の掌サイズの小さなドローンが飛んでいた。ドローンの下部からは細長い筒が伸びている。

 これは特殊な毒矢を吹くドローンだ。矢が刺さってもすぐには毒が注入されない。刺さった後に、遠隔操作でわざわざ毒薬注入スイッチを押して、毒薬を対象に注入する仕掛けになっている。もし謝って一般人を刺してしまっても、死人を出さないようにするという安全設計のなされた、市民に優しい殺人兵器である。

 裏通り課の良心として一目置かれるマッドサイエンティスト、田野優作たのゆうさくが開発した発明品であった。もちろん今も田野が操作している。


 警察署の裏口方面から回りこもうとしている工作員やマフィアの構成員達も、何名かいた。固まって銃を撃ちながら、犠牲者も出しつつ、彼等は警察署の裏に回る事に成功した。

 しかし警察署裏には、二匹のシェパードが待ち受けていた。電光石火の速さで工作員やマフィア達に跳びかかり、首を狙い、瞬時に噛み千切る。

 二人の工作員が、頚動脈を切断され、首から噴水の如く血を迸らせ、倒れた。残った三人のマフィアが銃でシェパードを撃つが、二匹とも器用にかわし、たちまちマフィア三人も噛み殺す。


「道節、小文吾、御苦労様でした」


 裏口より初老の男が現れ、声をかけると、二匹のシェパードは尻尾を振りながら男に駆け寄った。


 この男は裏通り課の刑事で、里見房男さとみふさおという。『魔導犬士』の異名を持ち、元少年課で、その前は鑑識課の警察犬訓練士だった。里見八犬伝の登場人物の名をつけた八匹の警察犬を引き連れている。

 里見が用いる犬達は、一見してシェパードに見えるが、これらは実は犬ではなくて妖怪だ。犬よりはるかに戦闘力が高く、知能も犬よりずっと高い。里見は妖怪の製造と使役に長けた妖術師なのである。


「惹かれない……お前達には惹かれない」


 ノーヘルで白バイを駆けながら、和服姿に蓬髪の中年男が呟く。


「惹かれるものを探す俺には不用な存在。故に、轢き殺す。これは勝負ですらない」


 そんなことを口走りながら、工作員達をバイクで跳ね飛ばしていくその男の名は菅憲次かんけいじ、裏通り課の刑事である。


 すでに警察署前は乱戦模様になっていた。遮蔽物の陰に潜んでいても、一部の警察官達は臆する事なく接近してきて、華虱の工作員とそれに協力するマフィア達を、近接戦闘で殺しにかかるので、隠れて撃っていられないのだ。遮蔽物から出て逃げ回り、そこを撃たれて殺されるか、あるいは近接戦闘を得意としている者の餌食となる。


「ヒヒヒーン!」


 馬のいななき声が響き渡る。警察署の横側から現れたそれは、馬だった。そして騎士だった。フルプレートアーマーにランスを携えた騎士を乗せた馬が、猛然と駆けてくる。


 銃弾飛び交う戦場を駆け抜けながら、完全武装の騎士は、3メートル近い長さのランスでもって、工作員達とすれ違い様に、その頭部や喉を突き刺していく。

 フルプレートアーマーのせいでわからないが、中味は女性である。元少年課で現在は裏通り課の刑事、柴田悠乃しばたゆうのだ。


 警察官の中には、銃の名手達もいた。二挺拳銃でもって次々と工作員達を射殺していくのは、背広姿にカウボーイハットといういでたちの白髪白髭のベテラン刑事、本郷龍牙だ。


「数だけだな。質が悪すぎる。がっかりだよ。こんなものは戦いとは呼べん。一方的に殺戮しているだけだ」


 一息ついて、本郷が呟く。裏通り課最年長で歴戦の兵であり、安楽警察署戦闘力ランキング七位に入る。


 その本郷の側に、工作員が一人迫っていた。近接戦闘が得意なのは、警察官達だけではなく、工作員の中にもいた。しかもその男は暗殺が得意なようで、密かに本郷に接近し、殺害しようといた。


 その暗殺工作員の首が切断され、転がり落ちる。


「本郷のじっちゃん、油断は禁物よー」


 声をかけたのは、人では無かった。幼児サイズの体に、真っ白な滑らかな肌、真紅の頭髪、先っぽだけが髪と同じ鮮やかな赤のふさふさの尻尾、蛾を連想させる触覚。

 彼女は都市伝説の妖怪イーコ――ではなく、イーコの掟に背いて人を殺めるようになった、ワリーコであり、名をアネモネという。人外であるが特別扱いで、安楽警察署の裏通り課の警察官として勤務している。勤務しているとはいっても、署内でも滅多に人前に姿を現さないが。


「ふん、気付いていたがね。ま、手間を省いてくれてありがとさままま」


 アネモネに向かってウィンクしてみせる本郷。アネモネも本郷を見上げて、にっこりと笑う。


「撤退! 撤退だ!」


 一方的に殺されていく仲間達を見て、華虱のリーダーが声をあげ、逃げ出そうとする。

 しかしそれはかなわなかった。道路を走っていたら、見えない壁にぶち当たったのである。そこから先へは進めない。


「ふははははっ、無駄無駄であるぞっ」


 背広姿に頭にターバンという奇怪な格好をした男が、座禅を組んで空中にふわふわと浮かんだ状態で、哄笑をあげていた。安楽警察署少年課の警察官にして魔術師、シャンカラ佐藤だ。


「市民の避難が済んだのを確認し、警察署周囲一帯に結界を張り巡らせたからのう。貴様等は、安楽警察署に楯突いたことを悔やみながら、地獄に堕ちる以外に道は無いのだ」


 壁の側にいる工作員達を上空から見下ろし、嘲り笑う佐藤。


「あ、課長」


 署の中から現れたピィィィポくんを見て、香苗は下がる。巻き添えは食らわないと信じたいが、それでも危ないので下がっておく。

 他の警察官達――特に近接戦闘組は、ピィィィポくんの着ぐるみを着た裏通り課課長酒井清継を確認し、一斉に警察署の建物の方へと下がった。その行動を見て、工作員達は怪訝に思う。


「さて、久しぶりに遊ばせていただきますか」


 着ぐるみ姿の酒井が言うと、その体が膨らみ始めた。


 華虱の工作員達とマフィア達驚愕する。酒井の能力を知らなかった松本と李磊も驚愕していた。ただの着ぐるみのピィィィポくんだと思われていたものが、たちまち巨大化し、三階建ての警察署と同じくらいの高さの巨体へと、変貌を遂げたからだ。身長10メートル以上はあると思われる。


 巨大ピィィィポくんは大きくジャンプすると、工作員二名の上に着地した。もちろん着地された工作員は踏み潰されて即死している。


 近くにいたマフィアの構成員を掴んで拾い上げると、容赦なく両手でねじりきる。内臓が腹から勢いよくぶりゅんと飛び出て、地面にばらまかれる。


 さらにピィィィポくんがもう一人工作員を掴んで拾い上げると、牙の並ぶ口をぱかっと開く。掴まれた工作員の顔が恐怖で歪む。

 工作員の頭部だけを口の中に入れ、首の辺りを牙で噛み切り、首の無い胴体は地面に落ちた。

 ピィィィポくんが大きく息を吸い込み、口をすぼめ、口と胸を大きく膨らませると――


「ぷうっ!」


 噛みちぎった口の中の頭部を、別の工作員に向けて勢いよく発射。頭と頭が衝突ごっつんこして、生首ミサイルを当てられた工作員の頭蓋骨が割れ、中の脳みそも派手に飛び散らした。


 逃げ惑う工作員とマフィアを容赦なく、次から次へと踏み潰していくピィィィポくん。踏み殺す度に、足の裏から快い感触が伝わってきて、ピィィィポくんはほっこりとした表情になる。人を踏み潰して中味を飛び散らせる感触が、巨大ピィィィポくんは大好きであった。


「助けて……助けてくれ……俺には妻も息子もいるんだ……」


 へたりこみ、小便を漏らして泣きながら命乞いをする工作員に、ピィィィポくんは無情の鉄拳を振り下ろす。手足以外がぺちゃんこになって、車に轢かれた蛙のように平たくなって地面に張り付く。


 グレネードランチャーつきの小銃を携えた工作員が、ピィィィポくんに向けて銃口を向ける。


「死ねェ! 化け物!」


 工作員が叫び、ピィィィポくんにグレネードランチャーを撃ち込んだが――

 ピィィィポくんはあろうことか、グレネード弾を右手の人差し指と中指の間で挟んで止めていた。そしてくるりと手首を回転させると同時に、グレネード弾を射手めがけて撃ち返す。

 着弾したグレネード弾の爆撃を食らい、射手である工作員は呆気に取られたまま爆死した。


 巨大ピィィィポくんによる蹂躙を目の当たりにし、華虱の工作員達とそれに従うマフィア達はすっかり戦意を失い、パニックになって逃げ惑う。


 そんな哀れな彼等の周辺に、突如として黒い骸骨集団が沸く。様々な衣装を着た漆黒の骸骨で周りを埋め尽くされ、逃走すら出来なくなる。

 黒髑髏達は一斉にマフィアと工作員達に襲い掛かり、上から下から前から後ろから横からまとわりつくと、自分の骨で哀れな獲物達の体のありとあらゆる場所を滅多刺しにしていく。


「くくくく……気に入ってもらえたかな? 黒髑髏の舞踏」


 安楽警察署屋上の柵の外に立ち、警察署前に広がる地獄のような光景を心地良さそうに見下ろしながら、その男は不気味に笑う。

 一応警察官の制服を着ているが、制服の上に黒いマントを羽織り、頭部は黒いフードを目深に被っている。フードの下にはちゃんと警帽もかぶっている。フードから覗く顔は驚くほど彫りが深く、そして縦に長い。肌は不健康そうな土気色で、眼窩はひどくくぼんでいる。


「我等こそ平和の使者……。我等こそ治安の象徴……。我等こそ安楽の守護者……。我等こそ正義の顕現!」


 歪んだ笑みを満面に広げ、陶酔しきった眼差しでうわ言のように呟くと、最後に力強く叫び、男はマントの下から両手を激しく振るい上げて斜め上に広げた。マントが大きく舞い上がり、激しく風にたなびく。


「行けぃ! 人喰い蛍!」


 黒マントの男が叫ぶと、周囲の三日月状に明滅する小さな光が大量に現れ、屋上から地上へ向かって一斉に降下していく。

 小さな光の明滅は、一つ一つがばらばらな軌道で、そこかしこにいるマフィアと工作員達へと襲いかかり、その体を小さな穴だらけにしていった。光から逃げ切れなかった者達が、次々と倒れ、痙攣しだす。


「食らいつくせ! 警察に楯突いた愚者共の命を! 恐怖という名の香辛料がまぶされた命は、さぞかし美味かろうて!」


 その光景を心地良さそうに眺めながら、屋上の黒マントの警察官は一人、芝居がかった声で叫び続ける。


「泣け! 喚け! 歌え! 奏でろ! 震えろ! 悶えろ! 踊れ! 断末魔の歌劇オペラを無様に彩れ! 歌劇の幕が下りると共に滅び死に絶えよ! どうだ!? これが警察の力だ! これが警察に牙を剥いた報いだ! 愚行の代価だ! とくと味わいながら逝けぃ! そして地獄の亡者共に伝えるといい! 生まれ変わっても、来世では決して警察に逆らってはならぬとな! 地獄の極卒と閻魔にも伝えるとよい! お前達などより現世の警察の方が余程恐ろしいとな! くっ……くくくっ……くはははははははッはぁーっ! くわーっははははははぁぁーっっっっ!」


 屋上の黒マント黒フードの男――安楽警察署署長雫野春雄は、高らかに哄笑をあげた。


***


 そこで画面はまたアニメに変わる。実写ではなくアニメのピィィィポくんが、また出てくる。


『こうして、安楽警察署に襲撃をかけた悪い子達は、皆おまわりさんに逮捕されちゃったんだ』

『そっかー、やっぱり悪いことしちゃだめだよねー』


 したり顔で語るピィィィポくんに、ピィィィポくんの腹違いの妹という設定のピィィィ美ちゃんが、嬉しそうに頷く。


『この番組を視ている裏通りの皆は、気をつけようね。悪いことはほどほどにしておこう。でないと、こんな風におまわりさんに叱られちゃうよっ』

『安楽市の裏通りの人達は大丈夫よー。おまわりさんに逆らうような、そんな悪いことはきっとしないよー』

『そうだといいねー。じゃあ安楽市の裏通りの皆~、またね~』


 ピィィィポくんとピィィィ美ちゃんが視聴者に呼びかけ、最後は二人揃って笑顔で手を振りながら、『提供、安楽警察署』のテロップが出て、動画は終了した。

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