プログラマーなんだが異世界に飛ばされたら魔法とプログラムが似ていて大活躍できた件

なかの

異世界転生編

第一話 転生

エレベータを待つ間に、バッグから社員証を出し、首にかける。

隣にならぶ社員たちは、イヤフォンをつけて音楽を聞いたままだし、(録音したラジオかもしれない)、挨拶する人もいない。

ただ、上を向いて、エレベータが下がってくることを確認するため、赤い表示をみんなが見ている。


この会社は社員の8割がプログラマーの会社でSNSを作ったり、

ゲームを作ったりしている、明るい人ばかりとは言い難い職場だ

(ただし、東大を出てたり、天才プログラマはゴロゴロいる)


7階にあがり、自動販売機(社員割引されていて、安く買える)を抜け

社員証をかざし、ドアが自動で開く。


向かい合ったデスクが一列にならんでおり

チームごとになっている。

ぼくのチームは奥の方にあるので、更にすすむ。


「おはようございます」

聞こえるか聞こえないかくらいの声で挨拶をする。

同じチームのメンバーが頷いたり、おはよっす(おはようございますのことだろう)

などと返したりしてくれる。


座った瞬間スリープさせていた、PCを立ち上げて

いきなり、プログラムを書き出す。

いつもの日常のはずだった。


ーーー

いつのまにか、会社ではない、どこかにいた。


「ちわっす」

少年が軽いノリで話かけてきた。

「あ、はい、こんにちは」なんとか返事をする。

そして、なんとか聞き返す。

「君はだれ?」


「あ、僕?」少年が聞き返す。

僕は頷く。


「たぶん神様」

「はい??」

それが精一杯、冗談を言ってる感じではなさそうだ。


「神様ってあの神様?」

なんとかこの流れについていき、僕も質問をした。


「うん、そう」少年がこたえる。

「ただ、君のところの神様じゃない」少年は続ける。

「僕のところ??」僕は聞き返す。


「うん、君の所はジアスくんなんだけど、頼んで貸してもらった」

「はい?」貸してもらった??何を??


「というわけで、職業なにがいい?勇者、戦士、魔法使い・・・もっとマニアックなやつも選べるよ」少年は淡々と話を進める。

「いやいやいや、意味分かんないっす」


「まぁ、あとで転職とかもできるから好きなの選びなよ」

「いや、ほんと意味分かんないし」食い下がる僕。

「なんか好きなのないの?勇者とか戦士とか魔法使いとかで」続ける少年。

「いや、凄腕プログラマーは魔法使いって呼ばれることありますけど」

なんとか精一杯の答えを返す。


「じゃ、それにしよ!」少年は笑顔でそういった。

「はい?」


「あとはよろしく頼んだ!魔法使い!」少年は笑顔でそういった。

「はい??」



「はい???」

ーーー

暗い森の中、突如立っていた


「うまそうな獲物がいるじゃねえか」

顔は獣、ツノが生えている。そして、棍棒を持っている。

あきらかにモンスターっぽいやつだ。


あー、これ異世界ってやつだ。

僕がそう思っているころ

モンスターが襲いかかってきた


「はい????」

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