第三十六話 食事
食卓を囲んで、四人で食事をしていた。
僕、ラクス、ガルク、大魔法使いの四人だ。
大魔法使いが出してくれた料理はなかなか美味しかった。
「大魔法使いに師匠はいないんですか?」
そんななか、僕は気になっていた事を聞いた。
大魔法使いの師匠だったら、この魔法の仕組みを作った人かもしれない。そういう期待を持って聞いていた。
「いるゾイ」
おお、やはりいるようだ。
是非会いたい。この魔法を仕組みとして提供している
スーパープログラマのような魔法使いがいるはずだ。
つまり、OSのようなものを開発したプログラマーのような魔法使いがいるはずなのだ。
「その方はご存命ですか?」
そう、大事なのはここだ。
大魔法使いもかなり年をとっているので、ご存命かはかなり重要だった。もしなくなっていたとしても、コマンドリストがあるドキュメントを残してくれているとかなり助かるのだが。
「たしか生きておられたと思う」
良かった。是非会いたい。
「お会いしてみたいですね。こちらの修行が終わったら会いに行くことはできますか?」
「うむ、できるがなかなか大変じゃぞ」
と、意味ありげに大魔法使いは言った。
「そうなんですか?」
「うむ、変わり者でのう、モンスターがたくさん住んでおる塔の最上階におるのだ」
「そりゃ変わり者だ。へえ、でもおもしろいですね。行きたいな」
大魔法使いより変わり者だった。
大魔法使いは、先生をやるくらいだから、そうは言っても
まだ俗世と切り離されてるわけではないが
ダンジョンの上部に住むのはよっぽどだろう。
プログラマーも出来る人は変わり者が多いし
似たような感じなのだろう。とても楽しみだ。
「そうじゃな、ここで修行が終わったら行くといい。今のままなら即死するが、しばらく修行すればなんとかなるじゃろう」
「それは楽しみだ。」
と、サラッと即死という危険な単語がでていた気がするが、それより楽しみ過ぎて、気にならなかった。
「フォッフォッフォ、ラクスとガルクはどうする?」
「魔導の塔、、、ナオヤ、あそこはいままで行っていたダンジョンとはレベルが違うわよ!」
大魔法使いがラクスとガルクに聞いた。
ラクスは僕が、結構たいへんな事をやろうとしてることを僕に教えてくれた。
「あ、そうなの?」
「そうだなァ、塔の上部には人語を話すモンスター達もいるという。かなりの難ダンジョンだァ。」
「そうなんだ、おもしろそうだね。」
僕はほんとに面白そうだと思っていた。
やっと目標も出来たし。しばらく楽しめそうだ。
「たぶん、私達も今のまま、行ったら、即死だわ。もう一度ここで鍛え直す必要があるわね。先生達にお願いしないと」
「そうだなァ、おもしろそうだァ。鍛えるかァ」
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