実験室編35

ワタルは何とかミネアの助けもあって

ツバサとバ-ジェットを助けることに成功する

そしてワタルたちに予期できなかったハイデルにある変化が現れようとしていた


「うそ…でしょ?」

「何で…!?」

「ばか…な…!?」

3人は驚きの声をあげる

どす黒い力がハイデルに集まってくる

「ヴァヴァ…ヴァヴァガガガガァァァァ--!!!」

そして激しい絶叫をし

しばらくしずかにたち止まったかと思うと

ハイデルは落ち着きは取り戻したようだった

そして両手を広げ言った

「はははははは」

「ふははははははは!!」

「みなぎる…みなぎるぞ…!」

「力が…!暗黒の力が…!」

そう…ワタルに敗北するという恐怖…

そしてワタルに対する怒り…

自尊心…

全てが重なってハイデルの力は覚醒し

そして魔力は復活したのであった

それが今まで以上に…


そしてハイデルはどうだと言わんばかりに

得意気にワタルたちを見る

しかし望んでいた光景はそこにはなかった

ハイデルは絶望する

「くっ…!」

「どうした…」

「怯えろ゛!」

「絶望しろ゛!?」

ワタルたちの目は死んでなかった

そう…ハイデルの魔力が復活しようとした時みんなは慌てた

しかしある出来事でそんな不安もなくなる

それは先頭に立ったワタルがまかせろ…そう一言だけ言った

たった一言だけかもしれない

しかし3人にとってそれで十分だった

みんなワタルを信じた

そして逆にハイデルは追い詰められる

そしてあることに気付き

手を目の前に遮るようにし掲げ怯えるように言った

「や…め…ろ…」

「やめ…ろ…」

「そんな目で見るな」

「そんな汚らわしい目で

私を見るのはやめろぉおおおおお------!!!!!」

ワタルたちはまっすぐハイデルの事を見ていた

その目は負けるとは微塵も思っていない

そして何かを強く信じるまっすぐとした目だった

だがハイデルの怒りは頂点へと達する

そして言った

「もうい゛い゛!!」

「魔力が戻ったいま…こんな茶番はここまでだ」

そしてキッと上を向いたかと思うと

突然上へ向かってジャンプした!

壁をぶち破りどんどん上へと上がっていく

そして遂には空へと飛び出した

そしてワタルたちを見下ろし言った

「チリにしてやる…」

そして気を貯める

「はぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛---!!!」

さらに暗黒の力が膨れ上がっていく

そしてワタルが発したと同様に大気が震えた

天候も暗黒の気に満ちていた

そして血眼な目でハイデルは叫ぶ

「みんな…消えてなくなれぇえ゛え゛え゛え゛え゛え゛-----!!!!!!」

「暗黒…黒龍波ぁああぁあああああ゛あ゛あ゛!!!!!!」

全てを切り裂くような暗黒の力をハイデルは解き放つ

ワタルたちのいる地下に向かって

暗黒の波道がみるみるうちに迫っていく

そしてワタルは瞬時に巨大な暗黒の波道が放たれたのを感じそれに立ち向かっていく

すぐさまワタルは大きく地面を激しく蹴りあげ

その反動を利用し空高くジャンプした

そしてゴブリンソ-ドを巨大化させる

ゴブリンソ-ドはあっという間にみるみる巨大化していく

ワタルは暗黒の波道がすぐ近くまできているのを察知し

それから暗黒の波道に向かって斬りかかった

ワタルの剣と暗黒の波道が激しくぶつかり合う

「うぉおおおおおお-----!!!!」

「消えろぉおおおおお-----!!!!」

バ--ン!!と激しい衝突音が鳴り響いた

「ぐぉおおおお--!!」

しかしワタルは少し競り負けてしまう

力関係としては剣と魔法ではやはり魔法の方が上だった

そしてハイデルは笑った

「はっはっはっ」

「これで終わりだぁああああああ---!!!」

ハイデルの身体から暗黒の力がほとばしり

それがハイデルの力となり一気にハイデルを押した

形勢は一気に絶望的になる

しかしワタルの目は死んでなかった

なぜこの絶望的状況の中目は死んでいなかったのか?

それは後ろから聞こえてくる声をを感じていたからだった

ツバサ「ワタル…がんばって!!」

バ-ジェット「いけこの野郎おおおお--!!」

ミネア「いっけえええ--!!!」

フロ-ラル様「信じてますよ!!」(気絶してるが心の中)

バ-バラ「正念場だよ!!」(気絶してるが心の中)

そして城内や城にいるみんな「頑張れ!!」

みんなの声が!思いが!力となり、

そして光となってワタルに集まってくるくる

みんな「いっけええええええええ------!!!!」

「はぁあああぁあああ----!!!!」

「なに゛!?」

ハイデルは驚愕の表情で見つめる

そして暗黒の波道をゴブリンソ-ドでみるみるうちに斬り裂いていく

だがハイデルも負けてはない

持てる最後の力を使い解き放つ

「落ぢろおおおおぉおお゛お゛お゛-----!!!!!」

それは黒龍となりワタルを襲う

ワタルも持てる全ての力を使い応戦する

そしてワタルも叫んだ

「滅龍…咆哮剣!!!!」

ワタル自身が龍のようになってハイデルへ突っ込んでいく

「はぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛-----!!!!!!!」

「ぐがががががぁぁあああ゛あ゛あ゛-----!!!!!!」

そして長き戦いに決着はついた

「ぎぃょ゛え゛!?」

ハイデルを真っ二つになった

そしてハイデルは断末魔の顔をしながら言った

「ば…が…な゛…」

「ご…の゛…わ゛…だ…じ…が…」

そしてハイデルは少しふっと微笑むと

骸となりそのまま地下へと消えていった

「はぁ…はぁ…」

「や…っ…た…」

ワタルも全てを出しつくし

そして浮力も失い地下へ落ちていく

「あり…がとう…みんな…」

「それに゛…」

「がだ…ぎ…は…討っ…た…ぞ…マ…ニャ゛-」

ワタルは泣いていた

気を失いそうになりながらも涙は止まらなかった

マ-ニャはもう生き返らない

約束の丘でマ-ニャが生き返ったときに

シェリル様は言っていた

今回は奇跡が起こっただけ

そもそも死者を生き返らせることは神にに反逆する行為

もし今後このようなことがあっても二度と生き返らせるつもりはない

つまり次はないと…

気を失いそうになりながら一瞬あの屈託のないマ-ニャの笑顔が浮かんだ


そして意識は暗闇へ落ちていった

そう全てを飲み込む暗闇へと…

マーニャは永遠に俺たちの心の中に生き続けていく

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