第33話第Ⅱ章 創世編(Ⅰ)英雄譚覚醒魔神

第Ⅱ章 創世編(Ⅰ)英雄譚覚醒魔神

 英雄暦54年ルーラシア城

ルーラシアの城のプールがあるのだがそこに待たされてどこぞのフレンズのパークじゃないがブラッドは腕を隠してミントビールを飲みスマホをみていた。

魔神は今も処目覚める気配はない。

ブラッドたちよりも遠く離れた異国の地の劇団にも災禍の顕主のニュースが伝えられてその劇団員のレイ(レイルェクス・ノルバ・オルティバム)が新聞を読みながらKnghitsOfDarknessに憧れを抱いたが自分は劇団所属タレントの俳優で能が無い。

「憧れるよな・・・・ダインさんにはよ!」

「兄さん!仕事ぉ」

「今、行くよ。エーデ」

「やぁ、元気か?レイ!僕は元気だよ。こうして仕事がね」

 金髪の美丈夫の青年だが女の娘ではない。

男だ。

男なのだがこの理性が蒸発し女性らしい佇まい。

僕と呼ぶ劇団員で後にルーラシア十二勇士が一人アレク(アレキサンダー・シロ・ヴァルシュヴァルツ)女性と男性の美丈夫。

劇団では女性を演じるのが上手い。

劇団悠久の箱舟がお送りいたすエンターテイメント集団のレイには昔からKnghitsOfDarknessのダインに憧れを抱き現実髪が支配をする終末世界に笑いを届けるレイは今日もステージに立つ。

 ブラッドたちはプールで待っていた。

ツヴェルフ・ダジェリンがルーラシア所有のプールに居るとツヴェルフがあざとい水着だ。

視線の眼先にブラッドはKnghitsoflastの記念で創世の十二天将討伐にその前だ。

ツヴェルフが近寄る。

「めちゃくちゃ綺麗だし、似合ってる」

「エー、棒読みですわ。胸が重いってだけでこれしか合わないのよ」

「ディスってるのか?比べるなよ・・・」

「お前がお前自身似合いだ。俺はね・・・・」

「神を倒しに行くの?」

「そうとは限らない、ジュリアが目覚めた機に創世の十二天将がこの宇宙を終わら隙ならば俺はKnghitsoflastの隊長として世界を護るよ」

「世界?私は今が好きだよ、分相応の世界ってのはその人たちじゃないんだよ。それがそれを結びつけるのにドッタンバッタン大騒ぎしてでも数字上げて結果功労で人は這い上がる。」

「重いわ」

「水着に触れて セクシーでしょ」

「はい、はい、セクシーっすね。俺はまな板でも好きだよ。そんな胸の大小や大きい小さいで決めることじゃない。女性は女性で全員が素敵で俺は愛せるよ」

「キザじゃねぇか」

 ツヴェルフは大胆でも俺はまだこの時は青年から中二病の夢見るドリーマーの転換期に左腕が侵食された魔神の腕を隠しブラッド・ヴェスタニエは征く。

「ブラッド、隊長でしょ!」

「そうだよ、全体を束ねる役目だ・・・・君らを護るのにね」

 コートを着てミントビールを飲むブラッドに任務から帰郷のサイラスとアシュリーは疲労していた。

「はっー、つらーい」

「無理だよな?千万の軍勢相手によぉー、御俺の剣だけで随分苦戦だ」

「兄さんがあそこでクラウソラスを使ったからね」

「KnghitsOfDarknessはいるか?いる?いねーのかああああああっよ」

 サイラスは高齢だが腕は鈍っておらずアシュリーもルーラシアに戻って来てダインは姿を見せない。

ダイン・ヴェスタニエは芸術の都で情熱の国に滞在し潜伏していた。

創世の十二天将が全銀河系宇宙を滅ぼすならジュリアを目覚めさせたのは俺だ。

ダイン・ヴェスタニエ

現在地 ネルセリウス 情熱と芸術の国 エスパルゴニア

 劇団悠久の箱舟

後年事件が起こる国に・・・いや・・・・それはまだ早い

ブラッドはルーラシアの部屋に行き支度はしていた。

「もう行くのか?」

「これから世界の創世が始まる。討つのは神だ。ましてや俺の腕だけじゃ勝ち目がない」

「正論だね。ヴェスタニエの始まりを話そう」

「全ての事の始まりはこの世界が作られてから起こった13日の記録である。

世界の9割が消滅し、古代から続く戦争により魔法も消えさった。英雄という概念は儚くも散る」

「それがルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの時代に神と人の大戦。一旦終息してみたが三度勃発。最期は僕らが終わらせたが・・・・テゥエルターナー戦記は頭が痛い」

「ルーラシア王はあの大戦経験者って聞きます。魔法も英雄も失ったあの戦争の・・・ですよね?」

「あたりだよ。KnghitsOfDarknessが創設された目的はテゥエルターナーを終わらす抑止力だ」

「俺も頭悪いけど、この銀河護ってみせるよ」

「君は最期の英雄だ。未来を継いでくれ」

 ブラッドが部屋を出るとフェンサーが待っていた。

「チャージ充分さ」

「最初に行く場所は?」

「エイゼンヴェルグ」

 飛空艇の準備が出来て乗り込みエイゼンヴェルグの星の宮殿だ。

ブラッドの腕は魔を喰う腕。喰らった能力を自分に付加できるが飛空艇に乗りブラッドはコートを着てロルテシアはタバコを吸いエイゼンヴェルグの場所まではオートだ。

「よぉー、飛空艇はいいよな」

「アルかぁ・・・・・アルは?」

 アルヴィック・スレイプニルはKnghitsoflastで二番銃撃を任せられる。

エスパルゴニアにはアーヴァンヘルム国の貴族で現在没落貧乏名家のセリーヌ・フォン・ステイアートが劇団で働きダインが潜入させた(雇用させた)スパイで神を探っていた。

機会と魔法が混在する現代文明の世界では巨大ビルや工場がエネルギーで動いてる。

 セリーヌ・フォン・ステイアート

ダイン・ヴェスタニエがその名を覚えていたのは後年この国で起こる惨劇を防ぐためだ。

ダインはフードを被り馬に乗り劇団を立ち去る。

世界に遺された猶予はもない

創世の十二天将が世界を終わらせて創世へと・・・神話を体現する

「神話の体現とかお前はそれでも神か?本番ならいざ、シモ俺だって重いよ」

「ダインよ十二天将が目を配るならお前は死ぬ身だぞ」

「アホだよ・・・神話を止める。ネルセリウスは・・・ここだ」

 エスパルゴニア旧遺跡 旧世界地下空洞

KnghitsOfDarknessも動いてるが世界の管理者側で観測顧問主席所長のモニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアート卿が慌ただしく世界の軌道と全銀河宇宙系の惑星恒星を計算し襲るべく未来に悪しき終末にモニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアートが妹のセリーヌ・フォン・ステイアートに伝言し世界の管理者管轄の歴史省人理国際機関のモニカと上層部のサイラスとアシュリーは今回を機にKnghitsoflastも重たい展開だが十二天将をどうするか。

 ブラッドは思い当たるのか飛空艇でエイゼンヴェルグの星の大地まで移動中にツヴェルフが来た。

「私の国に居た没落ビンボー家の娘だけどよく遊んだわ。最近顔見ないけど元気にしてか?」

「昔の友人の事か?」

「そうなのよー生きてるかは不明だけどあの子はKnghitsOfDarknessに憧れていたわ」

「ツヴァイ・エルスレイヤーの故郷だろ?知ってるよ。賢老院会のメンバーとか」

「賢老院会の古参たちには痛いがよ」

「エイゼンヴェルグまでもう少しだ。休んでろ」

 創世が来るまでの時間稼ぎだ。

モニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアートはガウェイン・アーヴィングに指示。

ガウェインはKnghitsOfDarknessの狼で焔が燃える腕の立つ騎士だ。

ガウェインはモニカに従い、ルーラシアも協力の方面でヘレネも待っている。

ヘレネはフェンサー・ベルガモット・アーヴィング様の実父でベルガモット朝の第50代目国王。

ウォーカー家の分家の柱で創世の始祖を持つケルゥトリア・アーヴィングが先祖でその息子ベルガモットは代々男系が幼名で授かる名だ。

「ケルゥトリア・アーヴィングの名を持つお前にしか頼めない」

「モニカよ無茶を言うな。俺だって老人だ」

「運動だ。くれぐれも死ぬなよ」

「あーあ・はいはい」

 モニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアートはこの緊急事態に全世界に発令。

後に《創世大戦》と人々は後世語り継ぐであろうその大戦時に発令したのが英雄策だ。

【英雄策 作成主モニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアート卿】

【これは世界を護る為に若き獅子よ大志を抱く若者や老人に告げる!今を斬る世界が宇宙が未曽有の危機に瀕している。災禍の顕主は死んだ。だが世界は最早人類では後下がり出来ないレベルまでの神々の干渉と目覚めている!年齢は性別も人種も問わない!世界を救う為に諸君諸侯の力を貸してくれ!君たちが英雄だ!英雄という僅か乍らの名誉共に殉死の覚悟を!済まぬ】

【Helden Maßnahmen Schöpfer Monica Krone Höhe Walker Aufenthalt Art Sir]

[Das sagt die jungen Menschen und älteren Menschen, die jungen Löwen von Ehrgeiz, um zu unterhalten , die Welt zu schützen! Welt, die das jetzt Universum töten ist am Rande eines beispiellos. Arawanushi von Elende starb. Aber die Welt ist nicht mehr aufwacht mit den Göttern von Störungen auf ein Niveau, das nicht sein kann, zurück in der menschlichen Rasse fallen! Alter spielt keine Rolle, noch Rasse Geschlecht! Leih mir die Macht der Herren Fürsten, um die Welt zu retten! Ihr seid Helden! Die Auflösung des Martyriums beiden leichten dieses Helden zu ehren! Es tut mir leid】

 この策を発令。

エルセリウスとネルセリウスにも広がり新聞では一面の見出しだ。

諸国にもモニカとセリーヌの親戚でユウヒの末裔アリサ・ワーテルヴィッシュ・ヴェスタニエは隠居中の身でKnghitsOfDarknessのザイ・ヒルデガルダに出撃命令だ。

「アリサ君の命令だ。行こうとする」

「それも仕方ありません・・・・ユウヒは英雄ですし」

「ユウヒ・ヴェスタニエはルーラシアの弟で、あってるか?ヒルデガルダ」

「あってますよ。ザイ?お茶を」

 茶室の庵にザイがお茶を煎れて出すとヒルデガルダが飲みアリサ・ワーテルヴィッシュ・ヴェスタニエは現在バルスヴァニアに国の領主でモニカの指示を受けてKnghitsOfDarknessの面々に返事を送っているのをブラッドは気が付かなかった。

「ザイさんは御出陣の旨を承ったのですか?」

「まぁな、隠居の身で苦痛だが仕方ない。俺はもう殺人剣を遣う手が無い」

「アリサ様も切羽詰まってるのですよ・・・教会連合聖堂上層部でもお慌てです」

「アリサでも焦ってるんだな・・・・やーだ」

 ザイは袴を着て黒い紋の陣羽織を羽織り刀に手を伸ばし磨き入れて刀を腰に差した。

「天翔天覇鬼流ンの遣い手でも俺は肩がガタさ。唯一卯月は人を生かし愛す剣。俺も俺で人は斬らないと決めたが今回は神を斬るね。人生長いがこの緒戦の勘ほど吐き気がする」

 ザイ・ジークフリートはジパングの王だが息子のガイ・ブリュン・ユークリッドの孫にも恵まれてこの庵ではザイが心を落ち着かせる場でもある。

「では、おいとまです」

「おうよ。互いに心配ねぇように生き延びるぜ」

 ヒルデガルダと別れてこうしてKnghitsOfDarknessも各位動き出してブラッドたちがエイゼンヴェルグの星の大地に着くと先にモニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアート卿が待っていた。

「来たのか?ブラッド」

「来ました。Knghitsoflastの任務としてこちらに赴任しました。」

「メンドーはメンドーでもよ、女性はこっから先メス奴隷で性処理肉便器で心壊れるがぁ、無事を保証する。神相手に人類が出来ることは世界を救うことだ」

 ステイアート家の人間として星の大地は星の遺跡跡地の過去テゥエルターナー大戦時の痕場。遺跡としてその廃墟群の旧市街にKnghitsoflastが足を踏み入れた。

「おーい、星の場所だ。気を抜かすなよ」

「わーってるよ」

 星が生まれた大地だからこそこの国の地下は星の魔力が膨大だ。

モニカとエイボン自身もルーラシアの力がまだ温存してあるがハーディアスを待つ。

「ザイ君が出発した」

「ではそろそろ行くとするか、世界崩壊を目前とするこの終末にね」

 其の頃ザイ・ジークフリートは聖地で戦っていた。

「終ノ型飛天鬼卯月」

 ザイの放った一撃と縮地の高速三段突きで敵を薙ぎ払い鞘に納めてその場を離れてザイは刀を鞘に納めて納刀で電話が鳴った。

《もしもし?緊急時に俺も手足や腰を痛めた。さっきから着信が多いぞ》

《済まない、ザイ・・・・私だ。アリサだ。絶望的だが未来を掴む戦いだ。頼んだぞ。お前の腕は東西随一のサムライスピリッツハートの熱い男だ。死ぬなよ・・・・アリサも大変だ》

《そいつはけっこうじゃねぇか!俺も聖地奪還後にルーラシアに戻る》

《旧友に押し付けて申し訳ない》

《いやいや、アンタのガキから知ってる。ガキの頼みぐれぇ請け負うのも大人の義務だ》

《忝い》

 電話を切り納刀抜刀状態で鬼神化の体力分を治癒し聖地は荒れているがザイは目を閉じた。

ヒルデガルダも巡回中だ。

ブラッドも星の入り口に差し掛かると創世の息吹を感じる。

「この奥に間違いない。気を緩めるな!」

「あぁ・・あぁ・・・・俺も…ハッ・・・感じるわ。創世の神の息吹ガンガンに感じるわ」

「エイゼンヴェルグが始まりかぁっ!いざっつう時は私も戦う。生まれの家自体がウォーカー家の名門貴族の家で現在没落貧乏借金だがよ剣と魔法は侮るなよ」

 モニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアート卿が自信ありげに言うのも気になるが今はそっとしておいてそれよりジュリア・ドゥルル・ジャック・ロルテシアが先に星の入り応戦中で創世と対峙したことが分かり隊長命令に反し独断での行動は認めないがその4人はKnghitsoflastに入る前にKnghitsOfDarknessを経験した経歴にベテラン勢の実力だ。

 ドゥルルは銃を使い神を撃ちジャックの剣が残像の剣が宙を飛び交う。

「おせぇー」

「ファントム・バレッツソード・フルオープン」

 ジャックは剣を横に振り翳しジュリアは詠唱。

ロルテシアも拳が大地を裂く。

「ヴヴヴヴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」

 神の怒りに創世が十二天将が一柱が目を覚ます。

長髪にして翡翠の眼をした長身男性が翼を広げて刀を剣を構えている。

「俺を目覚めたさせたのは誰だ?お前か?お前か?応えろ」

 マズイ!

モニカが剣を抜き無明三段構えの神速の突きで神を引き離し距離を取る。

「前を観ろ、無暗に突っ込むな!馬鹿チンが!」

「ども、でも、こいつどうやって?」

「私の剣はウォーカー家の証。神よ!創世を起こす要因は?」

「人間よ、問うぞ。世界構築の銀河系に宇宙の乱れが生じた。災禍の顕主が引き起こした災厄の飛来を我々は神の祖であり宇宙の法則だ。遊星だ。ならば、人間よ世界は三度この事態に創世へとシフトさせる。申せ世界は宇宙は消失」

「!?」

「そーういうこったかぁーねぇつてば!まぁー、人間は善し悪しもねぇーよ」

 モニカが大剣を抜いて双剣を構えて深呼吸で息を合わせてその目は鬼だ。

「鬼の眼にも涙ってあるが私は鬼だ!鬼の副長で呼ばれて世界の管理者に協力してきた役所勤めの人間だ。社畜なめるな!」

 モニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアート卿が俺らはカッコいいと思う。

ブラッドも腕を解放しその魔神の腕が神を喰らう。

捕食だ。

「神に忠為す者私は創世の遊星の化身 名を申す ヴィファールド・ヴァレオ《恒星の軍神》」

 最悪な展開でこの場は危険だ。

恒星の軍神はその名も通り宇宙で星が誕生し銀河の遺伝子が自動的に軍神を産みジュリア以上に初期の神だ。

見た目が人でも中身は宇宙銀河何億光年の惑星。

「退け、私が相手する。世界の管理者で慌てふためく上司のヴィヴィアンに連絡は頼む。お前らみてぇー、若き世代のホープを生き残らすのが大人だろ?私は世界の異物。まぁー」

 そういいモニカが剣を構えてヴィファールド・ヴァレオはこちらを睨む。

「ヴィヴィアンに言え!」

モニカ・クローネハイト・ウォーカー・ステイアート卿の話か後日談となるだろが彼女は生きている。

ヴィヴィアンに伝言を託し星の入り口に引き返し急ぎでヴィヴィアンに電話した。

《急ぎでヴィヴィアンは居るか?世界は知ったかめっちゃの急展開だ!中にモニカさんが》

《用件は解る。解せぬモニカ君が先に君らを生き残らせた選択に献杯。エイボン、準備せよ》

《分かりましたよ。ルーラシアが誇る究極戒律魔法のお目見えだね。》

《よろしくお願い申し上げます》

 世界の管理者社長室に居るヴィヴィアンは引き出しから銃を取り出しカートリッジに接続。

魔弾作成に剣を腰に差して黒コートを着てKnghitsOfDarknessの紋章に旗を掲げた。エイボンがドアを開けて待機しているルーラシアも甲冑姿の騎士だ。

 エイボン・エミリアの血筋にエメフィールが関係するのはこの世界でジェラフバルト同時代に生きた最強の魔導士で多くの魔法を編み出し自身最期の魔法がエイボンである。

「さぁ、準備開始だ。」

「この地上で生き残る人類の希望として神を堕とす」

 ヴィヴィアン・エスタンスがこの時に動き出す。

今まで社長業務であったがその実力は未知数。

 ヴィヴィアン・エスタンス

世界の管理者 北西 帝都エクスラ・コンティスタドール門

エスタンスが領地のスランド・ド・ガイノス目前にルーラシア・エイボン・ヴィヴィアン等はエイゼンヴェルグ国の星の宮を目指した。

「ブラッド君を迎えに行くか、正直にメンドーだが俺はマジで嫌気がさすぜ」

「ヴィヴィアン?君の剣術と柔術の師匠ってエキドナかい?確かにⅡ代目のヴェスタニエ当主のアレインは僕の母親だ。君がその姿勢に前々から疑問視さ」

「ルーラシア?元から俺は騎士志望だったが・・・・はいはい」

「そうだよ、マジで行くとする」

 ヴィヴィアン・エスタンスは星の宮に行くのにスランド・ド・ガイノスに停泊中の飛空艇に乗り込んでエイゼンヴェルグに向かう。

世界は創世を前に消されている

「モニカ君が生きている。さっさと戦うぞ」

「案ずるな。究極魔法の手配済みだよ」

 エイボン・エメフィールは杖を持たずに詠唱カットで挑む気だ。

「最初の決戦がコウも始まるとか・・・・しゃーにゃんぱすよ」

 飛空艇に居るルーラシア騎士団傘下の連合加盟軍団大所帯に移動中だ。ブラッドにも選択が迫られていた。

モニカを置いてここを立ち去る訳にはいかないが、今の自分らと神とは確実に殺される恐怖心の隙を突かれたら間違いなく俺は死ぬ。

「戻るよ、戦うんだ!今だ!やろう」

「ブラッドの言うとおりだ。戻るか」

 と、Knghitsoflastが扉を開ける前に誰かが擦り抜けて中に入り火を灯した。

「アレイン・カエサル・アウグストゥス・ヴェスタニエ卿だ!アレインだ」

 アレイン?Ⅱ代目当主にしてルーラシアを産んだ実母。

森の剣聖にして賢王。

賢者の隠者。

俗世間を嫌い隠れ里に住み着いているが今回のような重大事態に承認する存在。

「私自身興味はない!だが、断る」

「風雷焔水の止水の槍術の私に荷が重い。肩が痛い。エルフである身数回のセックスは快楽は身に染みる。まぁ人は生きて死ぬ。余生を邪魔されるだけは気に喰わぬ」

 アレイン・オルダ・ヴィクトムント・ヴェスタニエ

アレイン・カエサル・アウグストゥス・ヴェスタニエ卿

アレイン・オルダ・ヴィクトムント・ヴェスタニエ同一人物にして唯一の英雄の娘。

英雄の母。

アレインは静かに息を整えて槍を振り回す。

「風雷絶閃・セイントドラグーン」

 アレインの槍が神を穿ちその実力が英雄アレインを物語る。

「遊星破壊!星を乱れる!?」

 ヴィファールド・ヴァレオが驚く。

軍神が怯えている。

アレインはモニカを担ぎブラッドが奥に行くとアレインの無限剣聖による固有結界の槍が歯車が動き出していた。

(大馬鹿者が。アレイン・オルダ・ヴィクトムント・ヴェスタニエを忘れるな。刻め。そしてⅨ代目のヴェスタニエよⅡ代目を見たか?これが正統にして本来英雄の持つ力だ。私は森が好きで暮らしているが人間に興味はない。しかし、アヤツは違った。キング・エルシアス・ジョージあの男は私に心を与えた。そしてエルフの契約を破却し人間とセックスしルーラシアが生まれた。息子に会ったらよろしくと言っとけ。ハッハハハハハ)

 ヴィファールド・ヴァレオはまだ立ち上がる。

星は壊れない。

ブラッドは前に出てその腕を解放する。

魔神が眠るなら覚ませ!

俺は俺だ!

ブラッドに覇気が籠り夥しい魔力数値上昇に魔神の一部と腕が本来の機能が発動。ガイアスの剣同様の構築原理に七つの大罪がその腕を認め承認しブラッド・ヴェスタニエが星を前に剣を抜く。

《サタン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!起きろ、時間だ!蒼き革命の焔が浄化の魂に冥府に堕ちろ》

《ルシファーよ怒ってんじゃねぇし、きどることもねーよ、七天の焔がぁ》

《承認開始だ。新たなる英雄にその身とその魂を捧げよ》

《Ⅸ代目のヴェスタニエよ魔神再臨がこの降魔を機に承認開始に応じよ》

《暴食暴飲?私は何でも食べる暴食ノベルちゃんだよ!ブラッド君はどんな覚悟の味?》

《Ⅶ代目に似ている逞しい英雄の輝く光と混沌の闇の御子よ承認議決は受けた。後は存分》

《我々七つの魔神がお前を受け入れた。これからお前は人智を超えた災禍の力と化す》

「わーった!早く俺がここでやらなきゃよ」

 ブラッド全身武装モードに高熱の焔を纏いその身半身魔神と化す。

「七炎・魔神王剣ゼヴルド・バルムンク」

「七聖戒剣・輝魔神剣・ヒヴラドド・ウルズ・アロンディーンカリバー」

 ブラッドが承認したその剣は光と闇の魔剣だ。

ヴィファールド・ヴァレオも遊星が乱れる。

「俺を倒す者か?その姿勢」

「エインジェット・クラウ・グレイヴ・ソラス」

 放たれた一撃と双剣合技のオーバーチャージの威力は遊星を壊す。

今、その剣は魔王の顕。

剣。

ブラッドが英雄と同時に魔神として目覚めたのである。

「まだ倒れる、訳が!ゴフッ」

「星よ我が軍神が故の星の剣と星の槍に血の果てを・・・人理焼却」

 ヴィファールド・ヴァレオの白き巨体のそれは星の巨人がブラッドは避けて巨躯の双剣が星を砕きブラッドが無限残像のシフトしヴィファールド・ヴァレオの頭上に剣を突き刺した。

「アモーレ・イネルフェル・ディシャトー・ローゼングレイヴ」

 一瞬にして創世を倒し神が消え去ってゆく。

エイゼンヴェルグの星の大地の水晶に手を伸ばし軌道を修正加工したブラッドは元に戻り長く伸びた白髪が目立つ。

「ブラッド!強いじゃないか!流石だよ」

「遊星を止めるだけで見込んだ。私は帰る」

 アレイン・オルダ・ヴィクトムント・ヴェスタニエ

 アレイン・カエサル・アウグストゥス・ヴェスタニエ卿

第Ⅴ部にてアレインの物語を語ろう。

 今は最期の英雄譚ブラッド・ヴェスタニエについてだ。

英雄暦54年

創世に対してブラッドとKnghitsoflastはエイゼンヴェルグから南東の国に来た。

「アル?」

「アルヴィック」

 赤い空 赤い海 荒れた大地荒野 ブラッドは南東の国に立ち寄り飛空艇の部隊ではルーラシアとヴィヴィアンが居る。

飛空艇の組織編成にエイボンも携わっている。

ガブリエル・ミカエル・ディゾン・ユーウェイン・トラヤヌスの五賢帝が勢ぞろい承認議決開始。

これは世界を救う勇者が英雄である神の物語を為すべく上での会議。

五賢帝には体のどこから知らに紋章が刻まれてそれは一子相伝の遺伝子に刻まれる証。

五賢帝には紋章。

故にこの会議剣を委ねられるのが五賢帝の長ガブリエルである。

「さぁどうすることだね?ブラッド君が目覚めたよ」

「創世とか宇宙其の物危機に一体神は何がしたいんだ?」

「ミカエルさん?危機的にエルセリウスとネルセリウスが創世されるのも時間の問題?」

「だとすりゃぁ、俺らが集うのが抑止力か?代行か?なんにせよ神を潰すか」

「トラヤヌス帝。随分とご老体だが済まない。エルセリウスとネルセリウスの軍事的な三段でお聴き願いたい。天才軍略家の貴殿はどう判断する?」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「一つだ、創世前にこの世界の神を止めるか誰か一人を犠牲に世界を止める」

 Knghitsoflastが着く前にガブリエルは頭を悩めた。

ミカエルは武装を推す。

元々剣聖天使をこの五賢帝に入れたのは自分だが五賢帝にはそれぞれの秘奥義が紋章により定められている。

「最悪は私がここに遺るよ。別に残っても後悔はしてない。天使の事はお前に任せる」

「ガブリエル?水臭いこと言うなよ。・・・・・メンドーな案件をどう始末しようが・・・・マズイ・・・俺は剣一本・・・・・」

 五賢帝はその中でもミカエルはダインとよく似ているがミカエルは椅子に座り本を開く。

ディゾンも多忙で出席しウォーカー家の紋章を魅せて足を組んでディゾンは苦渋を決断を出した。

「世界崩壊を止める人柱なら私が掌を返した。教皇所属の隠密暗殺団が手配した。うー、うー、ううううううきょおおおっ!」

 ディゾンは五賢帝でも教皇権の特権で今回世界を救うのにある街で発見した。

「1000年前の事を話そう。私の母の時代だ。闘う我らの社交場ではないが教皇のヴァチカンが黒歴史に手を染めた弾圧と断罪の世界である貴族の御姫様が流浪の方狼人で勿論金もないし地位もない一介の没落家出お姫様が当時の魔女を倒した。そいつにコメットするさ。待ってろ」

 五賢帝でも内密にしていた計画で時代としてはレギオンドライヴの時代だ。

レギオンドライヴ・ヴェスタニエの時代に帝都主催の大会があり後にレギオンドライヴと結婚しイシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエが生まれる。

その時に倒された魔女が今では垢が抜けて昼顔団地妻の人妻モードだ。

「そいつう・・・おいっーすー!って手を貸してもらう。元は悪魔と人間のハーフだ。どのみち用がなくなりゃ、地獄でも天国でも送ってやんよ」

「人権無視だよ。ディゾン君その計画は僕は賛同も承認できない。エウロパに時間がかかるというのを知らないのか?まぁあれは僕人るじゃどうしようもない惑星転移魔法さ」

「ガブリエルが無理なら、俺が力貸す。俺は」

「五賢帝がごっがえだ」

 ユーウェインは目を閉じて決断を下し扉前に居るKnghitsoflastに意見を述べた。

「君ら若き勇者に問いたい。いいか?」

「エウロパまで時間は?」

「8日だよ。僕はこの世界を転移させるのではなくエウロパに強制承認だ。擬似仮想的にね」

「ガブリエル!俺が、俺たちが間に合わせる!エルセリウスとネルセリウスを救うのに手を貸してください!俺らの世界だ!大好きなんだよ!」

「無理も情けも承知の助だ。ディゾン君?この際好きにしなさい。相手をじふぉくでも点ごkでも送ればいい!独りを犠牲に世界が救われるならその命は無駄ではない!独りはみんなのため!みんなは一人の為に命賭けろ、これが本作戦最終承認だ!」

「御意」

「御意」

「へいへーいさー」

「うむ愛いヤツめ」

「ではここに向かってもらい」

 世界終焉まで残り8日

【1日目】

俺らは帝都エクスラ・コンティスタドールの果ての地平線で砂漠を超えた海洋貿易都市ヴェネツィアに着いてヴェネツィアで情報収集した。

「コンナカーニバルエキゾックだぁ!」

「浮かれてんじゃねぇぞ、俺は酒場で聞きに行く」

 行動が早い。

早すぎじゃないのか。

ツヴェルフ・ダジェリンに水の街のクレア教階段ヴェネツィア支部で聞き込みと俺とロルテシア・ユークリッドで政府に立ち寄った。

国際的立場で言うならばKnghitsOfDarkness・Knghitsoflastは自警団独立騎士団であり各々が英雄。

特にヴェスタニエの名を持つブラッドは暖かく政府の官僚に拍手をされ出迎えだ。

「御逢い出来て光栄です。ブラッド・ヴェスタニエ様」

「同じくでしたね。ロルてシア司教・・・クレア教に長らくの布教と教会序列2位の方を迎え入れる光栄。私どもの政府の仕事は?」

「知ってるよ。一服イイ?」

「はい」

 タバコを吸いコートを着直すロルテシアにユークリッドは女性議員に囲まれた。

「東方のサムライってこんなイケメンですか?」

「きゃわあああああああああああああああああああ」

「イケメンよ!カッコいいイイイイイイイ」

「ユーちゃん」

「ユーたん」

「ユー様」

「分かった。はいはい。そんなに来られても相手できないですよ。俺はサムライ。武士道。お嬢さんがタコの人についてだけど知ってる?」

「あああっ!はいはい。当政府の女性大統領ですよ」

「うん。私たちがお仕えしますはヴェネツィア大統領です」

「うー、うきょー、名前尋ねていい?俺、田舎だからここ来るの初見で後で食事でもいいかな?」

「今、教えます」

「長い名前だったよね」

「ヴェネツィアって呼んでるから分かんないだよね・・・・あの日と自分の過去話さないし」

「悪かった。すまない」

「・・・・・・」

「かつては逢魔の魔帝にして剣聖女王と呼ばれたこの大陸が恐れ世界が闇に覆われた古における大戦の中心人物。その方が現在はこのヴェネツィアの顔。そしてこの繁栄に運河を切り拓き水の街としてヴェネツィアを創り、ヴァチカンを3度追い払った救世主・・名を」

「私が言おう。客人が待っている。申し訳ない」

「私がかつて逢魔の魔帝で人々に圧政と恐怖で支配した剣聖女王だが現在は観ての通りこのヴェネツィアの顔であり大統領だ。名をオルヴィドラ・ド・ウォーカー・アルドラ・オルタ・ローデンヴァインヘル・テルスミークッドだ。名前を正式で言うのは久しい。今はオルヴィドラ。オルヴィドラ大統領で構わない」

 背丈が高くクリーム色の長髪をポニーテールに束ねてスーツ姿でスタイルがいい女性に周りは敬礼し膝をついてブラッドも頭を下げた。

「本・・・本人・・・うー、本人・・・ううう・・・本人じゃん」

 まさかだった。

直接本人が居るというのは信じられずにいた。

「名は?」

「ブラッド・ヴェスタニエです。ダイン・ヴェスタニエ卿の孫です」

「ヴェスタニエの英雄譚の者か。喜んで歓迎しよう」

「Knghitsoflastを歓迎だ!全員食事と部屋を用意せエ」

「はっ」

「そう固まるな。私も旦那様に拾われてこうして街を統べる者にもう一度復権した。以前の私は民草の気持ちに臣下の気持ちはなくただ家畜の蹂躙の眼でしか見なかった。そう過ちであった。・・・・・ハァ・・全然出てこねーわ。流浪の姫に敗れて私の悪魔が消え去りこうして生きてるのが不思議だ。」

「事態が悪化しています。世界救済に一手を御願いしたいとディゾン様が・・・・」

「母に因縁あると言えその娘が現教皇。厳正な態度だわ」

 オルヴィドラ大統領はブラッドに意見した。

「一つだけ聴かせてくれ・・・・・ヴァチカンとは協定した和平の為に力を貸す」

「では!?」

「余は再び魔帝として剣聖としてこの世界に仇を為す神に鉄槌を下す。円卓議決開始。承認再構築及びシステム再起動私に集え騎士たちよ。これは世界を取り戻す戦いだ。逢魔の仕事魅せてやる」

 この世界による万物反転魔法の惑星転移は第一級特異ゼロ魔法。

オルヴィドラはブラッドはこの応接間で会談した。

現大統領の過去が災厄の女帝であった歴史に変わり様はない。

「ブラッド君聞かせてくれ?世界に何を期待したい?」

「そ、それは・・・・・英雄が居なくても世界が平和で楽しく生きていられる戦いのない!血を洗う俺はそんな世界にしたくねぇ!」

「そうか。それがお前なら果たせるな。言い問いだ。私も支度してくる」

 かつて古の時代に魔帝に挑み13人の美しき騎士が散っていた。

 厳密には美しき剣闘士

 オルヴィドラ統治に散っていたが魔帝に忠義を誓い申し上げたKnghitsOfDarknessの女性版。

 十三剣闘士拘束世界・帝都円卓議決開始

故にオルヴィドラがその剣で真の勇者の救済に一振りがガブリエルとディゾンの策。

「私にあれを遣わすとか・・・教皇も思い切った案やね」

「オルヴィドラ?十三剣闘士拘束世界・帝都円卓議決開始ってヤバめ?」

「そうだな、そうだよなぁ・・・私の剣は魔王の覇気は消えねぇさ」

 オルヴィドラの話に付き合いフェンサー・ユークリッド・アルは十三剣闘士拘束世界・帝都円卓議決開始についてを直ぐに調べ上げた。

「ほ、ほいよ」

「はやっ!」

「古の時代の英雄譚の魂にファイナル承認さ」

「しれーっよーぉー!」

 十三剣闘士拘束世界・帝都円卓議決開始

ブラッドにとってこの奥義が如何に重要か後に知る。

オルヴィドラの試合でブラッドはヴェネツィア滞在の間に修行する。

「魔帝の技が強いのは承知でディゾンに頼まれたんだろ」

 レギオンドライヴの時代帝都における十三剣闘士が国や帝国を護っていた。

 全承認許諾秘奥義

*ある程度のクラスである以上と剣を極めた者と魔導を極めた者が認められる勇者の証。

モルガン《願わくば、血で洗う世界が消えるよう》

オルヴィドラ《これは真の勇者が世界を統べる王の物語!聖剣よ!穿て》

アレイン《これは偽りの虚構による英雄譚の剣、散るがいい眠れ》

エキドナ《承認許可せよ、世界を貫く龍の咆哮と尾に飛べない妖精の羽を送ろう》

ハルヴィア《忠義の誠の旗に折れぬ愛と情熱の喝采の流星が如くよ、愛覚えてますか?》

アリサ《冥府の蒼き焔が身を染みるなら冥界の鎌に承認!》

ユーミル・ロー《商売繁盛!浪速の商人魂は銃弾よりも硬く鉄血にて熱血にして冷血が社長や》

クレア《君たちに祝福される物語の開演だ!勇者よ立ち上がれ》

モナカルンド《諦めたらそこで人生終了ですよ!気を張らずに任せろ、人生は自分だ!》

ディバス《放て!響け!走れ!約束の地に穿て!輝ける黄金の剣よ!》

ヘイガッラサ《心が簾だるね!簡単には当たらねぇからこそ娯楽ってもんだろ?》

ケイ《終末の終焉よ黄昏の大団円の白き冠の薔薇と騎士に誇りに舞い踊れ》

ダンテ《魔弾よ、放て!狙え!穿て!唸れ!ケルベロス、吠えろ》

 十三剣闘士拘束(Dreizehn Gladiatoren eingeschr)世界(Welt)・帝都円卓(Kaiserliche Round Table )議決開始(Abstimmung beginnt)

これがオルヴィドラ・ド・ウォーカー・アルドラ・オルタ・ローデンヴァインヘル・テルスミークッドの最凶にして世界ですらを分断する奥義。

ブラッドは訓練するのにオルヴィドラの屋敷で剣の稽古だ。

ブラッドの剣を軽く弾き返し突き返すオルヴィドラしか生きていないが剣闘士の全ての承認無くてあれは使えない。

「腰が抜けて、へっぴ腰か?」

「いやぁ・・いい・・ああ」

 ブラッドが腕を解放しその魔神の蒼い炎が大地を燃やし尽くし魔帝が一撃で焔を打ち消す。

「俺だって・・・・承認しろよ!ヴェスタニエ!」

「行けるか、行けるだろう」

「私が扱えるのは彼女の生きた価値だ。ブラッドよ」

「私に一撃食らわせればその技をくれてやる。認めてやるぜ」

 クライマックスの時間だ。

ブラッドは息を整えて大剣に切り換えた。

「魔帝の剣を一度交わせる。二撃で決める」

 ブラッド魔神化で退魔剣を投げ飛ばし、魔剣→聖剣→アガートラームでオルヴィドラを叩き落し一瞬の強化の一撃は隙を突く暇ですら与えない超高速の閃光の斬撃。

ブラッドのその腕を輝く剣にアガートラームは純粋に銀化の腕ではなくその剣がオルヴィドラを薙ぎ払い、身体能力が高いブラッドの足蹴りに倒れた。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 ブラッドは水を飲みオルヴィドラを倒したブラッドに魔帝の証を受け取った。

この修行の末にブラッドの剣術のアクティブに追加された。

「ブラッドよ、承認権限を再接続。私以外でも扱えるプロセスだ。万一、私が死んでもこの技を託せる相手によ」

「ハッハハハハハ・・・ヴェネツィア楽しめ」

 オルヴィドラ・ド・ウォーカー・アルドラ・オルタ・ローデンヴァインヘル・テルスミークッドとこの日は別れて宿舎に戻るとロルテシアがミントビールを飲んでいた。

「よっ」

「ブラッド?お前面が変だぞ。」

 ブラッドの剣術は双剣の修行で腕を上げたらしくロルテシアも情報を集めてヴェネツィアまでにディゾンも来ていたのはついさっき到着してオルヴィドラも準備で忙しく、世界が終わる前にヴァチカンもこの事態は慌てている。

「ブラッド?おい」

「あー、はーはーいはい」

 ブラッドの剣を見た絵上げた魔帝にディゾンは世界存亡の賭けにガブリエル・ミカエル・ディゾン・ユーウェイン・トラヤヌスの賢帝たちがヴェネツィア議会の会館に宿泊しKnghitsoflastは目と鼻の先にオルヴィドラ・ド・ウォーカー・アルドラ・オルタ・ローデンヴァインヘル・テルスミークッドの話はルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエと並ぶ英雄譚だ。

同じくヴェスタニエの名をかたる彼女は人間と悪魔が入り混じる混血の剣士。

フェンサーは剣を携えてここのヴェネツィアの海洋からネルセリウスの世界と境界線を越えて・・・・

飛空艇が来るのはもう少し後だ。

「君らもどうしたいかを言ってくれないか?」

「オルヴィドラ・ド・ウォーカー・アルドラ・オルタ・ローデンヴァインヘル・テルスミークッドの件は大儀だ。彼女はルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエより先の人間だがイシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエの師匠でもある。これから創世のゆがみに行く。ダイン君と待ち合わせだ」

「事故っても俺たち命の預けは?」

「まぁ、死にはしないが・・・・・」

 ブラッドの剣のアクティブゲージに《十三剣闘士拘束(Dreizehn Gladiatoren eingeschr)世界(Welt)・帝都円卓(Kaiserliche Round Table )議決開始(Abstimmung beginnt)》が追加されて発動条件は全員承認後に聖剣の切り替えでバルムンクを憑依化させアロンディーンをアガートラームに銀腕化の状態で零距離に相手の懐でモードブーストをかければできるという説明とモニターでマニュアルだ。

自分が相手の技を使用する場合は観ないとならない。

 創世前にダジェリンは銃を買っていた。

ツヴェルフは飲み屋で飲んでいた。

「もーう呑んで、呑んでええええ・・ぐへえええええええ」

「誰か!水を」

 ツヴェルフは酔いが来てしまいダジェリンが水を汲んできてコップ一杯飲んでいるとガウェインが来てテキーラを頼みツヴェルフを見てツヴァイ・エルスレイヤーを懐かしく思った。

「おめぇーなつかしいな」

「奢らせろ、昔馴染みの礼さ」

 KnghitsoflastにとってKnghitsOfDarknessも顔は世界を救った英雄だ。

ダイン・ヴェスタニエ卿の妻であるツヴァイ・エルスレイヤーも同席は違う場所で遠征中だ。

ブラッドが疲労で向こう側に行く前にガブリエルはオルヴィドラを呼び出した。

「ウォーカー家の人間として俺は世界を見渡してきた。して?要はさ・・すまねぇ」

「謝るなよ、魔帝としての義務を果すわ」

 ガブリエルは杖をついてヴェネツィア滞在しているがオルヴィドラを説得したのは運がいい。

あの技を世界を分断しその隙があれば転移に支障はない。

問題が山積みをヴィヴィアンが片づけているのを飛ばしているKnghitsOfDarknessのザイとザーロックの娘ローズだ。

 ローズは槍の乙女。現在東大陸旧帝国の方面の遠征に出向いてる。

「君がどう納得するか、僕としても非力だね」

「おい、軽くぶっ飛ばす感じなら私は現役だぞ。」

「君は加減を知らない。世界を両断させるのは意味がない。分かっているだろうが君の役目だ。」

「ウォーカー家の前に君がヴェスタニエと言う事実は死ぬまで変わらない。アルドラ・ウォーカー・・・・ヴァーミリオン・ヴァン・ウォーカーの娘だって事実を限界までジュリアが隠したのは天使でもペテン師級の詐欺だ。」

「わりぃー、ぁーなっ!私は剣の才だけがある。悪魔に喰われるまでー」

「ハッ、僕は世界を護れば興味はねぇ。メンドーだが僕も戦おう」

「天長がヤル気じゃねぇーか」

「人は誰だって限界超えて飛び越えて生きてるんだよ。ストレスの一つ二つぐらい」

「マジレスだ」

「では飛空艇に乗ってくれ。君の命は預かる。あの技を放った後にブラッド君に迎えに行かせる」

「ガキにね」

 オルヴィドラは黒コートを着てフードを被りミントビールを飲み煙管を咥えてガブリエルもミカエルやユーウェインと創世に対処する策としてはオルヴィドラしか現状打つ手なし。

「あっちもこっちもドッタンバッタン大騒ぎだよ。ガブリエル」

「世界は・・・・もう」

 ユーウェインはベルガモットの国に創世の災厄にミカエルもこの難題に悩ませる。

ブラッド・ヴェスタニエは双剣の剣術派生をここに来て実が結んだ。

「ブラッド君!ツヴェルフが呼んでいる」

「行きます」

 ブラッドは剣を腰にして階段を下りてツヴェルフは大剣を担いで表に出るとロキが居た。

「よっさん!ミラーで復活の再会だ!俺は向こう側のゲートで繋ぐ仕事さ」

 15年弱も姿を暗まし早々に放浪の風浪他の男ロキ・ラタトスクはフェンリルを担いで包帯巻きで眼を隠していたが創世の繋ぎとしてネルセリウスのヴァルハラでは戦線の準備の狼煙だ。

「創世の十二天将の動きに乱れが来た。ちっーと、やべぇー」

「普通じゃねぇ!ネルセリウスがドッタンバッタン大騒ぎ・・・ぎょーす」

 ロキが地図に持ってきた赤点にルーラシアが国の宝物庫のゲートを開けて13の聖剣を持ち出して古代創世と戦いルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエに活躍した武器を飛空艇内に持ち込み聖剣の名がそこに鎖に縛られた。

キング・フォン・ヴェスタニエ・エルシアス・ジョージはルーラシア国に建国した人間だが神と人の時代があってこそルーラシア国の原型ザガルグレネードが発展した。

13の聖剣はキングが持っていたのだが大戦時にルーラシアの系譜に受け継がれてその記憶をたどったルーラシアとエイボンはブラッドを呼んだ。

「聖剣だが存じているか?」

「知らないけど、俺は・・・・幽閉されたぜ」

「なら、仕方ないね。聖剣の使い手は神に対抗出来る者だ。」

「限界まで飛び込んでも支障はないね。聖剣はこっちで繋ぐ」

 いよいよ世界の反転の境界線だ。

ネルセリウスに入ると乱れて漆黒に歪み世界樹が枯れていた。

(こんなのひでーわ)

「この世界が崩壊現象が先で死に逝く世界だ。・・・・ネルセリウスよ、よく耐えた」

「門が視えた。天界の門だ。異常の震域だ」

「ダジェリン」

「ああああ、、ああああ、、、、、、あああれっ!?」

 宙に浮かぶ巨躯の巨体に翼を広げて金環の環を周回する黄金の十二天将

「第一の天の双星 ソル・ドランド・クーラン」

「こんなところでエンカウントとか・・・・運が悪い」

「ドアホのばぁかちんが!恋ゴコロでおいすうううううううううううううううううううううううって張り切って俺が遺るわ。残ってこいつだけなら俺の力で倒せる。」

「無茶をするな、ロキ」

「ロキという名もそろそろ神に還す番だ。俺の真名はリィヴェル・ド・フォン・ジョヴァンセッツィーノ・ラタトスク・スレイプニルっていう名だ。ロキは仇名だ。んじゃ」

 おいすううううううううううううううううううううううう

 おいすううううううううううううううううううううううう

ロキ・ラタトスクが飛空艇のハッチを開けてソル・ドランド・クーランの前に立った。

「俺も手を貸すよ、あの技を師匠の前で観させたい」

「どーぞー、ヴェスタニエってのはクレイジー・ダイヤモンド一家だぜぇ」

 ブラッドが双剣を構えるがオルヴィドラが教えた型と魔力の解放で覇気を束ねた力を抜いた。

「承認は済ませてくれ!ぶっ放すわ!」

「十三剣闘士拘束(Dreizehn Gladiatoren eingeschr)世界(Welt)・帝都円卓(Kaiserliche Round Table )議決開始(Abstimmung beginnt)」

 ヴおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

剣から放たれる世界分断の強烈な17連続の連続剣は後のKnghitsOfDarknessが名を改め終局幻想騎士団(KnghitsOfDarkness)と銘を打ち込み英雄譚の後世の物語で語り継がれることになる。

 天を断ち世界乖離の剣に惚れたロキが頷いてタバコを吸い晴れた虹の空に眺めてブラッドの放った剣はネルセリウスの危機を退けた。

何聴いてるんだ。

ロキはヘッドホンで恋ゴコロを聴きながら飛空艇に戻りソファーに腰かけた。

この世界にまだまだ潜んでいる。

エイボンがヤル気出して机上だけじゃなく前線に出向き空を見て手袋を外した。

「詠唱をカットの時間稼ぎは出来る?この世界を疑似展開させる」

「エミリア殿」

「御爺ちゃんだけじゃかっこわりっしょ」

 エミリアはヘッドホンで讃美を捧げる歌を聴きながら欠伸して詠唱無しの超魔法に飛空艇から移動し魔導書を開きこの荒れた世界戦線の中にこの親子は最凶の魔導士で創世に対してダインから連絡が来た。

《ツヴァイ!俺だ俺だ俺だ俺だよ、ダインだ、そっちはダイジョブか?俺は限界までぶっ飛んでも超えてお前らを護れる保証の挑むところさ・・・・すまねぇ》

《ダインはいつも全力でしょ?気にすることないから。ねぇ?ダイン・・・生きてさえいたら私は嬉しいの。死なないで!それでも私達家族は大切なモノを護ってくれるよね?》

《あったりぃーめぇーさ、アホか、俺はお前らを護るよ。絶望でも挫けるな!》

《俺はロクデナシブルースだが俺にしかできないこともある。ツヴァイ、俺と結婚してくれてありがとう》

 ダインは転々と移動しツヴァイに電話してネルセリウスの終着点に居た。

「ジュリア?ここだろ?間違いないな」

「ここだ、創世に起こる前にやらなければならない」

「神の御柱跡に権限のアクセスを移せると思ったが・・・先にやられた」

「気を落すな。俺が作業をする」

 ダインはモニターを起動しタッチパネル操作で権限移行しネルセリウスの転移を進めた。世界が創世で終わる前に天に居る将軍相手の討伐か。

「おいおいな」

「お前だってアクセスキーの認証プログラムの覚えてるんだな?」

 ジュリアは跡にその認証システムを実行待つのにダインは席に座った。

「あと少しで実行だ。ネルセリウスを分断していいのか?」

「エウロパでなんとかなるさ」

「信用も出来やしぇが・・・・おい」

 ダインは世界を切り離す作戦を行いジュリアがチョコレートを食べて柱に靠れていた。

同刻 ネルセリウスヴァルハラ遺跡

飛空艇が次に辿り着くとブラッドの成長が高まり双剣から一対の分解剣を魔力付加に装備をしたブラッドはコートを着て吹雪舞うヴァルハラに着いてからヘイムダム宮殿に向かった。

「創世が起こる今になってロキから話は聞いた。・・・・・・・ハァ」

「限界超えた・・・・」

 宮殿は荒れていたが中に居たのはグレン・スレイプニルだ。グレンは近況を話し天の金環に指さしてロキ・ダニエルも居た。

「創世前に言うことある」

「セフィリアが死にジェラフバルトが死んでジュリアが目覚めた。本来ならアンタは眠っているが目を覚ますことに天は容認しなかった。それ故世界を壊す気だ。」

「そういうことだ」

「止めるには?」

「残りの将軍を潰す」

「創世の十二天将・・・・宇宙銀河系相手だ」

「潰すのに戦力は?戦力は?」

「ダジェリン!アフィリア・サーガのゲートを創れ。今回はKnghitsoflastが過去のKnghitsOfDarknessも関与する。全員英霊に見習え、今回は異例だ、絶対死傷者を出す。流石に俺も独断で動けないのが痛いが仕方ない。」

「かしこまりました」

 ダジェリンは術の式を構築しブラッドとツヴェルフとフェンサーとユークリッドは宮殿地下の儀式祭殿に連れられて合わせ技の訓練が始まった。

「お前たちだけだ、合わせ技の派生に賭ける。言葉が悪いがお前らの剣でどうにかなるレベルじゃねぇ・・・・これは世界存亡の意義だ。」

「焔と氷なら俺の剣で纏えばいい気だがエンチャントは俺の力じゃクソ山だ。」

「私は光と風だけどいい?エクスカリバーも正常運転できれば行けそうよ」

「死ぬ気か?俺はこの刀だけ生きてくのが難題よ、が、俺は!現代世界の銃じゃ。」

「チョイスとして出来そうか?」

「やってみるよ」

 ブラッドの腕を銀化してイメージで剣を召喚した。

ブラッドに眠る魔神がその剣を呼び起こし魔王の剣を召喚!4人の合わせ技が発動間際だ。

「神経集中に合わせ技のゆっくりしやがれよ」

 グレンはKnghitsOfDarkness加入後に多くの戦場を経験し現在に至る。ブラッドの腕を銀化でその剣が神々しくも閃光の一撃に加えてユークリッドも刀を抜刀した。

「合わせ技かい?俺の抜刀は神速よ!ぐワシ」

 ユークリッドは刀を地面に置いて瞑想で全ての力を解放しこの合わせ技におけるブラッドのリンクが精神同調の回路が脳内を激痛にブラッドに手を差し伸べるツヴェルフも聖剣も輝く。

 試練を終えてだがブラッドがルーラシアに呼び出される。

「創世が起こる前に言うがこの魔法の事を伝えておこう」

「え?俺が?」

「なんせ、白き魔法さ」

「これを授かるってでも裏があるのだろ?嘘言うなよ」

「まぁルーラシアの現世魔法さ。全てを国仁多身による栄えるー魔法でその映画の果てに理想郷の限界で大切なモノを護る為にキング・フォン・ヴェスタニエ・エルシアス・ジョージがアレイン・カエサル・アウグストゥス・ヴェスタニエ卿共に編み出した人とエルフ・・・神と人が共存し合う限界まで振り切り大切なモノを護る魔法さ。僕でも使えるがダインに襲えたきりでね」

「爺ちゃんに教えてもう月日が経つ」

「変わりが俺か。でも猶予が無いならそれを使う」

「話が分かっていい」

 肩を叩くルーラシアにブラッドはコートを着直して飛空艇前にロキが立っているとブラッドの成長は見られた。これからは時空の境界線で天を落す。

「長期かも短期かもね」

「俺の腕がその時に喰らいます。・・・・・・アガートラームを覚えたぁ」

「最悪は俺が援護する」

 グレンだ。

飛空艇が狭間に入り暗い空間に入り創世が姿を見せる。

あまりに異形で巨躯の星の形をした王。

ツヴェルフ・ダジェリン・ロルテシアはモードを切り替えてブーストチェインの状態で英霊化。

接続無しに神性の攻撃付加のその姿も神と同一視だ。

 英霊の接続

グレンとロキが如何にここに居るかはさておいて地上世界の均衡が崩れ去り天と地の狭間が浮かぶとルーデルに待機していた世界の管理者聖府第一対策執行長のエーデ・オルヴァンス・ガンデルブルク・ホーシェパァイチュエンがスコープで確認し車で待機するヴィヴィアンが社葬を開けて手袋をはめる。

「エーデくん?私もこの世界が知りたい。浮かんでいるデカブツを叩く」

「社長?私は執行庁の出向で重要参考人ダイン・ヴェスタニエ卿が行方不明」

「エーデくん?落ち着きなさい。ダーインスレイヴは彼が持っている」

「ダイン君がすでにダーインスレイヴとクラウ・ソラスの時点で勝敗が決まっている」

 ああ、でもな。エーデ・オルヴァンス・ガンデルブルク・ホーシェパァイチュエンはベンツの中から車窓で見ているとダインが姿を見せた。

「どいつもこいつも俺を犯人とするな、馬鹿か」

「それは謝るが今までどこに居たか、教えて頂けると助かる」

「残り1体だ。」

「?」

「?」

「さぁ、やーの、十二天将の創世の巨躯はもう1体だ。ダーインスレイヴで斬って来た」

 あの時間軸の間にダインは単独で作業を続けていた。

ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの専用剣ダーインスレイヴは死の運命を変える剣だ。

神でもその剣と鞘は致命傷で死ぬ。

ダインはフードを被り剣を腰に差して荒れ地を踏む。

「じゃぁ、俺は、行ってくるわ」

「流石英雄譚の人間」

 エーデ・オルヴァンス・ガンデルブルク・ホーシェパァイチュエンはサイラスの同期で同じく帝國暦のテゥエルターナーに生き残った同期だ。

そもそもサイラス・ウォーカーはヴィヴィアンに雇われてはいるが後任にエーデに任せている。

「訊いたかね。」

「噂通りですよ。・・・・・・ダイン・ヴェスタニエ卿っていう」

「ハッハハハハハ」

 ベンツが走るヴィヴィアン・エスタンスは世界の管理者の外側に出て猶予が無い国にダインは黒コートに黒フードを被りサンダル姿のボロボロの男は瘋癲の虎だ。

「巨躯のホソを斬る男だよ」

「そうっすねぇ・・・世界の管理者の仕事もそりゃぁマズイが多いけどな」

 ヴィヴィアンは銃弾を装填し銀の弾丸と手袋を外し片手でその弾丸を撃ち放した。

「死の運命の魔弾」

 ドッキューン!直視の起源を心臓に打ち込み外に居た怪物は崩れた。

「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

「ヴヴヴヴガアアアアアアアアアアアッガアアアアアアアアアアアアアアアア」

「ランランルーランランルーランラールー」

 異形の奇形を撃ち情熱の焔獄が無限の弾丸が太陽を生成する。

ヴィヴィアン・エスタンスはスーツ姿で世界が崩れる中で社長はまた銃弾を装填。

「さて、と・・・・・あと5発か」

「僕は行くよ。世界の終わりにエスタンスの誇りがサイコパスってか」

 ヴィヴィアンが静けさの中に銃弾を撃ち世界の管理者側から数人が任務中だ。サイラス・ウォーカーもアシュリーも移動中だ。

エウロパ転移までもう少しでガブリエルが稼いでくれた。

 だが時間が進むと同時にサイラスとアシュリーはエススランドニアに居た。海に覆われた海洋国家のネルセリウスの某国に滞在中で観測拠点で兄弟は任務中だ。

「ユカタン・エルスラベート・ラストエルラヴァエア卿っすねー」

「正直に言うがア、、、、、アンタがゴートの孫ってよ。創世如何にかならねぇか?」

「マジかい?兄さんも疑うよね・・・ユカタンさんごめんね」

「世界が終わるって時に・・・・これはどうしようもねぇ」

 ユカタン・エルスラベート・ラストエルラヴァエアはサイラスと同期に活躍した騎士。

現在はエススランドニアの騎士としての務めだ。

「私がどうかな?勝利の剣と言えるが今のこの世界では何ともねぇ」

「おめぇーとはー、帝國暦以来だよな。テゥエルターナーの戦禍で功績。俺もアンタも剣で戦って今・・・・交渉人のプランナーで戦争回避屋の一発屋だがよ・・・」

 サイラスも地図を見てリンゴを齧りリスト表に目を向けてユカタン以外に居る。アレインが住んでいる里にドン勝ち組のモギー・ドゥアッス・シャヘイン卿も事態が慌ただしい。

アレインもログハウスで煙管を咥えて創世に関してモギー・ドゥアッス・シャヘインに説明する。

「ダインが片づけるまで・・・・俺ッラは・・・・」

 モギー・ユカタンもアレインが居るロッジに居るがアレインもコートを着こなして槍を手にウォーカーに伝えた。

「行ってやるとするか。創世は世界の崩壊と再臨だ」

「大切なモノを護る為に闘うとするか。まったく余生ですらゆっくりできない世の中はポイズン」

「おジャ魔女で済まないがこれは僕らだけではないんですよ。アレイン卿。世界が消える前にあなたが王に教えた秘儀を教えてくれませんか?ルーラシア最大秘匿究極魔法をね」

「鋭い勘付きだな。分かった。教えてやる」

 アレインも渋々に外に出て槍を地面に突き刺した。

「まっーたくだぁ」

「詠唱召喚が・・・!?」

 古代世界では魔法は神秘的な呪術。

人神の国と世界の天地創造とは異なる。

サイラスが一瞬で覚えたがアシュリーが素で驚いた。

(この世界においてまだ知らない防衛があったなんて!流石現存していらっしゃる。まぁ意味があってか・・・僕の理論よりも捗るな)

 アシュリー・ロンディナックがロッジに出てヴィヴィアンに報告した。

「ドン勝の話で言うけどいいかいか?」

《もしもし?アシュリーだ。ヴィヴィアン社長?用件は終わったよ》

《仕事が早いね。アシュリー主席》

《この仕事に向いているよー、にゃおこー、自分だが創世のアンイチは兄さんが潰した》

《戻ってヨウシ》

 ダインは巨躯の星を目の前に深呼吸した。

「ダーインスレイヴ・・・俺はお前を信じる」

 ダインはその剣を振り漆黒の刀身が星に反応する。

「言いたいことも言えない世の中じゃな!そんなのポイズンだよ」

「ダイン!」

「残って平気か?飛空艇に乗りなさい!これは命令だ!」

「いやぁー、できねぇーよ、俺がこいつ斬ったら・・・まぁ・・・戻ればよ」

「君を失いたくない!」

「ルーラシア?ホモエンディングは御免だ。俺には家族が居る。馬鹿野郎が」

「気を付けて行ってこいや、俺は行く。俺は死なねぇよ」

 人類の英雄譚ダイン・ヴェスタニエは宙に身を投げた。

ドおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオお

濁流・激流に身を投げる感じがした。

巨大な動く星の乗っかり剣を宙に投げて死の運命の剣と万象の光照らす輝剣が分断した。

「クロス・トラインデト・グレイヴ・インペリアルゼロ」

 一瞬で斬り創世が止まった。

ダインは剣を鞘に戻すとエルセリウスとネルセリウスの軸が崩壊。

エウロパに転移成功。

展開にエウロパの環に転移出来たガブリエルがフードを外しオルヴィドラ大統領自身成功したようだ。

 世界軸のバランス崩壊に新たなる世界であるエウロパに世界が移った。

ダインは剣を戻し岩場を歩き周りを確認した。

呑み込まれてゆく大海原の世界。ジュリアが創った世界が消えてゆく。ダインも腰を下ろしてブラッドは飛空艇に居る。

 ブラッドはコートを着直してフードを外しその腕は異形の腕を包帯で巻いて伏せた。

「おそらく、ここからだよ」

「ああ。世界の管理権をプロセス実行よ」

 ベンツで移動するヴィヴィアンにユカタンから連絡だ。

《もしもし?ヴィヴィアンさんですか・・・任務終了です》

《アヴク君か・・・・今から向かうところだよ》

《仕事に執り行う。エウロパの軸が定まったのか》

《ユカタン君もドン勝ちまで気乗りはないね。アヴク管理所長》

《今まで人に頼らないアンタにしてみれば世界再生事業は鑑だ。》

 アヴク管理所長は世界の管理者の観測拠点の代表責任者で今まで居たのだが影が薄いが今回は姿を見せて長髪にコート姿でサングラス姿のエンジニアだ。

 英雄暦57年

人類は新天地エウロパのオールド・ミナにての生活が始まった。

人々が目指すのは《星の創世地》ヴァルガ・グンヴェルトだ。

 そしてこの物語ブラッド・ヴェスタニエの人生が大きく反転する。

これは最後の騎士が目指す英雄譚の序章

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