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  • 自主企画にご参加いただき、ありがとうございました。^^
    テンプレ的な展開で安心して読める物語でした。
    悪役領主が実はいい人で、悪徳のつもりでやることが全部「いい人展開」につながっていく安心設計。
    タイトルの強さに対して裏を行く構造も分かりやすく、読後感はほのぼのとして心地よいですね。
    「子供をいじめるのが好き」という危ういパワーワードも、最後まで実際にはいじめていないため逆張りのギャグとして成立していました。
    ストレス展開が少なく、さらっと読める点は大きな強みだと思います。

    一方で、一人称で進む物語ゆえに、主人公の情報がほとんど出てこない点が気になりました。
    「ワシ」という強い一人称があるのに、年齢・容姿などの雰囲気が分からず、読者が主人公の姿を想像しづらいまま進んでしまいます。
    「ワシ」を使う悪徳領主なら、中年・太め・ハゲ気味といった先入観はありますが、それを読者に丸投げする形になっているのは少しもったいなく感じました。
    (実際、私は最後の「ワシもまだまだ現役」という描写で、ようやく最初の年齢を察しました)

    一人称だと容姿説明は入れにくいとは思いますが、例えば「若くして領主になって早20年」などの一文があるだけで、40歳前後という輪郭が自然に伝わりますし、「満足して太鼓腹をさすった」といった描写があれば、中年太りの雰囲気が一気に立ち上がります。

    また、主人公を指す言葉が「貴族」「伯爵」「領主」「悪徳貴族」など場面ごとに揺れるため、短編としてはどれか一つに統一した方が読みやすいと感じました。
    肩書きが揺れると、読者の中で主人公像が定まりにくくなります。本作なら「悪徳領主」で統一し、呼称も「領主様」で揃えるだけでも印象が安定すると思います。

    アンの容姿もほとんど描かれないため、彼女の顔が思い浮かばず、感情移入がしづらいところがありました。
    小汚い状態から綺麗になる変化を、ドレス(服装)ではなく表情の変化で示すと、より“救われた”感や成長が伝わると思います。
    (例:「こやつ、なぜそんなキラキラした目でワシを見る? 愚かなものめ」など)

    あとは、悪役を演じるというか悪役思考になった動機が一言あると、説得力が増す気がしました。
    先代が善人すぎて領地が搾取されたため、悪役思考になることを決意し今日に至る──などの理由があると、「いい人なのに悪役領主」という構造に必然性が生まれるかと。

    一人称や会話で引っ張る軽快さは大変魅力ですので、ほんの少しだけ情景や容姿の描写があると、読者の映像が鮮明になり、物語の強みがさらに際立つと感じました。

    作者からの返信

    天城らん様、こちらこそ企画に参加させて頂き、このような詳細な感想を頂けたことに感謝を申し上げます。

    はい、本作はテンプレですw
    「悪徳貴族が実は……」という仕掛け自体はありますが、それもテンプレの範疇ですねw
    「読みやすさ」は特に重視していましたので「ストレス少なく、さらっと読める」というご感想は重畳です。


    そしてここからは指摘ポイントですね。

    ・主人公の容姿
    ここは私の弱点の1つですねぇ。
    私自身、「キャラの外見」に関して頓着が薄くて……。

    いちおう第1話で「ワシの豊満な肉体が風を押しのけて突き進む」とは書きましたが、それだけですからねぇ。
    特に年齢に関するご指摘は重要だと感じました。これは「外見だけの問題」ではありませんからね。


    ・主人公の人称
    ここは「本作には主人公の名前がない」「主人公の情報を自然に公開するため」ではありましたが、確かに可読性を僅かなりとも損なってはいますね。「統一した方が読みやすい」というのは同感です。

    ここは……少し難しいところですね。
    「アンの結婚相手が公爵」ということで、「主人公より格上の貴族」ということも示唆していますし。


    ・アンの容姿
    ここも「主人公の容姿」と同じ問題ですね。
    ただアンに関しては「本作が主人公の一人称」「アンはヒロインというより、主人公を見せるための舞台装置」であったため、意図的に表現を抑えた面もあります。

    とはいえ、出してくださった例文のような見せ方をすることもできましたね。
    ここは私の力不足です。精進します。


    ・主人公の動機
    ここは……仰られることは分かるのですが、本作は「ギャグ寄りのコメディ」ですので……。しかも6500文字の短編ですし。

    「なぜ主人公はこんな考えになったのか?」を出せば、確かに物語として厚くなると思います。
    しかし私は「短編コメディとしての完成度」を優先させました。
    主人公の背景を描けば間違いなく文字数が増えてしましますし、それはコメディの方向性ではないと感じましたので。


    最後に反論をしてしまいましたが、「辛口感想」ありがとうございました!
    おかげさまで私の課題を再確認できたと感じております。

    やはり一番のネックは文章力ですねぇ。
    情景や容姿の描写をご指摘くださいましたが、私は苦手なんですよ。
    さっき言ったように頓着がないのも事実なのですが、文章が拙くて「美しい表現」ができないんですよね。頑張っても「ありきたりな表現」にしかならなくて……。

    そのために「読者がイメージするのに必要な描写」まで嫌ってしまっている可能性に気付けました。
    ここはもう少し書く意識をした方が良さそうですね。

    「全文を美文にする」のは至難ですし、恐らく私の作風とも違います。
    ですが仰られたように「ほんの少しだけ」描くことができれば、さらに良い作品を書けるようになるのだと感じました。

    本当にありがとうございました!

  • 素晴らしい作品でした!
    発想もですが、悪徳(?)貴族様の描き方が素晴らしかったので、グイグイ引っ張られて一気に読んでしまいました✨️
    流石ですね……

    作者からの返信

    お褒め頂きありがとうございます!
    おすすめレビューまで……。

    「グイグイ引っ張る」ことができて良かったです。
    発案の段階で「この作品は一気に読ませなければダメだ」と思ってましたので文字数・テンポには非常に気を遣っておりました。
    自画自賛ではありますが、本作はそこだけは上手くいったと自負しておりますw

  • うん。
    色々な意味で「読みやすい」作品でした(*'▽')
    結婚式でウルっとさせておいて、孫への「イジメ」で締めるの、良いですね。
    こういうの好きですw

    作者からの返信

    単純な話ですので、読みやすさに全振りできましたw

    たぶん、ほとんどの読者さまは「汗と言いつつ泣いてんだろ?」と思われたかと思います。私自身もそう思ってますw
    でも、あの伯爵なので「そう思わせておいて、本当にただの汗」の可能性も……ww
    私は作者ですけど、キャラの人格は私の手の中にないんですよwww

    ラストはあれしか思いつきませんでしたね。我ながらキレイに纏まったと思っています。
    伯爵が引退する20年後……そこにはジェシーという名の新たな悪徳貴族が生まれているかもしれませんww

    編集済
  • めちゃくちゃいい話を有難うございました❗️僕がこれから描く短編など足元には及ばないです💦

    作者からの返信

    ★に加え、おすすめレビューまでありがとうございます。
    でも、『激辛批評』の次の旬は12月ですよww

    それとお褒め頂けるのはありがたいですが、小説には「色」があると思います。
    私と鴉さまの「色」は全然違うと思いますので単純比較はできませんよ。

    重要なのは「私より優れた作品を書く」のではなく「自分の色を、どれだけ鮮やかに読者に届けるか」だと思います。
    そちらも頑張ってください!