路地裏に消えた歌への応援コメント
一瞬ジョー・ブレイナードの『ぼくは覚えている』のオマージュかと思いましたが、実際は多声的な構造の作品ですね。『知っていること』と『伝えないこと』の距離を提示することで寓話的なトーンになる。そのおかげで読み手に多様な物語を見せることになります。
作者からの返信
楠本さん、お読みいただきありがとうございます😊
『ぼくは覚えている』、知らなかったです! 記憶の破片のようなお話なのですね。
今回のこの話はカメラワーク、というお題の企画から、複数視点のお話、外から見ている人にしかわからないことがある、というような感じを目指しました。
『伝えないこと』の距離の提示、というのは意図しないところでした……! 視線、見る、ということを重視たのですが、伝えないこと……なるほど、そういったトーンを重ねることもできるのですね。
ありがとうございました✨️
路地裏に消えた歌への応援コメント
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
同じ教室の空気、そして駅前の路地裏という限られた空間の中で、交錯する視線と言葉にできない切ない想いが静かに描かれた、とても美しい群像劇を拝読いたしました。
■ 全体を読んでの感想
登場人物たちの一方通行の片想いや、胸の奥に秘めた「知っていること」が、パズルのピースが嵌まるように繋がっていく構成の巧みさに深く引き込まれました。憧れや夢を抱きながらも、それぞれが少しずつ大人の階段を上っていくような、甘酸っぱくもほろ苦い青春のきらめきが、とても澄んだ筆致で描かれていて、胸が締め付けられるような愛おしさを感じる素晴らしい読書体験でした。
■ お題「視点の移動(カメラワーク)」の活用について
本作では、お題である「視点の移動」が、登場人物たちの心の矢印や切ない距離感を描き出すための、極めて精緻なカメラワークとして使われていました。
・教室内でバトンを繋ぐ「視線のリレー」
「私」から斜め前の彼へ、彼を見つめる「私」を後ろから見つめる「俺」へ、そして彼らの視線の先でシャーペンを回しながら教卓の先生を見つめる「僕」へと、カメラのフォーカスが隣の人へと流れるように切り替わっていく演出が秀逸でした。同じ空間にいながら、交わることのない一方通行の視線の移動だけで、複雑で切ない関係性が立体的に浮かび上がっていました。
・人間から動物、そして再び人間へと移るカメラのスライド
第2部において、駅前で歌う彼を見つめるカメラが、まず一匹の「黒猫」という客観的な視点に置かれ、そこからさらに、路地裏で静かに同じ歌を口ずさむ「彼女」へと視点がスライドしていく構成が非常に詩的でした。動物のカメラを一枚挟むことで、路上ライブの空気感や、寄り添う彼女の密かな想いがより静謐に、そしてドラマチックに表現されていると感じます。
■ 最後に
映画のワンカットのように美しい視点移動を通じて、それぞれが抱える切ない「秘密」を瑞々しく描き出してくださり、ありがとうございました。
これからもご自身のペースで、言葉の表現を静かに楽しんでいただければ幸いです。また部室にて、あなたの紡ぐ物語に出会えるのを心よりお待ちしております。
作者からの返信
@naimazeさん、いつも丁寧なコメントありがとうございます!
毎度参加させていただいています😊
カメラワークって、普段何気なく使っているような気がして、しっかりと意識して書こう、と考えたお話でした。
視点移動で、教室内での想いの交差や秘めた想いがより伝わったなら、嬉しい限りです✨️