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  • 第3話 十三世紀の帝国への応援コメント

    第一話から第三話まで読んで、最も気になったのは主人公の行動原理です。合理性を重視する人物であることは分かりますが、なぜそこまで合理性に執着するようになったのか、その背景となる人生経験が十分に描かれていません。そのため、「合理主義だから合理的に考える」という設定の域を出ていない印象があります。

     会社での業務改善についても、主人公がどの程度の立場・裁量を持っていたのか、改善によって何がどれほど変わったのかが分からないため、それが退職に至るほどの出来事だったのか判断しにくいです。朱莉との対比から主人公が「問題そのものは見るが、そこにいる人間を見ない」人物であることは示されていますが、ここも主人公の弱点としてさらに掘り下げられると思います。

     文章面では、説明的な会話や設定説明が多く、人物の行動や内面より情報提示が先行しています。また、本文は段落冒頭の一字下げがなく、改行も細かいため、小説としての文章のまとまりが弱く見えます。

     十三世紀のモンゴル帝国を扱う以上、領土・人口・兵力などの数字だけでなく、それを支える行政や交通、社会構造まで史実と整合しているかも気になります。設定を説明するだけでなく、その社会に主人公が実際に触れたときの反応を描いたほうが、物語として厚みが出ると思います。

     全体として、現段階では「なぜこの主人公なのか」がまだ弱いです。合理主義になった理由と会社員時代の経験、そして皇帝になって何をしようとするのかを一本の因果関係として描ければ、主人公の行動に説得力が出ると思います。


    作者からの返信

    まずお読みいただきありがとうございます。
    そして貴重なご意見ありがとうございます。

    >「合理主義だから合理的に考える」という設定の域を出ていない印象があります。

    確かにこのあたりはかなり端折ってると自負してますので、今後の参考とさせていただきます。

  • 「世界の最適化」からモンゴル帝国へ飛ぶ発想はかなり大胆でした。元寇を知っているだけに、壮大な設定に対して直人がどう向き合うのか、もう少し見てみたくなります。