第23話への応援コメント
これは眼鏡の仕掛けが鮮やかでしたね。ヒーモーは「姪」、エーデル侯爵夫人は「若者」の縁談を装いながら、実は互いに自分自身の願望を語っていた――眼鏡が見せた「似合いの相手」がきっちり二人を引き合わせるのが、この上なく意地悪で愉快です(笑)。しかもヒーモーが最後まで「調伏するつもりだった」と体裁を取り繕っているところまで含めて色欲への戒めになっていて、締めに当のリーヴが何食わぬ顔で現れるのも好きです。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
この二人は今後、どうなるのでしょうか。
想像してみると、なかなかにコミカルなことになるかもしれません。
ことの真相を察しながら、ヒーモーの言い訳を我慢して聞いていたイリミエもなかなかに忍耐強いと思います。
報告を聞いたヴォーダンがキレ気味に悪態をつくぐらいですから。
締めに現れているリーヴですが、このパターンは少しずつ変わっていきます。
この先の展開にも、どうぞご期待ください。
第22話への応援コメント
今度は「色欲」ですね。冒頭のとんでもなく下品な戯れ歌を天上のような美声で歌うリーヴ、この落差が好きです(笑)。ヒーモー自身の抑圧された欲を見抜いたうえで縁結びの眼鏡を渡し、「見つけた相手は、決して断らないでください」と条件を付けるのがいかにもリーヴらしく、しかも最初に映った「似合いの相手」がトロール姿のリーヴだったというのも意味深で面白いですね。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
縁結びの眼鏡は似合いの相手を見せてくれるので、明らかにリーヴは対象外だったということです。
(リーヴは、触ると火傷するタイプの女ですので)
この眼鏡でレイフがイーニャを見たときは、何が見えたんでしょうか……。
押し殺した欲望に火をつけられた高僧に何が起こるか……。
どうぞこの先もご覧ください。
第21話への応援コメント
財布が願いを叶えるたび、アヘヌスの欲が「感謝」「友」「知識」「名誉」と次々に姿を変えていくのが面白いですね。それでも最後には「これで充分だと言えること」が金では買えない幸せだと辿り着くのが美しく、リーヴの「満たされないうちが、一番幸せなんです」という締めも強欲の物語らしい余韻があります。そして魔法道具がもともと人間界の品で、盗賊ギルドや冒険者を経てトロール界へ渡ったらしいと判明したことで、二つの世界が思いがけない形で繋がってきましたね。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
こうしてアヘヌスは、全財産を投げ出し、自らの健康と引き換えに人生への満足を手に入れました。
その代わり、親類縁者からは見放されてしまいましたが……。
アヘヌスは気付かないで幸せだったのかもしれません。
金には換えられないものを金で手に入れようとすれば、際限がなくなるということに。
彼にとって、人生のカードは金銭しかなかったのです。
リーヴの辛辣な詐欺は、まだまだ続きます。
この先も、どうぞご覧ください。
第20話への応援コメント
今度の「大罪」は強欲ですね。財産を奪うだけではなく、「金で買えないもの」を欲したアヘヌスに願いを叶える財布を渡し、その願いが「人から感謝されたい」から炊き出しへ繋がっていくのが、とても気持ちのいい戒め方です。冒頭の「何も欲しくはないなんて嘘」という歌が、老いたアヘヌス自身も気付いていなかった本当の欲を引き出していく構成も綺麗でした。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
タダほど高いものはないと言いますが、それはカネでは買えないものと紙一重なのかもしれません。
人から感謝されたいという願いは切ないものですが、見方を変えれば「承認欲求」です。
(商人だけに……失礼)
アヘヌスの欲望は慈善活動で浄化されたように見えますが、リーヴがそんなにいい人なわけがありません。
さて、リーヴの詐欺が何をもたらすか……。
この後もどうぞご覧ください。
第19話への応援コメント
分身に何もかも任せた結果、その「立派な自分」が勝手に縁談まで決めてしまい、本物のライスクが決闘で化けの皮を剥がされる流れが見事ですね。まさに最後の「一番の鏡は、自分のしたことです」がそのまま今回の詐欺の意味になっていて、魔法の鏡という道具にも綺麗に重なっています。そして「たとえ悪人でも、殺させはしない」と言い切るヴォーダンにリーヴが思わず顔をほころばせるところが印象的で、弱肉強食のトロール社会とは違う人間界の価値観に、彼女が初めて惹かれた瞬間にも見えました。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
怠惰なライスク君、大恥で済んでよかったと思います。
命を懸けるから、決闘なんですよね。
大いに反省してほしいところですが……。
しませんよね、こういう人は。
既にお察しかと思いますが、リーヴはダメ出しされると、逆に燃えるタイプです。
ヴォーダンとの関係がどう変わっていくか、どうぞご期待ください。
第18話への応援コメント
なるほど、最初の「分身を作る鏡」はこう使ったのですね! ライスク自身の「自分の代わりなんて誰もできない」という言葉をそのまま詐欺の仕掛けに利用し、最後に「ご自分に最も深く関わることは、任せてはいけません」と教訓まで残すのが鮮やかです。単に金を巻き上げるのではなく、相手の怠惰や驕りを利用して戒める――ここでタイトルの「七つの大罪を詐欺で戒める」という趣向が、はっきり形になってきましたね。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
リーヴの詐欺は、このパターンで進みます。
人間の欲望を嗅ぎつけて近づき、魔法の道具を売りつけては「注意事項をよく読んでください」……笑うなんとかとか、銭なんとか堂みたいですが、そこらへんは、はい。
さあ、ライスク君が何をやらかすか、どうぞご期待ください。
第17話への応援コメント
なんと、わずか数日でもう「美貌の女詐欺師」として街中の噂になっているとは……リーヴ、期待以上の立ち上がりですね(笑)。そしてヴォーダンとイリミエの掛け合いが軽妙で、気さくながら少々粗野な隊長と、家格も学も上らしい皮肉屋の部下というコンビが早くもいい味を出しています。トロール界では「カモ」、人間界では「マヌケな魚」と、詐欺の獲物を表す言葉が違うのも世界観の対比として面白いです。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
リーヴの最初の仕事が終わって、被害者も噂になっているわけです。
ここで登場するのが、人間界でのレギュラーメンバーである王都警備隊長のヴォーダンと、部下のイリミエです。
二人の掛け合いを楽しんでいただけて光栄です。
彼らがリーヴとどう関わっていくか、どうぞご期待ください。
第16話への応援コメント
ここでついに「カモ」が登場しましたね(笑)。人間界では自分が美女らしいと理解した途端、「何でかよく分かんないけど……稼げそう!」となるリーヴの逞しさが実に彼女らしいです。紙や冒険者といった文化の違いも楽しく、特に「怪物なんているはずがない」と語るライスクの隣に当のトロールがいる構図が可笑しい。そして最後に人間を「利用される側」と捉えるところで、いよいよタイトルの「詐欺」が本格的に始まりそうです。
作者からの返信
リーヴにとって、自分の愚かさに気付かない人間たちは、全てお得意様です。
最初の「カモ」は、自惚れの強い貴族のぼんぼんですが、さて、どんなひどい目に遭わされるか……。
バックグラウンドも、できるだけ描き込んでみました。
文化の違いに注目していただいて嬉しく思います。
この後の展開にも、どうぞご期待ください。
第15話への応援コメント
魔法の衣を脱いだだけで男を「トロールだああああ!」と撃退できるの、前話から続く美醜の逆転が実に愉快ですね(笑)。そして衣が状況に応じて黒装束や農民の娘の服へ変化するのも面白く、コーハストラの形見がかなり頼もしい旅道具になってきました。最後の「この馬車、頂戴します」は、襲ってきた相手の力を逆に自分の利益へ変えてしまうリーヴらしさが鮮やかで、いよいよ人間界でたくましく成り上がっていく感じがします。
第14話への応援コメント
人間界に来た途端、トロール界の「絶世の美女」が自分の人間姿を見て「何、この化け物!」と悲鳴を上げる、美的感覚の逆転が楽しいですね(笑)。しかも初めての商売では、黙っているだけで相手が勝手に値を吊り上げてくれるという、早くも詐欺師めいた才能の片鱗が見えてきました。そして人間サイズになってもトロールの怪力は健在――大男を片手で持ち上げて「口ほどにもない」と去っていくリーヴ、実に格好いいです。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございました。
「化け物」に見えるからこそ、コーハストラの操も守られるはずだったのです。トロール界のヒルヴィーオ国王オヴェーラ7世クニンガスが王太子だった頃の純粋さと青さが、ここにあったといえるでしょう。
小さい身体で大きな相手を持ち上げるという逆三角形の構図は、マンガでは古いところで手塚治虫の『鉄腕アトム』、割と新しいところでは聖悠紀『超人ロック』などにも見られるので、一遍やってみたかった場面です。
楽しんでいただけて光栄です。
リーヴの大暴れはまだ続きます。
この先も、どうぞお楽しみください。
第13話への応援コメント
ついに人間界への扉が開きましたね。偶然の「迷い込み」とは違い、すべてを失ったリーヴが「帰ったところで、何も変わらない」と自分の意思で禁を越えていくのが格好いいです。そしてコーハストラが人間界へ逃れた際の衣を、今度はリーヴが身につけて人間界へ向かうという継承も印象的でした。最後、雲が晴れて洞窟の向こうに満月が現れる場面は、まさに新章への入口という美しさがあります。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
洞窟の中で、人間の骸骨を前にひとり考えるリーヴ。
外の嵐は、リーヴを翻弄する運命ともいえるでしょうか。
コーハストラの身を守るための衣を着たリーヴは、守られるだけの女ではないはずです。
弱肉強食をモットーとするリーヴが、異世界となる人間界をどう引っ掻き回すか、どうぞご覧ください。
第12話への応援コメント
「持参金なんか、自分で稼げばいいのよ!」と立ち上がるリーヴ、いよいよ成り上がりへの第一歩という感じで痛快ですね。一方で、幼い頃からイーニャを平然と出し抜いていたという話によって、第7話でのイーニャの感情にも別の角度から光が当たるのが面白いです。そして最後のトゥオーマリの一言――ただ諭して終わるのではなく「冬が来るまでが勝負です」と具体的な勝負を持ちかけてくるところ、この先生もやはり一筋縄ではいきませんね。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございました。
リーヴは、良くも悪くもこういう女です。
トゥオーマリも苦労したことでしょう。
弱肉強食が当たり前の世界では、子供の頃のリーヴのやり方は正しいのですから。
その上で、戦う知恵をつけるのですから、セコンドとしても食えない人です。
ところで、もし、母親が天寿を全うしていたら、リーヴはどう育っていたでしょうか。
それがいつ明らかになるか。
この先を、どうぞお楽しみに。
宜しくお願い致します。
第11話への応援コメント
トゥオーマリが禁を破った理由、まさか前王妃コーハストラの兄として、自ら裁けなかった王宮への思いを抱えていたからとは……これまで断片的に出てきた人間界と王家の話が一気につながりましたね。リーヴの境遇とコーハストラの人生にも「トロールの掟によって居場所を失う」という響き合いがあって、トゥオーマリを訪ねたこと自体に運命めいたものを感じます。そして「この国に、もはや正義はありません」に対する「弱肉強食が、トロールの掟」という返答が重く、ここからリーヴが何を選ぶのか気になります。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
トゥオーマリは、トロール界の中でも異端者です。
そのトロール界から弾き出されたのが、その妹コーハストラと、教え子のリーヴということになります。
すでにこの世にいないコーハストラの思いを、トゥオーマリはどうやってリーヴに伝えるのでしょうか。
リーヴは、それをどう受け止めるのでしょうか。
この先も、どうぞご覧ください。
第10話への応援コメント
レイフからの贈り物を一つずつ鞄に詰める場面、どれも妙に便利で面白そうな魔法道具なのに、それぞれに二人の幸せだった頃の記憶が結びついているのが切ないですね。特に、ずっと気丈だったリーヴが思い出に微笑んだ瞬間、初めて「あれ……?」と涙をこぼすところが胸に残りました。そして何も持たず去るのではなく、この魔法道具たちと「人間世界の知識」を携えていくのが、ここから始まる物語を感じさせてわくわくします。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございました。
王太子の愛を失い、屋敷を去ることにしても、思い出だけは捨てられないリーヴの哀しみに目を留めてくださったのを嬉しく思います。
ところで、タイトルには「七つの大罪」とあるのに、魔法道具は6つしかありません。
それがなぜかは、この先の「人間界編」をご覧ください。
第9話への応援コメント
ここで母カオーニスから受け継いだ「法律」がリーヴの武器になるのが痛快ですね。王太子妃の資格を失えば徒歩で帰り、屋敷すら使えなければ自分で風呂を沸かす――それでも卑屈にならず「さて、これからどうするか」と動き出す逞しさが実にリーヴらしいです。そして最後、スヴェンが見落としていた法を突いて屋敷の権利を主張するところは、まさに亡き母の娘としての反撃が始まった感じがして格好いいです。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
その気になれば、自分のことは自分で十二分にできるからこそ、セレブには人に尽くしてもらえる資格があるのでしょう。
それにしても、スヴェンはやり手のようで、どこか抜けている男です。付け入る隙は、そこにありそうですね。
第8話への応援コメント
「正しい。腹立たしいほど正しい。」というところが刺さりますね。リーヴ自身が信じてきたトロールの掟だからこそ、理屈では退けられない婚約破棄になっているのが実に苦いです。それでも最後に「イーニャから取り返す価値のある男だって」と返すリーヴ――惨めさの底でも誇りと意地を手放さない、この捨て台詞は格好いいですね。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
信念そのものをイーニャに利用されただけでなく、宮廷を巻き込んでの公開処刑。宰相スヴェンの娘らしい、残酷で無駄のないやり方です。
そのイーニャを何の迷いもなく選んだレイフに、リーヴは幻滅するまいと必死です。
自尊心と、愛する人への信頼。
これを取り戻すための戦いが始まります。
第7話への応援コメント
ここでついにタイトルの「婚約破棄」へ繋がってきましたか……。リーヴとイーニャが互いに涙を堪えながらぶつけ合う言葉には、単なる恋敵では済まない、幼い頃から積み重なった羨望や意地が感じられて印象的でした。そして領地を失った直後のリーヴに、レイフが「持参金のないあなたに」と告げる残酷さ――これまでリーヴが信じていたものが一気に崩れていく展開に、胸が締め付けられます。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
女の子同士の喧嘩というものは、こういうものかなと考え考え書きましたが、印象的と言っていただいて光栄です。
領地の相続権の次は、王太子妃の地位と、信じていた男性からの愛。何もかも奪われていくリーヴですが、このまま黙ってはいません!
第6話への応援コメント
領地を失っても「王太子妃となる者が、範を示さないでどうする」と胸を張るリーヴが格好いいですね。それだけに、頼みの王宮で待っていたのがレイフでも国王でもなく、スヴェンの娘イーニャだったという登場には一気に緊張感が増しました。そして最後の「イーニャには聞かれたくない話だから」が印象的です。皮肉を応酬していた二人の間に、身分だけでは説明できない過去の関係が垣間見えました。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
どん底に落ちても誇りを失わず、自力でもとの地位まで這い上がれるのが真のセレブというものなのでしょう。
「イーニャには聞かれたくない話だから」は、裏返せば「関係ないでしょう?」ですが、そう言い切れないところに、彼女たちの因縁があります。
第2話への応援コメント
レイフが明るく振る舞えば振る舞うほど、書簡の内容への不安が増していくのがいいですね。周囲が語るリーヴの「才女伝説」に対して、本人の内心では「実はそうでもない」という種明かしが続くのも可愛らしく、このギャップ好きです(笑)。そして最後、人前での王太子の顔から婚約者への甘い口調に戻るレイフ――二人の親密さが伝わるだけに、「僕だけでいい」がなんとも意味深です。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
トロールは化け物なのに、リーヴを可愛らしいと言っていただいて光栄です。王太子レイフとの甘々な関係も楽しんでいただけたようで嬉しく思います。この後もどうぞご期待ください。
第24話への応援コメント
今度は「憤怒」でしょうか。世の中への怒りを延々と語るストゥタに、リーヴが透明になる帽子を「天の声」を届ける道具として売りつける流れが実に鮮やかで、「こいつは、カモだ。」の確信が気持ちいいですね。しかも「相手のすることには決して手を出さないでください」という条件と、最後の「だいたいあなたにゃ関係ない」という歌が効いていて、彼の怒りがこれからどう自分へ返ってくるのか楽しみです。
作者からの返信
ご覧くださいましてありがとうございます。
いますよね、こういう人。
私も自戒したいとは思っていますが。
次回更新は解決編になりますが、この第24話を予め読み返していただけるとありがたいです。
一種の「いじわるクイズ」になっています。
リーヴの言葉のどこに仕掛けがあるか、探してみてください。
この後の展開も、どうぞ宜しくお願いします。