『私しかいない』への応援コメント
こんにちは、根古野 さん
コメント失礼します。
個人的にすこぶる好きなジャンルのホラーでした。
概念を怖がる感じがしました。
本作で扱う主題は、SF小説にままあるものですが、これをホラー小説に用いた例は寡聞にして私は知りません。
本来的には原初への回帰とか、合一性の獲得とか喜ばしい神秘として語られがちな概念をホラーとする。
この着想に、ただもう感服した次第です。
切り口や演出でアイデアは幾らでも変質させられる、良い例示でした。
楽しく拝読いたしました。
ありがとうございました。
作者からの返信
コメント、そして素晴らしいレビューまでありがとうございます。
一人の「私」として生きている側から見たとき、合一や根源への回帰を本当に自覚してしまうことは、果たして救いなのだろうか。
まさに、そんなところに感じた恐ろしさから着想した物語でした。
「概念を怖がる感じ」という言葉は、まさにこの物語で目指していたもので、とても嬉しいです。
「私しかいない。ずっと私しかいない。だから私は私を忘れる。」というレビューのタイトルは、この物語のずっと奥にあるものまで的確に言葉にしていただいたような気がします。
深く読み込んでいただき、感激しております。
『私しかいない』への応援コメント
同じことを考えたことがあります。もしも世界中の人間が、何度も転生している私自身だったら?と。
「我、思考する。故に我あり」という言葉がありますが、思考するだけで私が私になるのは、宇宙全体の「時間」が物差しの端から端へと進むような単一の動きである場合のみです。
そして、世界がそんな単純な作りであるとは、私自身の複雑怪奇な内面を見る限り、どうしても思えません。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
時間を超越して順番に全員を生きるのか、自覚がないだけで同時に全員として存在しているのか。
どちらであっても、そのことを自覚してしまった先にある孤独と虚無は、とても恐ろしいですね。
『私しかいない』への応援コメント
コメント失礼いたします。
この世界は誰かが見ている夢である、という仮定がありますね。その者にとっては内から湧き出した人々だから、全てが自分と同一であると言えるでしょう。
そういった者は、おそらく神と呼ばれるのでしょうね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
たしかに、それを「神」と呼ぶこともできるのかもしれません。
この世界は誰かが見ている夢であるという仮説は、小説の作者と、その創作世界に生きる登場人物の関係にも、どこか似ているように思います。
作者にとってはすべて自分から生まれたものでも、登場人物にとっては、その苦しみも愛も紛れもなく自分だけの人生です。
ただ、一人の人間として生きる側からすれば、自分がその「神」でもあったと自覚させられることは、果たして救いなのでしょうか。
自分と他人、その境界さえ自分が作ったものだと知ったとき、「私」はどこまで残れるのか。
神になるより、神だったことを思い出してしまう。
今の私には、その方が恐ろしく感じられます。
『私しかいない』への応援コメント
おおっと、根古野さん、これは印象的なホラーですね。どこか純文学チックで。
登場人物それぞれの人格が、記憶が、混沌として混じり合い、交錯して、得も言われぬ読後感に繋がっています。
様々な人物の心情が、同一の一人の視点で語られる構成が斬新でした。
わたくし程度の読解力では、必ずしも、論理の整合までは至らなかったのですが、おそらくそんなところには意義を置かれた小説ではないでしょうし、「ほえー」って読むのが正しいですね。
木山さんのレビューから読みにきて正解でした。
木山さんのレビューに外れ無し。
もちろんお星様も入れておきますよ。
それではまた!
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
読後になにか考えが広がるような物語を目指していたので、純文学チックと評していただけるのはとても嬉しいです。
純文学の定義については、まだまだ勉強中ですが(笑)
理屈っぽい物語ばかり考えてしまうので、人間描写の名手の小田島さんに楽しんでいただけたのも嬉しいです。
読んでいただき、ありがとうございました!