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  • 平山さん、拝読しました。
    Yamadaです。
    知己ということもあり、少し長めの感想です。
    長文失礼します。

    私は中島敦が昔かなり好きで、「山月記」は特に好きでした。好きすぎて、漢詩などにもハマり、漢和辞典を筆写して暗記しようとして30ページほどで挫折した黒歴史があります(笑)。

    「悟浄出世」「悟浄歎異」「かめれおん日記」「狼疾記」「李陵」「文字禍」「弟子」なども好きだった記憶です。

    そのため「山月記」のオマージュとして読みましたが、和弥は李徴というより、むしろ「悟浄出世」の悟浄に近いのではないかと思いました。
    考えれば考えるほど思索の迷宮に入ってしまうところが、いかにも悟浄的だなと。

    また、「普通に地面を歩行する人間でありたかった」「彼らと苦楽を共にしたかった」というところには、知の世界から地上の人間へ降りていくヘッセの「ガラス玉演戯」なども少し連想しました。

    最後の「何の謂ぞ、なんでもいい、と破顔して」は好きでした。ずっと考え続けていた和弥が、星を見て一度その思考から降りる感じがします。

    中島敦好きとして、楽しく読ませていただきました。漢文調の文体も面白かったです。漢和辞典にハマった身としては、難しい漢字にも妙な親近感がありました(笑)。

    作者からの返信

    山田さん、丁寧な感想をありがとうございます!

    知己という事ですが、ちょっと調べたのですが、どこでご縁があったのか思い出せなくてすみません。ここカクヨムでしょうか。

    山月記は文体も美しいし、内容も思うところがあるので、定期的に読んでいたりしますが、山田さんの情熱は素晴らしいですね。漢語を小説に取り言えると、一気に格調が上がる事に気づいたので、今後は私も要所で使用しようと思います。昨今の主流の文学とは離れるとは思うのですが(苦笑

    悟浄出世、未読でしたので検索してみましたが、面白い、あの沙悟浄が主人公なのですね。ひとまず速読をしましたが、なるほど、和弥に似ていますね。また、この悟浄、この後三蔵法師たちと合流するというのが粋ですねぇ。この後精読します、興味深い作品の紹介をありがとうございます!

    ヘッセは車輪の下、デミアン、シッダールタなどを読んでいますが、「ガラス玉演戯」は未読でしたので、これも調べましたが、未読なのが恥ずかしいレベルの名作のようですね。本作でノーベル文学賞受賞だと。これ買って読もうと思いますが、和弥はクネヒトの辿り着いた領域のダイジェストすらまだ掴めていないでしょう、筆者もそうです。しかし、宵星記においては、ひとまず和弥に頭でっかちになりすぎるなよ、とこういう終わり方にしました。これは李徴に対して、休み休みやればよかったのに、というアンチテーゼ的な意味でもあります。

    本当は、本作、この後和弥の大学生活を書いていたのですが、口語が入ると一気に格調が下がってしまうのですね。まさか今日の日本の大学生が「悠々たるかな人生、鷹揚たるかな人間」とか話すわけにもいきませんし、ばっさり切りました。それは別の作品で書こうと思います。小説の紹介も含め、本当にありがとうございました!