拝読しました。
お題「海」を素直にseaの意味で使わず、「海馬」にするのがさすがでございました!
「頭の中で波の音がする。」というロマンチックな出だしの文章も素敵ですね。いや、素敵どころでない深刻な悩みであるのですが。
そして、今度は脳内に病院が建築されてしまうという……!
ほっとさせておいての二段オチも素晴らしい作品でした!
作者からの返信
仁木一青様
お返事が遅くなり申し訳ありません。
つい捻りたくなる悪い癖です(笑)
美しい波の音も頭の中で鳴りやまないとなると嫌でしょうね……しかしMRIの音よりはマシだった気がしてなりません(-_-;)
お褒めのお言葉嬉しいです。
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
頭の中で波の音が響き続けるという静かな異変から始まり、現実と幻覚が入り混じっていく緻密な構成に、深く引き込まれました。
■ 全体を読んでの感想
コンビニの入店音や店員さんの声が波の音に掻き消されていく場面など、私たちのよく知る日常が、目に見えない海によって少しずつ水没していくような静かな恐怖と美しさが同居していました。
MRIの検査中だと思っていた場面から、突如として海水を吐き出し現実へと引き戻される瞬間の衝撃に、強く心を揺さぶられます。
絶望が雲散霧消し、再び前を向いて歩き出した主人公の姿に安堵したのも束の間、ラストで再び訪れる静かな反転の余韻が、いつまでも波のように胸に打ち寄せてくる素晴らしい読書体験でした。
■ お題「異化」の活用について
本作では、お題である「異化」が、現実と幻覚の境界線を溶かし、私たちが信じている日常のルールを根底から揺さぶるための見事な装置として機能していると感じました。
・日常風景を飲み込む海の異化
診察室での会話や、参考書を開く時間、コンビニでの買い物といった当たり前の日常のすぐ隣に、常に海が存在しているという描写。
見慣れた風景のなかに、触れられそうなほどリアルな砂浜や冷たい波がシームレスに混ざり込むことで、世界の輪郭が奇妙に歪んでいく素晴らしい異化効果を生み出していると感じました。
・現実と幻覚の境界線を溶かす構造の異化
波の音がしていた日常が夢であり、海にいたのが現実だったという一度目の反転。そこからさらに、平穏な日常を取り戻したはずの主人公が、今度は脳の海馬の辺りに病院が建っていると感じ始めるラスト。
現実の中に幻覚が入り込んでいたのか、それとも幻覚の中に現実が入り込んでいるのか。日常と非日常の境界線に決定的な亀裂を入れ、読者を不思議な迷宮へと誘う、非常に文学的で美しい異化の構造だと感じました。
■ 最後に
異化という技法を用いて、人間の心の奥底にある広大な海と、現実世界とのあわいをこれほどまでに美しく、そしてミステリアスに描ききってくださり、本当にありがとうございました。
また部室にて、あなたの紡ぐ、深く静かな波音のような物語に出会えるのを、心より楽しみにしております。
作者からの返信
@naimaze様
このたびはお世話になっております。はじめて参加させていただきました、猫小路葵です。
お題と向き合い、難しさに頭を悩ませながらも、とても楽しいひとときを過ごすことができました。心よりお礼申し上げます。
「異化」というお題を生かせているかどうか心配でしたが、コメントを拝読してほっと胸を撫で下ろしました。お時間を割いて、ここまで丁寧に書いてくださり感激しております。本当にありがとうございます。
「不思議な迷宮」や「美しい異化の構造」など、頂戴した言葉の数々を嬉しく噛みしめております。
こちらこそ、お読みいただき、細やかなご感想まで頂戴し感謝しております。
またぜひ部室にお邪魔できたらと思っております。
ありがとうございました!
一番恐怖に感じる展開ですね。
どっちが夢だかわからなくなるやつ⋯!!
頭の中の海の波の描写が秀逸⋯。
MRIの音が頭で常鳴り響くのはキツイ。
こういう展開になると
主人公は、もはや植物状態なのかなって考えてしまいます。
作者からの返信
竹藤戸 茉緒様
MRIの音がずっと鳴ってるのは辛いですよね(-_-;)
ストーリーをお楽しみいただけましたなら幸いです。色々想像を膨らませていただけてとっても嬉しいです。
夢と現実の境界がどんどん曖昧になるのがわかったら、さぞ怖いだろうなと思います。
お読みいただき、ありがとうございます!
自分の中の海に侵食されて気が狂ってしまうのかと思ったら、全て夢で、その後は人生がうまく行って良かったです!
と思ったら、脳内にプライベート病院が…?
今、本当の自分はどこにいるのか。
でも私は、このお話はホラーというより、救いの物語のように感じました。彼女は夢の中を渡り歩きながら、本当の救いを待っているのかもしれませんね。
作者からの返信
鐘古こよみ様
救いの物語。それは新しい視点でした!「夢の中を渡り歩く」という表現が主人公の運命を的確に表していただけてるように思います。
海の夢から覚めたときは憑き物が取れたような感覚でしたが、まだ続きがありましたね。でもMRIの音は嫌だなあ!
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
猫小路葵様
海馬、一瞬、何かの動物だっけと考え、それから思い出しました。脳の一部になんでこんな名前がついているのでしょうね。そこから着想されましたか?頭の中に鳴り響く潮騒、発想が秀逸です。
波打ち際に立った時の感覚、足指の間を逃げていく砂など、描写が素晴らしいです。この描写に説得されて、怪異をあっさり受け入れてしまいました。
最後の驚きも楽しい。これからどうなるかと思わせる展開でした。
作者からの返信
日野原 爽様
海馬って面白い名称ですよね。形がタツノオトシゴに似ているからと言われていますが、海の生き物と脳の一部が似てるというのもロマンを感じます。やはり命は海と繋がっているのでしょうか。
ストーリーを楽しんでいただけてとっても嬉しいです。返す波で日野原さんを物語に引き込むことができ、やったー!です。
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
拝読いたしました。
胡蝶の夢を思い出しました。蝶でなくとも、人は五感を通じて世界を見ており、脳の錯覚で簡単に崩壊する脆いものです。
生々しい夢から目を覚ました直後、どちらが現実か少し考えてしまうことがありますね。あの感覚に近いのでしょうか。
とても興味深いお話でした。
作者からの返信
二ノ前はじめ様
目覚めた直後のあのあやふやな感じ、何度か経験があります。
脳というのはじつに不思議なものですね。一体何なのだ?と考えれば考えるほど訳がわからなくなります。宇宙と似ているかも。
お読みいただき、レビューもありがとうございます!最後の一行の問いかけにどきりとしました。
レビューにも書かせていただいたのですが、やはり、タイトルが目を引きますよね👀
魅せられるタイトルです!
読み始めたとき、何か、浮遊感を感じたんですよ。
そしたら、ガっと地に足がついて、そして、オチに、ヒャッとしました💦
とても、ステキ✨
センスの塊のようなお作品でした🤗⭐✨
作者からの返信
宮本 賢治様
とっても素敵なレビューをありがとうございます!
タイトルを褒めていただき、そうそうたる名作と並べてもらえて恐縮するやら舞い上がるやらです(笑)
浮遊感⇒地に足⇒オチと改めて評されますとすごく嬉しいですね。ストーリーも楽しんでいただけて、書いた甲斐がありました。
お読みいただき、ありがとうございました!
どちらが現実なのかわからなくなりますね😱
おもしろかったです!
企画にご参加ありがとうございました(*´ω`*)
作者からの返信
クロノヒョウ様
このたびはお世話になっております。楽しく参加させていただきました!
夢と現実の境目は意外と曖昧なのかもしれませんね。
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
コメント失礼いたします。どうしたらこんなすごい発想が…。感動です!。あと海への身投げと、タイトルとのリンク感が、個人的に大好きです!(お笑い好き、言葉遊び好きなもので)。毎回、タイトルで既に惹きつけられ。見習いたいです!。読ませていただき、ありがとうございます。
作者からの返信
ナカメグミ様
嬉しいコメントありがとうございます!
タイトルやキャッチコピー考えるのって毎回すごく悩むんですよね~。メグミさんに褒めていただけて感激してます!
こちらの方こそいつも読んでくださってありがとうございます。
お星様にも感謝いたします!
ハッピーエンドかと思いきや不穏なラスト…… ((((;゚Д゚)))) 実はいまもまだ夢の中、ということも考えられそうですね。
怖くて驚かされて、でも叙情的で美しいホラーでした。
ふと、頭の中にサメが出る「ブレイン・シャーク」という映画はどうだろうなんて思ってしまいましたが、悪夢の中にサメが出る映画ならすでにありますからねぇ (;^_^A
作者からの返信
ハル様
何が夢で何が現実なのか……境界がどんどん曖昧になっていきますね。無限ループのようで恐ろしいです。
ストーリーをお楽しみいただけたようで嬉しいです!
頭の中にサメですか(;゚Д゚)ひいぃ。どんなサメかにもよりますが、獰猛だったら気の休まるときがなさそうですが大丈夫でしょうか💦
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
頭の中のプライベートビーチなんて良いなあ、なんて他人事のように読んでいたら、また試験に落ちそうな終わりで切なくなりました~。
受験落ちたことあるからなあ、後期でなんとかなりましたけど。
作者からの返信
日八日夜八夜様
切なくさせてしまってすみません(ノД`)・゜・。
プライベートビーチいいですよねえ。静かな海を独り占め。こんな状況じゃなければ羨ましいのですが……
また、素敵なレビューも書いていただき、感激しております。とても楽しく拝読しました。「浦島太郎」というワードに「お!?」となりました。ストーリーを練っていたとき浦島太郎のイメージもふわっと浮かんだんですよ。嬉しい一致に小躍りしています(笑)
お読みいただき、ありがとうございました!
夢も幻覚も網膜を通して見る映像も、すべては電気信号のはたらきと考えれば夢と現に境目なんてないのかもしれませんね。
とても楽しく拝見させて頂きました!
作者からの返信
志乃亜サク様
おお、なるほど。電気信号。そうですね、そう考えると境界線なんてはじめから無いのかもしれません。なんだかロマンチック!
また、素敵なレビューも書いていただき、ありがとうございます。サクさんの「今読みたいもの」を書けていたと知って大変嬉しく思っております。
お読みいただき、ありがとうございました!
コメント失礼します。
幻想と、現実(?)の交錯、思いもよらぬ結末に驚かされました。脳内の潮騒を巡る表現も端正な文章で素晴らしかったです。最後、頭の中に今度は病院が残っている、というのも体験したことのない不穏な読後感でした……。
大変面白かったです!
作者からの返信
D野佐浦錠様
ストーリーをお楽しみいただけてとっても嬉しいです!
潮騒も感じていただけたでしょうか。お褒めのお言葉に感激しております。
頭の中の病院ってどんなでしょうね……MRIの音が鳴り続けるのは嫌だなあ……と書きながら思ってました。
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
ひぇー、見事に裏切られました!
面白かったです
作者からの返信
いつきち様
わー、よかったです!やったあ🎵
嬉しいレビューも書いていただき、とても感激しております。ネタバレご配慮にも感謝いたします。
お読みいただき、ありがとうございました!
おお、そういうオチか。これはビックリ!
蘇生術を受けている間に潮騒を聞いていたのですね。
「おーい」を叫んでくれた人に感謝です。
といいつつ、海馬に白亜の病院が住み着いてしまった様子。今度は何が起こるのでしょうか。。
よい作品でした。
お星様も入れておきますね。
作者からの返信
小田島匠様
ビックリしていただけてよかったです!
何度も「おーい」と呼ばれて鬱陶しかったかもしれませんが、おかげで戻ってくることができましたね。
と言いつつ、そうなんです、今度は病院の幻覚が。主人公はどうなってしまうんでしょう。
お読みいただき、お星様もありがとうございます!
うわ面白い! 胡蝶の夢でもあり一炊の夢でもあり、最後の一行がとてもホラーです。MRIの音が鳴り響くようになったらやだなあ。
作者からの返信
アオノソラ様
MRIの音が鳴り続けるのは勘弁してほしいですよねえ。波の音の方がうんとマシだったと思ってしまうかも。
最後の一行まで楽しんでいただけてとっても嬉しいです。
また素晴らしいレビューも書いていただき、感激しつつ何度も読み返しております。
お読みいただき、ありがとうございました!
【三題噺 #156】「海」「声」「予兆」/2000文字以内の完結ホラー/第13回カクヨム文芸部お題:異化への応援コメント
コメント失礼します!
最初はなんだか不思議な雰囲気のあるお話だなーと、気を緩めて読んでいたら、、!!最後の反転で、すべてがひっくり返されました!!途中の『おーい』の声も伏線だったと後から分かるとゾッとしました!!素敵な作品をありがとうございました!!
作者からの返信
朔夜様
おお✨ひっくり返されていただけて嬉しいです!
伏線にも気づいてもらえて、ゾッとしてもらえて、書いた甲斐があります。
こちらこそ素敵なコメント感謝いたします。
お読みいただき、お星様もありがとうございます!