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  • 第1話への応援コメント

    とても素敵でした。

    >>明日が来る感覚をウサギを抱くことで知るのなら

    うわーー

  • 第1話への応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    この作品を拝読した瞬間、まさに私が今回の企画で皆様と共有したかった「異化」という言葉の魔法の、最も美しく、そして極限の形に出会えたと、深く感動いたしました。

    ■ 全体を読んでの感想
    ドイツ語、日本語、英語という三つの異なる言葉が静謐に織り成すリズムと、そこから立ち上がる不条理で瑞々しい世界観に、息を呑むようにして引き込まれました。
    描かれている鳥や動物たちの不思議な関係性は、一見するとおとぎ話のような愛らしさを持ちながら、その奥には言葉という記号そのものが持つ冷ややかな美しさと、揺るぎないロジックが潜んでいるように感じられます。
    読むたびに世界の歪みが心地よく脳を刺激し、言葉が持つ本来の輝きに直接触れているような、極上の文学的読書体験をいただきました。

    ■ お題「異化」の活用について
    本作は、描かれている世界のルールだけでなく、それを提示する表現形式そのものに至るまで、お題である「異化」が完璧な形で体現されていると感じました。

    ・【多言語の交錯がもたらす表現形式の異化】
    ドイツ語、日本語、英語が交互に並び、響き合う構成そのものが、私たちが普段、一つの言語で書かれた物語を当たり前のように受け取る「読むという行為の日常ルール」を鮮やかに崩し、異化しています。
    視覚的にも、音読した際のリズムとしても、言葉が記号としての生々しい質感を取り戻し、新しく響いてくる感覚が素晴らしいと感じました。

    ・【言葉の足し算と事物の結びつきの異化】
    「カラスとスズメを足すとサギになる世界」という描写において、身近な鳥たちの存在が不条理な計算式によって結びつけられ、別の存在(あるいは言葉の二重の意味)へと変換されています。
    また、「明日が来る感覚をウサギを抱くことで知るのなら、ハトのいびきはタカだ」というフレーズの美しさには、言葉にならない衝撃を受けました。
    時間という抽象的な概念をウサギを抱くという具体的な温もりに結びつけ、さらにハトのいびきをタカという強固なものに等号で繋ぐアプローチは、私たちの固定観念を剥ぎ取り、全く新しい世界の法則を提示する異化の真骨頂だと感じました。

    ・【自己の存在(主客)の異化】
    世界が他者(カラス、スズメ、サギ、ツバメ、ニワトリ)で満たされる中で、自分自身を「カイツブリ(Haubentaucher/grebe)」という、どこか不確かで、言葉の定義の外側にいるような鳥に見立てて問いかけています。
    見慣れた「自分」という存在の輪郭さえも、異化された言葉の波間にそっと揺らがせる筆致は、極めて詩的で、かつ哲学的な深みを持って胸に迫ってきました。

    ■ 最後に
    「異化」という、感覚を伝えるのが非常に難しいお題に対して、これ以上ないほど美しく、そして知的で完璧な回答を提示してくださり、本当にありがとうございました。
    この作品に出会えたことを、企画者として、また一人の言葉のファンとして、心から誇らしく嬉しく思っております。
    また部室にて、あなたの紡ぐ、世界の境界線を美しく描き換えるような素晴らしい言葉たちに出会えるのを、心より楽しみにしております。