第33話 先生への応援コメント
今回はもう、リュテが「先生がぼくのこと心配してたよ!!」と喜ぶところに尽きますね。ギルフェレスは相変わらず「育成コストを無駄にしたくない」としか言わないのに、仮面へ転移陣まで仕込んで「早死にしないように」していた事実と、泣き止むまで抱きつかせてくれる行動のほうが雄弁です。そして、ずっと孤独だったトニトルスの喜びを最後にリュテ自身が理解する構成も綺麗でした――「世界中に叫びたい」ほど嬉しかったなら、あの大鐘も仕方ないですね(笑)。
作者からの返信
院長は不器用すぎて父親代わりとしては最悪な部類かもしれませんが、リュテは感性が豊かで良かったです。
トニトルスはうるさいですが、子守りにはちょうどいい大型犬みたいな。
リュテも様々な人や魔剣に出会い大人になっていくのでしょう。
第32話 ラキと営業さん(3)への応援コメント
なんと、瀕死の営業さんを夢の中のリュテが完全回復で救うとは……二人の繋がりが一方通行ではなくなったのが印象的です。しかも「三人の子持ちの鬼嫁」というトニトルスの長年の妄想が、本当に営業さんの人生として叶っているのが嬉しくも切ないですね。そして後半は、ギルフェレスの「王命には背いていない」「手放す気はない」という言葉の裏を今のリュテには受け取れず、ついに感情を爆発させるのが胸に刺さりました。「本当はどうでもいいくせに」は、ずっと父性を求めてきたからこそ出てしまった言葉なんでしょうね。
作者からの返信
営業さん、思ったより重要キャラでしたね。トニトの妄想覚えててくださりありがたいです。
院長は不器用なんでしょうね。
リュテが可哀相すぎます。
第31話 涙への応援コメント
今回は胸が締め付けられました……。ずっと治療してくれたギルフェレスが初めて「すまない」と涙を見せ、それでも王命に従って去る――リュテにとっては、密かに求めていた父性ごと置き去りにされたような瞬間なんですね。七歳の頃から笑顔を「生きるための練習」として続けてきたことが明かされるくだりも、それまでの明るく天然なリュテの見え方を一変させるほど切ないです。そして最後にラキの「触れる」が来るのが、彼女の接触感応を思うと非常に重いですね。
作者からの返信
これまでの師弟関係の転機となる話でした。リュテは先生を信頼していたぶんショックでしょうね。
七つでひとりぼっちにされたので、孤独のなかでいろいろ悩んだのではないでしょうか。
第30話 尋問への応援コメント
命がかかった尋問なのに、護国剣たちが次々リュテの膝へ集まってきて全部台無しにしていく絵が可笑しいです(笑)。特にグラキアリスがあまりにもギルフェレスそっくりの冷徹さで、リュテが本能的に「すごく苦手」と感じているのが好きですね。一方で、絶体絶命と知った途端に「模造品をばらまいて容疑者を増やす」と策を組み立てるリュテには、営業・交渉方面の才覚が早くも感じられます。そしてギルフェレスが即座に全員へ箝口令を敷くところも、また彼がリュテを守る側に立っていることが伝わってきました。
作者からの返信
残念魔剣ばっかりでしたね。
リュテは戦闘で先生に勝つことは無理そうですが、頭の回転は早そう。
先生は誠実であり曲者ですね。
第29話 祝福への応援コメント
骸骨たちを単なる敵として倒すのではなく、「セイルやオービスがこうなったら耐えられない」と考えるところに、リュテの優しさが強く出ていますね。「誰も傷つけたくない」が綺麗ごとかもしれないと迷いながら、それでも自分から骸骨の海へ飛び込む姿が胸に残りました。そしてベネディクタスまで聖剣だったとは……! 荘厳な騎士たちの昇天から「修道院が吹っ飛んじゃった! 先生に殺される!!」へ着地する落差も、この作品らしくて好きです(笑)。
作者からの返信
ホラー回でしたね。
リュテも仲間ができなかったらこういう思考にはならず、逃げてたかもしれませんね。伏線、多めです。
そして余韻を残さないでぶっちぎる、情緒の育ってない主人公です。
第28話 雷霆への応援コメント
ついに来ましたね、リュテとトニトルスの邂逅! これまで「地下のうるさい老人」だと思っていた声、営業さんの夢、護国九剣の伝承が一気に「我が名をお呼びください」へ収束していく流れが格好いいです。特に、リュテが自分のためには人を傷つけられないのに、ミュゼへ危害が及ぶ可能性を前に「力が欲しい」と願うところが、彼らしい覚醒の契機だと思いました。そして「真なる王のご帰還」と不動の万雷――本人に王位への野心がまるでないからこそ、この盛大すぎる王の証明が強烈ですね。
作者からの返信
邂逅までが長かったですね!
このままトニトルスの片思いすれ違いラブで終わったらどうしようと思ってました。リュテ本人は先生に怒られる恐怖でそれどころじゃないみたいです……
第27話 成長痛への応援コメント
なんと、トニトルスと営業さんがここで繋がるとは……! ずっと別々に描かれてきた「うるさい魔剣」と「憧れの営業さん」が同じ魂らしいとわかり、営業さんの「人のために働くのが大好き」という性格までトニトルスの来世の願いから続いているのが、とても綺麗な繋がりですね。そしてリュテの夢そのものも、半樹霊の集合無意識が過去と未来へ根を伸ばした結果だと見えてきて、これまでの夢の意味が一気に広がりました。母と同じモッコウバラの香りという成長の兆しから、間髪入れず誘拐されるラストも緊迫感があります。
作者からの返信
よく見ると営業さんの話し方もうるさそうなんです(笑)
リュテの不思議な体質がこの先どうなっていくのか、私も気になっています。伏線回収の説明が多くて読んだ方に届くか心配でしたが、読み解いて頂けて嬉しいです。
第26話 洗礼式への応援コメント
ついに「営業」が正式なスキルとして現れたのが嬉しいですね。夢の営業さんから受け取っているものが、知識だけでなくリュテ自身の力として根付き始めている感じがします。そして今回は何より、ギルフェレスに「父性」を求めていたとリュテ自身が気づくラストが切ないです。ほかの子には優しく笑える人だからこそ、「なぜ自分には」という嫉妬や寂しさが生まれてしまう――仇敵と師弟というだけでは収まらない二人の関係が、さらに深くなりましたね。
作者からの返信
営業さんへの憧れから無邪気に喜ぶリュテですが、0話(追加したものです)ではそのスキルが少し開示されています。
家族と離ればなれの七歳児が五年間共に過ごした人なので、微妙な関係性ですね……
第25話 情報収集への応援コメント
前回は感情に任せて飛び出してしまったリュテが、父王の遺体について聞いても「同じ失敗はするな」と踏みとどまれたのが、確かな成長として胸に残りました。その直後、黒い霧のワインから先生を守るために「私ごのみのイケメェン!(棒)」で膝へ飛び込むのが最高です(笑)。そして営業さんへの憧れ、「まずはお金を稼ぐ」という発想、王の魔剣への執着がついに「自分で魔剣を作って王へ接近する」という一本の道に繋がりましたね。第四節の始まりにふさわしく、ここから「魔剣工房の営業さん」という物語の芯が動き出す感じがします。
作者からの返信
リュテも少しずつ成長します。
そして院長の教えが独自解釈されつつあり、思わぬ角度から院長に一発食らわせてます。
第1章も終盤となりいよいよ本編に入ります(笑)
第24話 ラキと営業さん(2)への応援コメント
久々の営業さん、相変わらず仕事への情熱が眩しい一方、「自動車事故で入院中なのに抜け出して仕事」という危うさが見えて、リュテが心配するのもよくわかります。そんな営業さんを「大好き」と無邪気に語った結果、ラキが完全に恋敵認定してしまう流れが可愛いですね。以前リュテがセイルとラキを見て胸をざわつかせていたのとは逆に、今度はラキが嫉妬する側になっているのも微笑ましいです。そして何も知らないエギルに飛び火するオチ、このすれ違い好きです(笑)。
作者からの返信
営業さんは仕事中毒の治療をまず受けるべきですね。リュテに釘を刺されて心が読めなかったので、エギルにやつあたり(笑)
トニトルスみたいにしめられないといいですね。
第23話 反省会への応援コメント
「ただの非情な敵なら割りきって憎めたのに」というリュテの言葉が、今の院長との関係をとてもよく表していますね。仇である事実と、五年間かけて自分を生かそうとしてくれた師への信頼が同時に存在してしまう、この割り切れなさが胸に残ります。それでも仲間たちに事情を打ち明け、「みんなのこと好きだから!」と言えるようになったリュテには、これまで孤独だった彼が本当に居場所を得たのだと感じました。そして院長の「謹慎」がラキによって超意訳されるくだり、ツンがカンストした院長らしくて好きです(笑)。
作者からの返信
たぶん、彼の頭の中はパン→ラキ→院長で第三位くらいの位置を占めていると思うので、毎日一緒に過ごしてきたぶん複雑なのでしょう。
第1章は居場所と仲間づくりがテーマだったので、それを得たと感じて下さって嬉しいです。
軍閥貴族はどの国でも言動に隙を出さないよう教育されますからね。
ラキが台無しにしますけど(笑)
第22話 魔剣たちは聖器庫に眠る ※他者視点三人称への応援コメント
なんと、ずっとリュテを呼んでいたトニトルスが急に静かになった裏では、ラキによる物理的な「説得」が行われていたとは……! 前話で明かされたラキの凄腕ぶりを知ったあとだと、「へ・ん・じ・は?」「……はいっ」のやり取りが最高に可笑しいです(笑)。そして護国九剣が自ら王を選ぶ戴冠宝器という設定は、元王子リュテが彼らから「主」と呼ばれている意味を一気に大きくしてきましたね。短剣の「懐かしい香り」という言葉も、ラキの樹霊としての出自に何か繋がっていそうで印象に残ります。
作者からの返信
ラキは凄腕でしたね。トニトルスは強い女の子が大好きなM体質みたいなので需要が合致したのでしょう。
これまでの日常生活にばらまいてきた伏線。回収されるかどうか、チェックしていただけると嬉しいです。
第21話 氷剣の騎士への応援コメント
なんと、ずっと追い求めていた氷剣の騎士がギルフェレス院長だったとは……これまでの苛烈な訓練や「自制を覚えろ」という言葉が、一気に別の重みを帯びましたね。それでも怒りのただ中で即座に「取引」に切り替え、院長から氷剣を得る条件まで引き出すリュテの強かさが格好いいです。そして壮絶な因縁の対決が「院長襲撃タイム」という恒例の娯楽に変貌していく勢い、このギャップは好きです(笑)。最後にフルーツの約束だけは律儀に守る院長も、ますます単純な仇敵では括れない人物になってきました。
作者からの返信
院長の「試してみよう」がレベルMAXで酷いですが、リュテもそれを吸収して育つ弟子でした。
院長は約束を守る人。今後の氷剣の行方を楽しんでいただけると嬉しいです。
第20話 娼館デビューへの応援コメント
果物を頬いっぱいに詰めていたところから一転、娼館で働く女性たちの事情を知り、リュテが「だれも幸せにならない仕事だ」と受け止める流れが印象的でした。カラム相手にも結局「嫌がっている人を放っておけない」が勝ってしまうあたり、前話で院長が語ったリュテの直情径行な性質がさっそく表れていますね。そして、ここでまさか両親を襲った「あの氷剣の男」が現れるとは……! 考えるより先に剣を抜くラストは、院長がリュテに課した「試し」としても非常に緊張感があります。
作者からの返信
リュテは普通の生活を送れてないので人の幸不幸にも敏感かもですね。
自分のことはギリギリ我慢できるけど他人が絡むと咄嗟に動く。まだ欠点が全く直ってなかったと判明しました。
院長はよく見ていますね。
第19話 修道院のしごと・娼館編への応援コメント
「娼館=すてきなお姉さんと仲よくおいしいものを食べるところ」というリュテの理解が、あまりにも彼らしくて好きです(笑)。一方で、院長がこの仕事を単なる社会勉強ではなく情報収集の訓練として与えているのが面白く、前話の「試してみよう」が早速形になっていますね。そして何より、エギルやミスリルたちの名前が本名ではなくコードネームだったとは……! そこへリュテだけ「赤べべちゃん」を放り込まれる落差がひどくて笑いました。
作者からの返信
食欲に全振りの世間知らずなので、ウキウキなのでしょう。綺麗なお姉さんと触れ合うこともなかったし(笑)
リュテのコードネームは誰がつけたのか作者も気になっています。
第18話 ラキとお父さん ※他者視点三人称への応援コメント
なんと、ラキがリュテに抱きついていたことに、樹霊としての習性だけでなく諜報という意味まであったとは……これまでの可愛らしい場面の見え方が一気に変わりますね。それでも父に対してリュテの良さを懸命に訴える言葉からは、任務を越えて本当に彼を大切に思うようになったことが伝わってきます。そして最後、親子の挨拶の直後に投刀と懐剣が飛び交うのが凄まじい(笑)。「泣き虫でポヤポヤしたラキ」から「院長の最高傑作のひとり」への反転が格好いいです。
作者からの返信
ラキ、まさかの院長のコピーでした。
女の子は恐ろしい。
心が読めるからこそリュテの善性も共感してミイラ取りがミイラに、ですかね。
第17話 図書館への応援コメント
本を開いている間だけは自由でいられた、というリュテにとっての図書館の意味がとても印象的でした。ミスリルも、知的好奇心を見せた途端にぐっと親切になるのが可愛らしく、しかもリュテに押し切られて脱出研究の協力者みたいになってしまう流れが好きです(笑)。さらにエギルから専用剣まで贈られることになり、リュテがようやく修道院を「居心地のいい場所」と感じ始めた、その直後の「嵐がすぐそこに」という締めが効いていますね。
作者からの返信
リュテは放置されて育ったので本が友だちだったのでしょう。
生身の人間と付き合う経験が少ないので距離感がバグっています。
エギルは付き合いにくそうな性格ですが、職人なので細やかな気配りができるのでしょう。
第16話 妹ミュゼとの再会への応援コメント
ついにミュゼとの再会ですが、まさか第一声より先に「従兄をかかとで踏んでいる妹」という光景を見せられるとは……これは意外でした(笑)。それでも、互いに強がっていた兄妹が、リュテの持ってきたパンをきっかけにとうとう涙を流す場面は胸に来ますね。「お兄さまさえ無事なら」と言うミュゼも、妹の前では泣くまいとするリュテも、お互いを守ろうとしているのがとても健気です。そして最後にラキの語る「王様のための大事な仕事」と、以前見えた院長の黒い霧が重なって、温かな再会のあとに不穏さが残るのも印象的でした。
作者からの返信
ミュゼ回はホラー展開です(笑)
兄より弟妹の方が要領よくしっかり育ちますよね。父上の教育でいい子に育ったのでしょう。
院長は黒い、覚えていて下さってありがたいです。
第15話 脱走への応援コメント
ラキに叱られて初めて、リュテの脱走が自分だけでなく院長の命まで危険にさらす行為だと突きつけられる場面が印象的でした。それでも「妹にあのパンを食べさせてあげたい」という、あまりにも素朴な願いから我慢していた感情が決壊するところは胸が締め付けられます。そんなリュテを止めるだけではなく、事情を聞いた途端に「じゃあわたしも手伝う」と切り替えるラキも優しいですね。そして最後の侍女服、深刻な脱走劇なのにリュテの「ほんとに納得いかない」が可愛いです(笑)。
作者からの返信
リュテは長年幽閉されてることに慣れてましたが、仲間と過ごす楽しさを知り価値観に変化が出てきたのかと思います。エギルとおばちゃんのパンが更においしく感じたのでしょう。
リュテを可愛がってくださりありがとうございます。
第14話 ベネディクタスへの応援コメント
あれほど大事なパンを、食事のないベネディクタスにこっそり差し出すところに、リュテの優しさがよく出ていますね。そして楽しい食卓だからこそ「妹にも食べさせてあげたい」と家族への想いが溢れてしまう流れは、胸が締め付けられます。何より気になるのはベネディクタスで、エギルには存在そのものが認識されていないようなのにリュテは触れることまでできる……彼の「王の器」という言葉も含めて、一気に謎が深まりました。
作者からの返信
こんにちは。
リュテの思考の9割は多分パン。
自分がつらかったぶん、人の気持ちもわかる。
幽閉されて楽しみは食事くらいしかなかったけど、仲間ができて初めていろんな比較対象ができたのかもしれません。
これはベネディクタスと営業さんの正体を探るミステリーなのです。
第13話 はじめての外出(3) 畑は楽しい!への応援コメント
「もらったとき、まずラキにあげようと思った」という一言がいいですね。あれほどパンに執着しているリュテだからこそ、その大切な一個を真っ先にラキへと思える気持ちがよく伝わります。じゃがいも掘りを宝探しのように楽しむ姿も、閉ざされていた五年間から少しずつ世界を取り戻している感じがして微笑ましいです。そして「鶏はさすがに知ってるよ!」からの、知ってる鶏と違うオチも好きです(笑)。
作者からの返信
こんばんは。コメントありがとうございます。
幼いリュテの単調な幽閉生活では、パンが好意の重大な判断基準になってるかもしれません。
「閉ざされていた五年間から少しずつ世界を取り戻す」
とても素敵な表現をしていただき、嬉しいです!
編集済
第27話 成長痛への応援コメント
最新話まで拝読いたしました。感想をお伝えします。
三人称がはさまれますが、基本的にはリュテの一人称で物語は進んでいきます。
視点切り替えが目立つと整理されていない印象を受けますが、作者様の場合はどうしてここで視点を切り替えたかの意図が明確なため、作品の味として機能していると思いました。
情報管理の上手な方だとお見受けします。
第1話が作り込みが理想的でした。衝撃的な冒頭から一気に引き込まれ、魔法の存在する世界観、魔剣の存在など読者が何の物語かを把握しやすく、この最後には早くもリュテを応援していました。
また第二話以降も、各エピソードで「何を伝えたいのか」が明確です。ウェブ小説でここまで計算されたエピソード割りができている作品は貴重で、読者として安心して読み進めることができました。
文章表現の書き分けも見事です。情景描写は余計な形容詞・副詞を削ぎ、コンパクトな文になっているため、映像が浮かびやすいです。一方リュテの意識を描いているときは柔らかくゆとりのある文で、想像できる余地が残されています。
選ばれる語彙も独自のセンスを感じました。挙げればきりがありませんが、
――たまに優しいときもあるけど、四捨五入したらもう鬼そのものです。
――樹霊は本体の木から出るVOCsや根を介して記憶や感情の同期をする性質がある。
定型句や慣用表現に頼るのでなく、言葉と向き合い、ご自身で料理されている印象を受けます。これは根気と労力が必要な作業ですが、こうした表現こそが読者に刺さると思います。
人物造形にも高度な技術が使われていました。キャラクターをどう魅せるかを熟知されている作者様だと思います。
主人公リュテが魅力的で、先ほども申し上げたとおり、応援したくなるタイプです。彼に一人また一人と仲間ができるたびほっとします。
第2話のラテやカラム、第3話のセイルとオービスの描き方も印象的でした。登場の瞬間に興味が持てます。
登場人物が増えてくると「この人誰だったっけ?」とわからなくなりますが、今作はすぐにキャラクター像が浮かびました。人物の核となる情報を無駄なく提示できている証拠だと思います。
キャラクターそれぞれに血が通っていて、一日一日を生きている人であることが伝わってくる点もよかったです。ラキを例にあげます。彼女は登場から好感度が高いキャラクターです。読者がさらに彼女に親しみを抱く描写が散りばめられています。
――ラキは魔法の制御が得意じゃないからパンを焼くのは下手だけど、ほかの料理はふつうにおいしいし、手際もいいんだ。
――ラキは普段はポヤポヤしてるけど、頭の回転は早くてこういう立ち回りがうまい。
リュテの飾らない言葉で描かれることで魅力が引き立っていました。後に明かされる諜報員であることにはびっくりしましたが、ラキの葛藤も伝わってきていっそう好きになりました。伏線と裏切りの使い方がすばらしいです。
エギル・ミスリルの場面も印象に残っています。とっつきにくいと思っていたキャラクターがふと人間らしいところを見せる。サブキャラクターを立体的に描く手腕には舌を巻くばかりです。
このほかにも徹底的に作り込まれた世界観(13話の設定集は驚きました)、読者を信用した情報の出し方など優れている点はたくさんありますが、このあたりで終わりにします。
お伝えしたいことが多く長文になってしまいました。
素敵な作品に巡り会えたことを心より感謝いたします。
氷剣の男の正体がわかり物語も動き始めたので今後が気になります。また遊びにきます。
ありがとうございました。
作者からの返信
カルガモ丼様
丁寧なご感想、過分なお褒めの言を頂戴し汗顔の至りです。
読み専なので今作が初小説初投稿で、丁寧なご講評を頂きとても嬉しいです。
幼いリュテの成長と心理描写を描くため、基本は一人称、リュテのいない場面は三人称を使用しています。
情報管理について
設定厨の為、設定渋滞からのブラバが常に悩みとなります。なろうの様式美を踏襲したタイトルなので、「これ違う」と即切りの可能性が強めでして。
キャラの言動で読者さんに感情記憶して頂けるよう願いつつ、伏線の情報開示の順番や量を模索してます。
リュテや仲間たちに共感して頂けたとのお言葉、とっても嬉しいです。
ありがとうございます。
文章表現、語彙選びは読者さんの好みに合うか否かは相性なので、受け入れて頂けるとは本当に嬉しいです。
「――樹霊は本体の木から出るVOCsや根を介して記憶や感情の同期をする性質がある」
これは現代の植物科学をそのまま応用して樹霊に使いました。本業がガーデナーなので、植物が好きなのです。
定型句や慣用表現に頼るのでなく――
過分なお言葉に震えるばかりですが、ありがたく頂戴致しました。
人物造形にも高度な技術
登場の瞬間に興味が持てます――
設定厨で渋滞気味なので、「覚えて貰えるかな?」と不安があります。
読者さん視点でフィードバック頂けるのはとてもありがたく今後の参考になります。
キャラクターそれぞれに血が通って―
うちのラキを可愛がって下さりありがとうございます。好感度高いと仰って頂けて嬉しいです。
書いていると感覚が麻痺してしまいますので、ありがたい……。
伏線と裏切りの使い方――
キャラの言動が伏線になり、オセロのように状況で印象と働きが変わるのが好きなので、今作に取り入れてみました。
エギル・ミスリル――
キャラには話を動かす役割とエピソードを背負わせるので、破綻のない人物形成と意外性を意識します。
ギャップ萌えで親しみを覚えて頂けたなら嬉しいです。
全話通読してこんなにも丁寧なご感想、評価を頂戴できるとは思いもよらず、感激でした。ありがとうございます。
私もまた続きを拝読させて頂きたい。
仕事が立て込んでいるので、今度がっつり行きたいです。
投稿初心者なので作家さんとの交流はとても勉強になり、楽しいです。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
キマモリニコ
第12話 はじめての外出(2) リュテの結婚願望への応援コメント
パン一個が夢だったリュテが、ふわふわの白パンを食べて涙ぐむほど感動する姿は、可愛いと同時にこれまでの五年間を思うと胸に来ますね。それを茶化しすぎず「夢が三回ぶん叶ってよかったな」と言うエギルも優しく、前回から一気に二人の距離が近づいたのが嬉しいです。そしてパンをくれたおばさんを即座に結婚候補にするリュテ、結婚願望までパン基準なのが実に彼らしい(笑)。そこから地下へ向かい、ようやく魔剣たちに近づいたと思ったら「死者っぽいので撤退」という盛大なすれ違いになるのも楽しいですね。
作者からの返信
温かく細やかな視点で拾って頂きありがとうございます。
リュテは環境的に色々なものに飢えていて、小さな優しさでも有頂天になる。パンはその符号かもですね。
エギルは拒絶が強いけど、一度懐に入れたら面倒見を発揮する職人気質ですかね。魔剣にも事情があるのかも……
余計なお世話で申し訳ないですが、野さん働きすぎてませんか?
責任感強くて手を抜かなそうに見えます。体壊さないよう、無理しないで下さいね!
コメントありがとうございます。
第11話 はじめての外出 エギルと一緒への応援コメント
五年ぶりの外出で、見るもの全部に目を輝かせるリュテが実に可愛いですね。何よりエギルが、リュテの王族という肩書きではなく「人知れず積み上げてきた努力」を見て態度を変えるところが好きです。そして男にはあれほど無愛想だったのに、町へ出た途端に幼児からお婆さんまで片っ端から口説くエギル、この振れ幅はずるいですね(笑)。
作者からの返信
今回も超精密考察ありがたいです!
エギルは職人気質なので金属疲労の程度で努力を見抜けたのかも。
自分軸にブレがないので男とは仕事で割りきった付き合い、女には全力なのでしょう。
第10話 修道騎士、合格への応援コメント
これまで散々ボコボコにされてきた訓練が、呼吸や目線から攻撃を読み、さらに薬草と蛙毒まで利用するリュテの戦い方として実を結んでいるのが気持ちいいですね。「ようやく及第か」という院長の一言も、ここまでの積み重ねがあるぶん重みがあります。そして念願の外出許可を得て無邪気に喜ぶリュテの裏で、雷霆が寂しさのあまり妙な妄想を始めている落差が可笑しい(笑)。ついにリュテ自身が地下へ行く気になったので、ずっと続いてきた盛大なすれ違いが動きそうです。
作者からの返信
訓練やカラムでストレスおかけしたと思います。昇華回で気持ちいいと仰って頂けて、嬉しいです!
雷霆はぼっち歴が長いのでひとり遊びが得意なのでしょう(笑)
第8話 天罰級の武器への応援コメント
ラキのパンがついに「天罰級の武器」になってしまう一連、このギャグ好きです(笑)。その賑やかさから一転、リュテの精霊眼・精霊耳と叔父や院長にまとわりつく「黒い影」が明かされ、「誰も信じるな」という父の遺言にも新しい意味が加わってくるのが印象的でした。そして精霊たちの悲鳴に苦しむリュテとラキが寄り添って眠る場面は切なくも優しく、翌日の認定試験が「家族救出の第一歩」になることで、リュテの目的がいよいよ動き出す感じがありますね。
作者からの返信
ギャグセンスは好みが別れますよね。
良かった、嫌われてない!
伏線が重なり読書カロリー高め、5話迄にブラバされる条件が多い(笑)
お読み頂けてほんとに嬉しいです!
第7話 仲間との夕食への応援コメント
五年間ほとんど孤立していたリュテが、初めてみんなと同じ食卓につき、素直に「うれしい!」と思っているのが温かいですね。セイルとラキを見て胸がザワザワするあたりも、本人はまだ意味をわかっていなさそうなのが可愛いです。そしてベネディクタスの「我が主」が、雷霆の呼びかけと重なるのが非常に気になりますね……穏やかな夕食の中に、国の根幹を揺るがす人物との出会いがさらりと差し込まれる引きが印象的でした。
作者からの返信
読者さん目線で感情と伏線を拾い上げで頂くと、どう受け止められているか確認できてとてもありがたいです!
軽く流されそうなところで意図が汲み上げられると、ほんとに嬉しいですね!
第5話 セイルとオービス(1) ※他者視点三人称への応援コメント
セイルとオービスが、最初は「王子と関われば謀反を疑われる」と距離を取っていたのに、リュテの訓練やラキを庇う姿を見て自然と手を差し伸べる流れがいいですね。特に「戦意がない」という院長の評価が、弱さではなく“自分のためには戦わないリュテ”の性質として見えてくるのが印象的でした。そして殺傷能力の高いパンから「ガラスなんか余裕で消化できる」まで、せっかくの友情成立を食い意地で締めるリュテが可愛い(笑)。ついに地下の声が魔剣・雷霆ミレグラディアトニトルスだと明かされ、友達にまで嫉妬する溺愛ぶりも楽しいです。
作者からの返信
こんばんは
相変わらずの国語能力のえげつない高さ。痒いところに手が届くコメありがとうございます!
王子なのに可哀相なほどの食い意地(笑)可愛がってくださりありがとうございます!やったあ!
編集済
編集済
第4話 ラキと営業さん(1)への応援コメント
コメント失礼します。
鬼スパルタな院長との死闘から前世の記憶、周囲の人間関係までの描写はテンポよくてお見事ですね。
不遇な環境でも前を向く姿が健気で、シリアスとコメディのバランスが絶妙です。
地下から聞こえる謎のおじさんの叫びも最高で、怒涛の展開を予感させますね。
イメージ立ち絵も拝見しましたが、素敵ですね。
わたくしのところへお越しくださいましてありがとうございます。
引き続き楽しませていただきますね。
作者からの返信
照春さま
温かなお言葉ありがとうございます!
設定上出だしがダークで重めなので、1話切りされるんじゃないかとびくびくしながら公開してます。
2話もお読み頂けたそうでとても嬉しいです。
AIイラストはGPTにお願いしました。
こちらこそ、また楽しみに勉強させていただきますね。
第4話 ラキと営業さん(1)への応援コメント
営業さんの夢を「真っ赤な箱形の魔物」「透明なガラスみたいな口の中に人」と解釈するリュテの純粋培養ぶりが可愛いですね。そんな天然さとは裏腹に、カラムを前にすると院長の教えどおり「幼くて愚かなふり」を即座に実践できる頭の切れ味も印象的で、リュテという主人公の輪郭がぐっと鮮明になりました。そして地下から全力で主のパンの仇を叫んでいる魔剣らしきおじさんと、それを普通の囚人だと思っているリュテのすれ違い、このギャグ好きです(笑)。
作者からの返信
鋭利な分析ありがとうございます!
リュテは天然でありつつ院長にいろいろ躾られてます(笑)
魔剣おじさんが刺さった!
やったあ!
第3話 騎士修道院の鬼院長への応援コメント
冒頭の凄惨な境遇から「冷たい? 物理的に冷たいね?」で一気に現在へ引き戻される、この切り替えが好きです(笑)。ギルフェレス院長、容赦なく痛めつけながら治癒魔法を即座にかけ、さらに「愚かな子供を装え」と生き残り方まで叩き込んでいるあたり、鬼の奥に独特の情が見えるのがいいですね。最後には早くも魔剣らしき声が「あるじぃぃぃぃぃいい!!!」と絶叫していて、重い境遇のリュテがどんな方向に溺愛されていくのか、楽しい引きになっています。
作者からの返信
鋭い洞察力!
リュテも「少し優しい時もある」と感じてます。
作者の意図を全部汲み取る、愛のある丁寧なコメントありがとうございます。
第8話 天罰級の武器への応援コメント
ラキのパンが本当に天罰級の武器みたいになっていて笑いました。
友達ができた喜びのあとに、先生の黒い霧や精霊の森の悲鳴が出てくる落差も不穏で気になります。
作者からの返信
ひつじ・メイ🐕️さま
はじめまして。コメントありがとうございます!
たぶんドイツパンみたいに焼きたては美味しいけど次の日はノコギリが必要なやつです!
第3話 騎士修道院の鬼院長への応援コメント
冒頭から王子がすべてを失うという重い展開で一気に世界観へ引き込まれました。
しかし、その後は主人公の軽妙なツッコミや院長との掛け合いがテンポよく、シリアス一辺倒にならない読みやすさがありますね。
作者からの返信
もふまるさま、コメントありがとうございます!
読みやすいと感じて頂けたなら嬉しいです!
第34話 おかえりへの応援コメント
第一章の締めが「ただいま」なの、とてもいいですね。かつては逃げ出すことばかり考えていた修道院が、ラキの「おかえりなさい」、仲間たちの出迎え、そしてエギルのパンによって、いつの間にかリュテの「家」になっていたことが胸に沁みました。トニトルスとも孤独や妄想という意外な共通点で距離が縮まっていて、この賑やかな魔剣まで新しい家族に加わったように感じます。そして第一章を通して、孤独だった少年が「みんなが大好きだ」と思える場所を得た――その到達点としての涙が、とても温かかったです。
作者からの返信
リュテは時間をかけて一人一人と仲良くなりました。
修道院のメンバーもワケアリさんばかりなので、リュテが可愛いのだと思います。居場所と仲間を作り、心身ともにようやく外の世界へ踏み出す準備ができたんじゃないでしょうか。