第十八話 包囲への応援コメント
羽生田警部が「極一文字で殺せるから犯人」ではなく、「これほどの使い手なら、なぜわざわざ極一文字で殺す必要があるのか」と逆向きに考えるのが鮮やかですね。かなり早い段階から真蔵之介の無実を見抜きつつ、泳がせて真犯人へ迫ろうとする姿に名刑事らしい格好よさがあります。
それなのに川本のうっかり一つで大阪府警総出の包囲網が完成してしまう落差も楽しい(笑)。そして空港で再び現れた猪子――前回の「惚れた!」を知っているだけに、今度はどんな顔で真蔵之介に接するのか気になります。
作者からの返信
羽生田警部の推理には、今のところまったく証拠がなく、公的には真蔵之介が変わらず最有力容疑者であることに注目してください。
だからこそ、真蔵之介が大阪府警に捕まってしまうのは非常にマズイのです。それなのに、川本……。
そして、猪子再登場。コイツはマジでヤバいぜ!
第十七話 無双への応援コメント
ついに披露された真蔵之介の極一文字、バイクとチェーンソーだけをまとめて両断する圧倒的な威力がまさに【天下無双一文字斬】ですね。ここまで追う側だった猪子が、完敗をきっかけにまさかの惚れ込み方をするとは……藤堂の「はああああ?」まで含めて笑いました(笑)。
そして決闘を終えた途端、今度は蓮十郎が「百鬼会」の最年少メンバー、つまりプロの殺し屋になっていたという衝撃の情報。幼いころの「忌の太刀筋」が、ここで恐ろしい形になって返ってきたのが印象的です。
作者からの返信
決闘の果てに、大事な部分を真蔵之介に見られてしまった猪子。まさかの完全敗北に、「ほ、惚れてまうやろー!」となってしまうのは、乙女のセオリーなんです。
でもなあ。まっくん、巨乳に興味ないんだよなあ……。
対して、蓮十郎はシリアス一直線。こっちも、かなりヤバそうですよ?
第十六話 武器への応援コメント
武器を持たない真蔵之介に、わざわざ日本刀を渡して正面から勝負を挑む猪子、豪快で妙に潔いところが格好いいですね。そして「剣は力で振るのではない。体の芯で斬るのだ」という一節には、正統継承者としての真蔵之介の凄みが凝縮されている感じがします。
一触即発の緊張感を最後の右野の「ソースの二度付けは禁止だぜぇ……」が全部持っていくの、このギャグ好きです(笑)。
作者からの返信
考えてもみてください。
いくら深夜2時とはいえ、この二人は繁華街のど真ん中で斬り合おうというのです。
だれか一人でも通りがかったら、これだけスマホが普及している昨今、決闘の様子があっという間に世間に晒されちゃいますよ。「早く! 早く始めないと人来るよ!」と言わずにはいられません。
ちなみに真蔵之介の、攻撃のチャンスは一度だけ、というのは「ソース二度付け禁止」とかかってます。わかった?
第十五話 財布への応援コメント
猪子による右野の人質作戦だけでも大ピンチなのに、その裏では羽生田警部がもう真蔵之介本人に接触していたとは……追跡の手際が鮮やかですね。川本の不自然すぎる財布落としから「ギザ十」に発信機を仕込む流れは、彼女のキャラクターも活きていて楽しいです(笑)。
そして何より、羽生田の目的が「真蔵之介の逮捕」ではなく「真犯人の逮捕」だという最後の一言が格好いい。単なる強敵ではない、この刑事の存在がぐっと頼もしく見えてきました。
作者からの返信
ぼくは漢字二文字のサブタイトルを、毎回話を書き上げたあとに考えるのですが、この回は思いついたときに「これだ!」と思いました。
二つの財布の行方が、ストーリーを大きく動かしていきます。お楽しみに!
第十四話 名物への応援コメント
逃走中なのに右野と串カツを食べ歩く、この妙にのんびりした時間が二人らしくて楽しいですね。「存在感が服着て街歩いてる右野」という対比も好きです(笑)。
だからこそ、財布をなくした右野が三時間戻らず、その携帯から猪子の声が聞こえてくるラストには一気に緊張しました。まさか大阪名物を楽しむ回が、そのまま猪子との再接触に繋がるとは……!
作者からの返信
真蔵之介の、命を賭けた逃走も右野にとってみればタダで大阪を旅行できるチャンス。
そんな浮かれた気分というか、非日常の時間って、高校生くらいの彼らにはとても魅力的だと思います。
そんなバカンス気分が、電話一本で急転直下。さてどうなる?
第十三話 警部への応援コメント
羽生田警部、さっそく凄腕ぶりを見せてきましたね。真蔵之介たちが「さすがにここまでは見ないだろう」と使った春乃の小説コメント欄を発見し、あの一文だけで大阪・難波まで辿るとは……【独断専行一匹狼】の名にふさわしい行動力です。
元気いっぱいの新人キャリア・川本との凸凹バディ感も楽しく、追われる真蔵之介側とはまた違った刑事サイドの物語が動き出した感じがします。
作者からの返信
真蔵之介を執拗に追いかける羽生田警部は、敏腕であると同時に柔軟な推理力の持ち主でもあります。「逃亡者」のジェラード警部のようなイメージかと。
ちなみに羽生田三郎の名前は、その謎めいた雰囲気から「バミューダトライアングル」をもじっています。
川本翔子は、勢いで適当に付けました。彼女の容姿は、意図的にまったく描写していません。読む人それぞれが、自分なりの川本を想像してもらえればと思っています。
第十二話 親友への応援コメント
右野がわざわざ大阪まで十万円を届けに来てくれるの、普段の騒がしいやり取りの奥にある友情が見えていいですね。春乃のWEB小説のコメント欄を連絡手段にするのも、これまでの何気ない設定が逃走生活に活用されていて好きです。
そして「猪・鹿・蝶」の五郎月三姉妹とは……名前まで花札で揃っているのが楽しい(笑)。三姉妹だけでも厄介そうなのに、さらに凄腕刑事・羽生田三郎まで投入され、追う側の顔ぶれが一気に充実してきました。
作者からの返信
真蔵之介の親友・右野のキンキン声は、アメリカザリガニの柳原を想像してください。やかましいですね。
五郎月三姉妹は真蔵之介と同い年ですが、ヤクザの娘ということでかなり気合い入ってます。本気で殺しにかかってきますよ!
そして、羽生田&川本の警察コンビで、キャストはほぼ出揃いました(未登場者含む)。みなさん味付け濃いめの曲者だらけなので、気をつけてお召し上がりください!
第十一話 旧友への応援コメント
なんと、蓮十郎は幼いころ一度見ただけの極一文字の型を再現するほどの天才だったんですね。「忌の太刀筋」という真景の不吉な言葉も強烈で、前回名前が出ただけだった蓮十郎が、一気に事件の核心に近い人物として浮かび上がってきました。
そして駿河家には獄門刀が二振りあり、その七番を蓮十郎が持ち去っていたとは……! 五郎月を両断できる「もう一人」という可能性に、これほど具体的な根拠があったのは意外でした。
作者からの返信
「極一文字」や「獄門刀」など、スルガ式抜刀術にはさまざまな秘密や謎が隠されています。
このあたり、かなりファンタジー色が強い部分なので、がんばってついてきていただけるとうれしいです。
そして、一番の謎は幼なじみの霧崎蓮十郎ですね。作者としては、彼についてはまだなにもコメントできませんが……。ご期待ください!
第十話 期限への応援コメント
「一週間以内に真犯人を見つける」という明確なタイムリミットが設定されて、逃走劇がいよいよ本格的に動き出しましたね。警察に捕まっても駄目、五郎月一家にも狙われるという二重の追跡の中、それでも大阪へ乗り込む真蔵之介の「ま、なんとかなるか」という泰然ぶりが実に彼らしいです。
そして猪子以外にも五郎月の娘がいるという新情報……敵の本拠地である大阪が舞台になるだけに、この一言がかなり不穏に効いています。
作者からの返信
この回は、真蔵之介の運命が確定する期限が明かされます。
一週間以内に真犯人を見つけなければ終了。その間に警察に逮捕されても、五郎月一家に負けてもアウト。
なんとも絶望的な状況ですが、彼には助けてくれる仲間がいます(あんまり頼りにならないけど……)。
そして舞台は大阪へ。ぼくは関西出身なので、大阪編は書いてて楽しいです!
第九話 連絡への応援コメント
孤立無援だった真蔵之介に、春乃と寫眞部のみんなの「絶対に味方だ」という声が届く場面、これは嬉しいですね。前夜のおむすびに続いて、春乃たちの存在が真蔵之介を精神的に支えているのがよく伝わります。
そして「極一文字を使えるかもしれない、もう一人」が存在したとは……! しかも霧崎蓮十郎が真蔵之介の幼なじみということで、事件が駿河家の剣術だけでなく、彼自身の過去へ踏み込んできた感じがします。
作者からの返信
真蔵之介の幼なじみであり、最大のライバルとして登場するのが、霧崎蓮十郎です。
追われる立場の真蔵之介が、追いかけるターゲットであり、事件の鍵を握る最重要人物。気になりますよね?
第八話 復讐への応援コメント
十二人を素手で一分とかからず無力化する真蔵之介、これまで語られてきた「剣の達人」が刀なしでも桁違いに強いとわかるのが格好いいですね。それでも猪子には獄門刀なしでは敵わないというのが、彼女の強さもしっかり印象づけています。
そして最後、警察にも猪子にも追われる身となった真蔵之介が、春乃のおむすびだけは守り抜いていて、それを食べながら初めて涙を流す場面が胸に残りました。ここまで泰然としていた彼の「春乃、会いたいよ」という本音が、なんとも切ないです。
作者からの返信
第一話でも書かれているように、真蔵之介にとって春乃は生きる意味そのものであり、最大のウィークポイントでもあります。
殺し屋ファブル並み(一人5秒で倒せる)の強さを誇る真蔵之介ですが、彼は決して無敵ではなく、守るべきものがあるから強いのだというところを表現していきたいと思います。
ちなみに、春乃の苗字「恋ヶ窪」は、西武国分寺線の駅名から取っています。かわいいでしょ?
第六話 逃走への応援コメント
安田刑事との「殺してもいい命なんて、この世にはありませんよ」という会話、真蔵之介の芯の部分が見えるいい場面ですね。容疑がどれほど濃厚でも、安田刑事が彼自身を見て何かを感じ取りはじめているのも印象的でした。
そこから一転、チェーンソーで護送車をぶった切って大型バイクで乱入する謎の少女とは……! タイトル通りの「逃走」が、まさか本人の意志より先にこんな豪快な形ではじまるとは意外でした。
作者からの返信
「殺してもいい命なんて〜」という台詞は、剣士である真蔵之介が言うと深みが違いますね。
そして、この回から真蔵之介の逃走が本格的にはじまります。「逃げることで活路を見い出す」というメインテーマを感じ取っていただければ幸いです。
第五話 容疑への応援コメント
今回は、真蔵之介を犯人としか思えない状況がこれでもかと積み上がっていく回でしたね。極一文字なら五郎月を両断できる、凶器は獄門刀、最後に会ったのも真蔵之介、しかも監視カメラ上は密室――ここまで揃うと「それでも俺はやっていない」という言葉の重みが増します。
そして最後の「人を斬ったことがあるのか」に対するノーコメント、これは真蔵之介の過去と剣士としての顔を強く感じさせる、かなり印象的な締めでした。
作者からの返信
この作品はコメディーの皮を被っていますが、「真蔵之介は本格的な剣士である」というシリアスな面も持ち合わせています。
「高校生が殺人犯として逮捕される」のは決して荒唐無稽ではなく、彼は必要あらば本当に「斬る」覚悟を持っているのです(たとえば「ダンジョン飯」なども同じですね)。
そんな二面性を、しっかり描いていきたいと思います。
第四話 殺害への応援コメント
ついに「極一文字」と五郎月の死に方が真正面から結びついてきましたね。しかも凶器として現場に残されていたのが、真蔵之介自身が持ち込んだ獄門刀・四番……これは容疑が一気に決定的に見えてくる流れで強いです。
一方で、五郎月が刀剣マニアだったことや藤堂新吉の登場など、事件当日の人間関係も少しずつ広がってきて、単純な構図では終わらなさそうな気配も出てきました。
作者からの返信
ふつうに客観的に考えれば、真蔵之介はどうやったって殺人犯です。しかし読者は、真蔵之介が完全に無実であることを知っています。
そんな、倒叙ミステリーのようなストーリー(しかも一人称)を楽しんでいただけたらうれしいです(書くのは大変ですけど)。
第三話 聴取への応援コメント
ここでついに「スルガ式抜刀術」と「極一文字」が事件に直結してきましたね。真蔵之介が殺人容疑でも動じない理由が、父・真景との過酷な修行や修羅場の経験として語られることで、彼の落ち着きにも一気に説得力が出たように感じます。
そして、亡き父が借金していた相手こそ五郎月剛造だったとは……あらすじで示されていた事件が、真蔵之介の家系と綺麗につながってきました。
作者からの返信
「五郎月(ごろつき)一家」という極道家族を思いついたことから、この物語ははじまりました。
ミステリーとアクションの根幹を担っている、重要かつ個性的なキャラクターが、これからもいっぱい登場しますよ!
第二話 逮捕への応援コメント
寫眞部の面々、一気に出てきましたが全員キャラが濃いですね。とくに「騒動の陰に天玉あり」とまで言われる天玉部長が、この先どんな形で真蔵之介に関わってくるのか気になる存在です。
そして賑やかな部活風景から一転、学校を包囲して特殊部隊まで投入される逮捕劇の物々しさが凄い。真蔵之介本人だけが妙に淡々としているのも含め、日常が唐突に断ち切られる感覚が印象的でした。
作者からの返信
主人公の部活がどうして寫眞部(写真部)なのかというと、ぼくが高校時代に写真部に所属していたからです!
部員たちの空気感は、まさにぼくが経験した高校生活そのものです(さすがに、二十歳越えの先輩はいなかったけど)。
真蔵之介が授業中に逮捕されるシーンは、絵的に映えるだろうなあと思いながら書きました。
第一話 登校への応援コメント
冒頭でいきなり「今日、無実の罪で逮捕された」と明かしておいて、そこから描かれるのがあまりにも平和な登校風景なのが面白いですね。この何気ない日常がこれから崩れるとわかっているだけに、春乃との仲睦まじいやり取りにも独特の緊張感が漂います。
そして真蔵之介、初回から語り口もキャラクターもかなり濃い(笑)。最後の「これから、この俺自身に何が起こるかも知らないままに」で、いよいよあらすじの事件へ繋がっていく引きが効いています。
作者からの返信
ファンタジーを中心に書いてきたぼくにとってはじめての、殺人事件を扱った本格的長編ミステリーコメディーです。
ただし、スルガ式抜刀術という架空の古武術が出てくるので、実質現代ファンタジーですね。
警察とヤクザに追われて旅しながら真犯人を見つけ出すという、ロードムービー的な物語にご期待ください!
第十九話 謝罪への応援コメント
あれほど真蔵之介を仇として追い回していた猪子が、決闘を経て「絶対に父を殺していない」と認め、衆人環視の中で土下座までして謝るのは気持ちのいい転換ですね。しかも「猪一番!」まで解散して、今度は真犯人探しに協力したいと言い出すとは……猪子の一直線な性格が、敵から味方へそのまま反転した感じがして可愛いです。
そして大阪府警の包囲網を前に、今度は猪子が真蔵之介の脱出を助ける側に回るという構図も面白いですね。
作者からの返信
一見すると突拍子もない猪子の行動ですが、真蔵之介が父親の仇ではないとわかった以上、敵ではなく目的を同じくする心強い味方と考えるのは当然の理屈です。
さらに、同世代なのに自分を完膚なきまでに負かした最強の男。これはもう、惚れちまっても仕方ないわなあ!
そして、大阪府警の威信をかけた包囲網をどうかいくぐるのか。
待て次回!