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  • Xでオススメしていただき、ありがとうございます。

    感想をレビューにまとめさせていただきますね^^

  • 1-8:掃除への応援コメント

    ここまで拝読いたしました。率直な感想をお伝えします。

    三人称多視点で描かれる端正な文体と産業革命後のロンドンの相性がよく、一気に物語世界に惹き込まれました。

    まず作者様の描写力の高さに触れたいと思います。
    長くなりますが、冒頭三段落を引用します。
    ――1883年12月24日、朝。クリスマス・イブを迎えたロンドンの街は、産業革命が吐き出す黒い煤煙と、テムズ川から這い上がる湿った霧が混じり合い、肺に煤が沈むような灰色に包まれていた。
     だが、窓の下、チャリング・クロスを行き交う人々の熱気までは遮れない。ガス灯の下では、厚手のウールや鮮やかな赤のタータンチェックのマフラーを巻いた人々が、家族への贈り物を抱えて足早に通り過ぎる。まるで絵本から抜け出したような物売りたちが「焼き栗はいかが!」「聖夜のヤドリギを!」と声を張り上げ、街中にはロースト・グースやミンス・パイの甘い香りが、煤の匂いを押し除けるように漂っていた。
     そんな祝祭の気配を、鋭い破砕音が打ち砕いた。

    視覚だけでなく、触覚・嗅覚・聴覚と五感の刺激する描写がバランスよく配置されている点がすばらしいです。
    経験上、意識せずに描いたら視覚に偏りがちですが、作者様が高い意識を持って文を紡がれているのが伝わってきました。

    個人的に印象に残っているのは次の文章です。
    ――彼女はこらえきれずに涙を零し、顔を覆った。アーサーは眼鏡の奥の瞳を僅かに細めた。伯爵家の令嬢の悲痛な訴え。その重圧と、事件の不気味さが、事務所の空気を沈ませていく。

    名文だと思います。
    作者様はこうした空気感の演出が群を抜いて上手だと思います。
    私も読者として、この煤けた町並みに迷い込んだと錯覚してしまうほどでした。

    会話文にもセンスを感じました。
    ウェブ小説を読んでいて感じるのは、創作している人間でもいざ会話文となると、恥を捨てきれていない作品が多いことです。
    しかし、作者様はキャラクターに憑依していると感じたくらい、一切の照れ・不自然さを感じさえせません。私もぜひ見本にさせていただきたいと思います。

    キャラクターの魅せ方も巧みだと思いました。コンパクトにまとまっていながら、映像を浮かべやすいです。

    ――白い毛皮を纏い、優雅な所作で室内へ現れたのは、ベアトリス・E・アシュトンだ。彼女は最新モードのドレスを揺らし、燃えるような赤毛を高く結い上げている。

    無駄のない洗練された言葉に、文章技術の高さを感じました。

    以上になります。
    伝えたいことが多く長文になってしまいました。
    素敵な作品に巡り会えたこと、感謝申し上げます。
    今後のご執筆を陰ながら応援しております。

    作者からの返信

    ご丁寧に読み解いてくださって、心より御礼申し上げます。

    五感の描写について。私が書くときに一番気を付けているのが、文章で答えを書いてしまわないこと、説明しすぎないことです。
    視覚だけでなく音や匂いを描写するのも、視覚だけよりも読んだ方の想像力に少しでもバフがかかりやすくなるかな?と思ってやっています。
    頭の中でまず映画のように映像を組み立てて、それを文章に起こしているので、それがこうした形で伝わったのかもしれません。

    会話文についてのお話も、照れくさくなるのめっちゃわかります。笑
    ただ、書き進めるうちにキャラクターが勝手に喋り出すので、いつの間にか気にならなくなります。

    ご自身も創作をなさる方から、ここまで言葉を尽くしていただけたこと、大きな励みになりました。本当にありがとうございました!

  • 1-5:レインとヘイルへの応援コメント

    レインとヘイル、かなり印象に残りました!

    扉越しでは声までまったく同じで、
    実際に姿を見ても鏡合わせのような双子。
    さらにあの珍しい瞳まで出てきて、一気に妖しい雰囲気が強まりました。

    ヴィヴィアンに対しては本当に大切に思っているようにも見えるのに、
    どこかまだ何かを隠していそうな感じもあって気になります。

    日傘が部屋に残っているという手掛かりも含めて、
    失踪の真相がますます気になってきました!

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます!

    レインとヘイルに注目していただけて嬉しいです。
    この二人には「近寄りがたい妖しさ」を纏うように書きましたので、雰囲気が強まったと感じていただけたのは狙い通りでした。

    双子がヴィヴィアンをどう思っているのか、部屋に残された日傘が何を意味するのか。
    ぜひこの先の展開を追いながら確かめていただけたらと思います。

    引き続きお付き合いいただけますと幸いです。

    改めまして、ありがとうございました!

  • Ep1 Epilogue:忘却への応援コメント

    クトゥルフ神話が好きで、TRPGも実際に遊んだりシナリオを書いた経験がある身として読むと、かなり楽しい作品でした。
    単に怪物を出すのではなく、調査で手掛かりを拾いながら少しずつ「人間の事件ではない」と分かっていく流れが、すごくCoCらしいです。

    特にヴィヴィアンが印象的でした。
    助けるべき被害者だと思っていた少年自身が、人間の常識から完全に外れた存在だったという反転が好みです。
    それでいて単純な敵ではなく、最後に記憶まで消して日常へ帰してしまう辺りも、「人間には本質を理解しきれない怪異」というクトゥルフらしさを感じました。

    ヴィクトリア朝ミステリーとしての雰囲気も濃く、神話要素を最初から前面に出しすぎないので、調査シナリオを一本遊び終えたような読後感がありました。