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  • 異説・玉藻前。への応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    雪山で行き倒れたあかね色のきつねと雪之丞との出会い、そして名前を授かった小太郎が健気に仕える姿が、まるで美しい和風絵巻を見ているかのように鮮やかに描かれていて、とても心温まりました。

    ■ 全体を読んでの感想
    お殿様の流行病を治すために、二人で軽装を整えて初夏の瑞々しい山へと分け入っていくシーンが特に印象的です。冷たい井戸水の喉越しや、山の中で香る夏みかんの匂い、稲荷の社でお供えされたみかんがいつの間にか萎んでいく神秘的な光景など、五感に優しく訴えかける情景描写が随所に光り、物語の心地よい空気感を存分に味わわせていただきました。

    ■ お題「共感覚表現」の学びの視点から
    本作には、あかね色、濡羽色、深雪色といった色鮮やかな和の色彩、そして「甘い香り」といった素晴らしい感覚描写がたっぷりと散りばめられています。
    これらは物語を彩る「五感の描写」として本当に魅力的なのですが、せっかくみんなで技法を練習する文芸部ですので、主催者としての「学びのパレット」から、今回のテーマである「共感覚表現(感覚の交差)」へともう一歩近づくための小さなアイデアを、お節介ながらお話しさせてくださいね。

    もし、本作の美しい描写を「そのままの美しさ」ではなく「共感覚」にするならば、「ある感覚を、あえて別の五感に翻訳して重ね合わせる」というアプローチが効果的です。
    例えば:
    ・単に「甘い香り」と描く代わりに、「小太郎から漂う香りが、鈴の音のように優しく耳元で響いた」(嗅覚×聴覚)
    ・単に「冷たい井戸水」と描く代わりに、「水筒の冷たい井戸水が、青い光の味がした」(触覚×視覚・味覚)

    このように、すでに持っていらっしゃる「瑞々しい感覚」同士をパレットの上で少しだけ混ぜ合わせる(交差させる)だけで、この美しい物語に「共感覚」というお題の魔法がさらにきらきらと宿るのではないかと思います!
    もちろん、そのままの美しい描写や質感を届けるのも、読む人に直感的に伝えたい場合には効果的ですので、無理に「共感覚」を使わなくても良いと思います。

    ■ 最後に
    難しいお題に対しても、ご自身の得意な鮮やかな和の世界観と豊かな五感の表現でアプローチしてくださり、本当にありがとうございました。
    たまに部長の感性や性格から詳しくコメント出来ない箇所があったりするかもしれませんが、このカクヨム文芸部は形式に縛られず自由に作品を置いたり、部員同士で交流したりできる場ですので、これからもぜひお気軽に部室へ遊びにいらしてくださいね。

    作者からの返信

    文芸部の開催、心から感謝いたします。
    鈴の音のような香り、青い光の味、大変新鮮で興味深い表現のご提案ありがとうございます!参考に出来るよう頑張ります。
    部室のほうも興味深く扉の影から拝見させて頂いております。良い機会を本当にありがとうございます。