第十章 大事な家族への応援コメント
こちらも読んでいます。
まず澪の異変を『休めば戻るかもしれない』と一度は現実的な方向へ寄せながら、そこから少しずつ日常の手触りが崩れていく流れが丁寧に描かれていました。
生活記録への反発、階段前での異様な行動、覚えのない傷、誰もいない場所への拒絶と、怖さが段階的に積み上がっていくため、読んでみた感じでは唐突な怪異ではなく、家族の不安が逃げ場を失っていく過程として読めました。そこから祖母の美月へ話が繋がり、凛や誠司という過去の因縁が出てくる展開もすごく自然で、医療では届かない領域へ物語が移る節目としてよく効いているな…と感じました。
また真尋が澪を救おうとするだけでなく、自分も家族に守られる側だと気づかされる点も良いなと思いましたし、ホラーの中に家族の温かさが残る構成が印象的に感じました。続きも読みますね!
作者からの返信
ここまで読んでいただきありがとうございます。
澪の異変を、最初から怪異として断定するのではなく、休めば戻るかもしれない、家族で支えればどうにかなるかもしれない、という現実的な受け止め方から少しずつ崩していく形にしたかったので、そこを感じ取っていただけて嬉しいです。
真尋にとって澪は、まず大事な妹なので、疑い切れず、守ろうとしながらも自分自身も家族に守られている。その部分まで読んでいただけてありがたいです。
この先も見届けていただければ嬉しいです。
第六章 希望への応援コメント
いつのまにか新作が出ていたので、ここまで読みました。
まず、序盤でいきなり『澪ではない何か』と対峙する場面を見せてから、そこへ至るまでの日常を遡っていく構成が面白いと感じました。そして最初に最悪の結果を読者へ提示しているため、その後の些細な違和感、返事の遅れ、視線のずれ、記憶の曖昧さ、学校での反応低下などがすべて不穏な伏線として読める流れになっていて、この展開も面白く読ませてもらいました。
また真尋、澪、母、父、結菜、先生と、異変に気づく人物が少しずつ増えていくのも自然で、家族だけの問題から周囲を巻き込む問題へ広がっていく段階が丁寧に描かれているな…と感じました。特に真尋が兄として不安を抱えながらも、澪本人を疑い切れず守ろうとする関係性が中心にあり、ホラーでありつつ家族の物語として読ませる導入になっていました。
続きまた読みますね。
作者からの返信
ありがとうございます。
序盤は、最初に異変の結果を見せたうえで、そこへ至るまでの日常や小さな違和感を少しずつ積み重ねる形にしています。
真尋にとっては、怖さ以上に「澪を疑い切れない」「それでも守りたい」という気持ちが中心にあるので、そこを読み取っていただけてとても嬉しいです。
この先も、家族の物語として見守っていただけると嬉しいです。
終章 水野真尋の観測記録への応援コメント
最後まで読めました!
個人的に感じたのは、この物語は怪異の正体を完全に暴くことよりも、そこから一度奪われかけた日常へ戻ってくることに重心が置かれていて、そこがとても良かったな…と思います。澪の異変は、最後まで「病気だったのか」「何かに憑かれていたのか」「過去の事件とどう繋がるのか」は断定されていませんが、その曖昧さがかえって怖さと余韻を残しているな…と感じました。
また真尋がすべてを理解して勝つというよりは、澪の声を聞き、結菜と一緒に呼びかけ、澪自身がまだそこにいることを信じて手を伸ばす。その結果として、完全な解決ではなく「戻ってこられた日常」が残るのが、個人的に好きな話の閉じ方だな…と思っています。おそらく謎を説明で閉じず、兄妹がまた同じ道を歩けるようになるところで終わっているため、ホラーとしての不気味さと、家族の物語としての温かさが同時に残っているような感じがしています。最後に澪の歩幅へ真尋が合わせる場面も、事件を乗り越えた後の小さな回復として印象的でした。
ここからは感想というより、なんとなく感じた事ですが…
解き明かされなかった謎として、澪の中にいた「何か」の正体がありますが、多分単なる別人格ではないですよね? おそらく澪の身体や記憶を使いながら、本人とは別の意思で真尋を挑発していた存在に見えました。
美月の過去に関わる凛や榊原誠司、桐島麗華の事件が途中で示されていることを考えると、澪の異変は完全に単独の現象ではなく、かつて凛たちが関わった怪異や事件の残響に触れてしまったものだったのかな…と全体を読み終わって、そのように感じています。
作者からの返信
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
この物語では、怪異の正体をはっきり暴くことよりも、一度崩れかけた日常へどう戻っていくのか、そして完全には解決しきれないものを抱えたまま、それでもまた歩いていけるのかを大事にしていました。
真尋がすべてを理解して勝つのではなく、澪の声を聞き、結菜と一緒に呼びかけ、澪がまだそこにいると信じて手を伸ばす。そこを読み取っていただけて、とても嬉しいです。
澪の中にいた「何か」については、明確な答えを置きすぎないようにしました。
病気なのか、怪異なのか、過去の事件の影響なのか。
そのどれか一つに固定するよりも、読み終えたあとに読者の中に残ったものこそが、この物語における「何か」の正体なのだと思っています。
その余白まで含めて「観測」していただけたなら嬉しいです。
最後の歩幅を合わせる場面まで見ていただけて嬉しかったです。
丁寧な感想、本当にありがとうございます。