21.チェレンコフの擬似原爆 〜ヒカリを超え〜への応援コメント
コメント失礼します。
第17話から第21話まで、読ませていただきました。
宇宙ステーション〈ハルピュイア〉に入ってからの展開は、想像以上に凄惨で、白兎たちの晩餐や、科学者たちへの処刑の描写にはかなり圧倒されました。可愛らしいはずの「兎」や「餅つき」といった言葉が、ここまで不気味で残酷なものに変わるのが、この作品らしい反転の面白さだと感じます。
一方で、放射線やコバルト六〇、原子炉、チェレンコフ放射といった科学的な要素が、単なる説明に留まらず、恐怖や怒り、嫉妬、未練、自己犠牲と結びついていくところが印象的でした。難しい会話のはずなのに、健志くんが必死についていこうとする姿があることで、読者側も一緒に振り回されながら読めるのが面白いです。
特に、弊拓士が登場してからの空気の変化が強く残りました。健志くんの嫉妬や対抗心、美月さんと拓士の過去を感じさせる掛け合いがありつつ、最後には拓士が自分の罪と向き合い、ステーションと運命を共にしようとする。その明るさの中にある覚悟が、妙に切なく感じられました。
混沌としていて、過激で、時に笑っていいのか戸惑うほどなのに、根底には「人間は科学とどう向き合うのか」「命を利用するとはどういうことなのか」という重い問いが流れているように思います。
今回も、理系の知識、神話的な発想、恋愛感情、ブラックユーモアが一気に押し寄せてくる、強烈な読書体験でした。
作者からの返信
銀猫さん
コメントに感謝の合掌を🙏
舵をあっちにきったりこっちに切ったりの展開が、よきように伝わり、嬉しいです。読んでいて単調すぎるのも問題になりうるし、また、書いていても単調過ぎるとつまらないです、よって私は話のサイコロを転がすように書きます。
弊拓士が、ええかんじの味変になっていたならば幸いです。
一応、本作の主題は「科学への猜疑」なのですが、そのためには、sf的にハードであること、そして理屈を捏ねつつもエモーショナルであること、両方がないと、説得力をもって主題を表せない、と感じ、このようなテイストにまとまって(本当に纏まっているかは知らないです)います。
何かを批判するなら、それをまずよく知りましょう、というのが私の基本スタンスです。だからこそ何事も愛憎こもごもなんだと思います。愛も憎しみも、無関心とは違って、絶対値がそれなりの規模感で、あります。その符号の正負などはありますが、想いの矢印が生まれる以上、愛も憎しみも尊い感情です。
合掌🙏
16.CURRENT⚡︎現在が電流している⚡︎への応援コメント
今回も、科学と言葉遊びが感情そのものになっていく独特の文体に圧倒されました。
ルシフェラーゼや概日リズム、ISS、月蛍といった理系の要素が、ただの設定説明ではなく、健志くんの恋心や嫉妬、憧れと絡み合って進んでいくところがとても面白かったです。特に、美月さんとの掛け合いはテンポがよく、難解な会話のはずなのに、不思議と二人の距離が近づいていく感覚がありました。
また、竹取物語や軌道エレベータ、月の異変へと物語が一気に広がっていく展開には驚かされます。荒唐無稽に見えて、科学と神話と恋愛が妙に噛み合っているのが、この作品ならではの魅力だと思いました。
混沌としているのに、根底には「好き」という感情がしっかり通っていて、その軸があるからこそ、奇抜な展開にも惹き込まれました!
作者からの返信
銀猫さん
コメントに、感謝の合掌を🙏
科学と言葉遊びとで感情へ・・・そうなんです、論理は感情であり、感情は論理です。
会話の難解さは、究極的には、どうでもいいんですよね、二人さえ、よければ。
荒唐無稽に見えて・・・ああ、そう見えてよかったです、嬉しいです。
科学と神話と恋愛・・・私は、神話を紡ぎたい、なんて野望もあったりします。なので「神話」と形容していただけて、嬉しいです。
混沌の中に一本筋の秩序、これは鉄則ですね。背骨がないと、脊椎動物たる我々は、何も成し遂げられない。です。
いつも深きコメントに感動しております、本当にありがとうございます。
書いてよかったな、とも思います。
合掌🙏
1.マン・イン・ザ・ミラーへの応援コメント
自主企画から来ました。
今のところ、読んだことのない感覚の小説+詩といった感じでしょうか。最後に脳みそだけという奇っ怪な姿にされていることが判明し、研究でそうなってしまったから逃げ出したのか、あるいはクトゥルフのショゴスのような何かの影響なのか。
作者からの返信
わけあり団子さん
コメントに感謝の合掌を🙏
読んだことのない、との形容いただけて嬉しいです、個人的一番の褒め言葉です(独特、は毒々しくてあんまり好きじゃないです笑)。
本作は科学に肖りつつ科学を疑問視するスーパー撞着SFです、なので研究の結果そうなった、というのはある意味その通りです😎
合掌🙏
1.マン・イン・ザ・ミラーへの応援コメント
加賀倉 創作さん、以前コメントを交わせて頂いた記憶があります。
自主企画に参加させて頂く旨、こちらにコメント、ご連絡しました。
一気に5作の登録となりますが、第1部~第3部、資料集、編集後記の構成で実質1作ですのでご了承ください。
拙作は空想科学も取り入れていますが、極力現実科学や、現実の社会、歴史地理との接続を物語に活かそうと思っています。よろしければですが、ご一読ください。
また第3部終盤ですが、ISSをモチーフにクライマックスに描いている部分もあり、加賀倉さんの登録作品と重なる点もありました。少しずつになると思いますが、読み進めさせて頂きます。
作者からの返信
GYAKさん
↑全角アルファベットで合ってますか?
コメントに感謝の合掌を🙏
ご丁寧にありがとうございます、何作でも、まとめて一作でも、構いません😉
現実の地理や社会との絡め、私は好きです、イメージや説得力が増すんですよね、すてきです。
ISSだけでいうと、私の場合は架空世界線のしかもスーパー未来のISS、つまりわかりやすいよう名前を借りてるだけ、なので、結構メチャクチャです、楔形文字で造形してますし、オリジナル冒涜になってたらすみません🙇
合掌🙏
4.嘘の月への応援コメント
コメント失礼します。
冒頭から、詩のような言葉の響きと、SF的な設定の濃さに圧倒されました。
流刑囚として異星に置かれ、「存在することをやめることを許されていない」主人公の孤独が、宇宙の広がりと重なって描かれていて、とても印象的でした。主人公の現在の状態も強烈で、静かな語りの中に底知れない重さがあります。
一方で、科学的な言葉や専門的な話題が多く出てくるのに、ただ硬いだけではなく、主人公の妄想やユーモア、各務美月への憧れが混ざることで、不思議な読み心地になっているところが魅力的でした。
特に、日光、月光、概日リズム、蛍の光といった要素が、単なる研究テーマではなく、主人公の人生や恋慕、取り返しのつかない過去へとつながっていく感じが美しいです。
各務美月という人物も、強烈な知性と癖のある言葉遣いが印象的で、主人公が彼女を「宇宙みたいな存在」と感じる理由が、会話の端々から伝わってきました。
科学、詩、孤独、憧れ、罪の気配が混ざり合った、非常に個性的な作品だと思います。
この先、主人公がどんな大罪を背負い、なぜ「無期宙役」に至ったのか、とても気になります。
引き続き、読ませていただきます。毎日更新も、素晴らしい!
作者からの返信
銀猫さん
あい深きコメントに、深謝の合掌を🙏
>>>科学、詩、孤独、憧れ、罪の気配が混ざり合った、非常に個性的な作品だと思います。
と、表現くださったのには、感動します。
私は創作性が「具体的一言」に纏められること(「すごい」とかいう抽象的ひとことで纏めるのは寧ろ好きだったりします、面倒臭くてすみません🙇♂️)を、あまり肯定的には捉えない質ではあるのですが、この度は不思議と不快感がありません、おそらく銀猫さんが、本質を美しく汲み取ってくださっているからだと考えます、ありがとうございます。
科学と非科学、論理と感情を絶妙の均衡で調和させることを意識しているところも、伝わっているようで、本当に嬉しいです。
各務美月の強烈な知性と癖、彼女のそれらには、これはやや自画自賛的になってはしまうのですが、私加賀倉自身の自己投影的いみあいが大きいです。そういう意味で「カガミ」だったりします。多かれ少なかれ、物語を紡ぐ方々にはある、性質だとは思いますが、私の今作の場合は、その性質をいっそう強めておりますので、そこがポジティブに伝わるのは、これもやはり嬉しいですね。
作品じたいは事務的分類的には物語のジャンルに属してはいますが、全体としては詩的の印象をほのかな輪郭で与えています、ですので詩性を感じ取ってくださるのにも、感動です。
とにかく色々、ありがとうございます。
この先も圧倒し続けますので、どうかご興味の範囲内で、よろしくお願いいたします。
合掌🙏
加賀倉 創作
4.嘘の月への応援コメント
ええっと、先輩は女でしたっけ、男でしたっけ。
あ、女だ。(2話を読み返した)
失礼しました。
作者からの返信
七月七日-フヅキナノカさん
コメントに感謝の合掌を🙏
生物学的にも自認的にも、うーまん、です。
どうでしょう、セリフや描写からわかりにくかったですかね、概要のあらすじにも一応性別はかいてはいます。
しかし読み返して確認してもらえたのはありがたいですね、失礼じゃないですよぜんぜん、寧ろぜひ万部くんみたいにたくさん反芻してください。
加賀倉創作、どんどんSFレベルをあげていきますよ😉
合掌🙏
1.マン・イン・ザ・ミラーへの応援コメント
またすごいもの書いてますね。笑
作者からの返信
わきの 未知さん
コメントに感謝の合掌を🙏
おホメオパシーのおことば、ありがとうございMARS🔴😉
これはちょっとすごいです。
この完結のあとたぶんあんまりすごくないのが出ます。
その完結の後ほぼ確実にとってもすごいのが出ます。
とにかく六月はSFってのを見せびらかし散らかしますよ💪💪💪←カブトムシの右脚コンプリート🪲🔥
科学という奇妙なものの体系的理解をせんともがくようなSFが少ないことに勝手にプンスコしたので私が科学leの名の下、なぜか責任をもって超新星爆発してます。
亜鈴状、コロイド。
合掌🙏
2.明星 〜何万光年離れていても〜への応援コメント
体内時計って意識したことないです。
夜、11時くらいに寝るのですが、寝入りバナは深く眠っているようで、二時間後くらいに目が覚めて、ああよく寝た、もう朝かなって思うことがよくあります。
体内時計とは関係ないか!
作者からの返信
七月七日-フヅキナノカさん
コメントに、感謝のおはよう合掌を🙏
体内時計、確かに意識しないですよね。ふと、「今◯時くらいかな?」なんて思うことはあっても。
11時就寝、早いですね。私は夜8〜9時に寝ます、赤ちゃんか👶‹バブ。
途中二時間後くらいに起きるとのことですが、それ、興味深い話があります。
仮説なんですけど、人間の睡眠は実は、6〜8時間とかの一括ではない説、があります。というのは、その途中に一旦起きて、深夜に静かなる営みをするんです。家族とヒソヒソ話したり、読書したり、あとはオセッセしたり。
朝かなって思う場合は、実は睡眠が究極に深かったりして、(ショートスリーパーの素質??)
ぜんぜん関係ありますよ、関係なくてもなんでもウェルカムですけど、早朝の師匠歌舞より。
合掌🙏。
28.愛結晶——アイ・決死・揺への応援コメント
長文コメント失礼します。
第22話から最終話まで、読ませていただきました。
まずは、物語の完結、本当におめでとうございます。
以前レビューを書かせていただいたとき、この作品について「科学用語が感情になる、不思議な読書体験」と感じたのですが、最後まで読んで、その印象がさらに大きく広がりました。
序盤では、概日リズム、月光、蛍光、ルシフェラーゼ、量子、波長といった言葉が、憧れや孤独、喜びや苦しさを映す詩のように感じられました。けれど終盤では、原子炉、連鎖反応、崩壊、結晶、放射線、意識転送といった科学的な言葉たちが、感情だけでなく、愛、罪、生命、死、そして存在そのものにまで結びついていったように思います。
「愛の増殖炉」という言葉が、特に印象に残りました。
愛は無限に増えていくもののようでいて、やはり限界がある。始まりがあれば終わりもある。その感覚が、理屈としてではなく、健志くんの身体感覚や、美月さんへの想いを通して伝わってきた気がします。
宇宙ステーションからの脱出場面も、凄惨でありながら妙にユーモラスで、この作品らしいブラックさと切実さが同居していました。笑っていいのか戸惑うような場面の中に、ちゃんと「生きたい」「帰りたい」「愛する人と一緒にいたい」という願いがあるのが、読んでいて苦しかったです。
そして後半、サー・アルカディアスの存在によって、「科学への猜疑」という主題が一気に剥き出しになったように感じました。
科学や文明を愛し、信じたからこそ裏切られ、憎悪へ転じていく。その論理はあまりに過激で残酷なのに、完全に切り捨てきれない痛みもあり、非常に複雑な人物として残りました。科学を否定しているようでいて、その否定の言葉そのものにも知性や理屈がまとわりついているところが、この作品らしいねじれだと思います。
健志くんの結末も、ただの悲劇とは言い切れませんでした。
「存在することをやめることを許されていない」という状態から、自分を壊そうとすればするほど生存に傾いてしまう。その皮肉の果てに、最後は破壊ではなく、宇宙の流れに身を預けるような静けさへ向かっていく。そのラストが、とても不思議な余韻として残りました。
難解で、過激で、グロテスクで、ブラックユーモアも強い。けれど根底にはずっと、「人間は科学とどう向き合うのか」「愛や生命を、理屈でどこまで扱えるのか」という問いが流れていた作品だったと思います。
SFであり、詩であり、研究物語であり、人間ドラマであり、祈りと呪いの物語でもある。
最初に感じた「科学用語が感情になる」という魅力が、最後には「科学用語が存在そのものを語り始める」ところまで到達したように思いました。
唯一無二の読書体験でした。
完結まで読ませていただき、ありがとうございました。