応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 第4話母の告白への応援コメント

    今回は「母の告白」というタイトル通り、これまで断片的に見えていた過去がかなり繋がった回でした。

    特に印象に残ったのは、純一の母親も最初からすべてを知っていたわけではなかったところです。父親の裏切りを知っていて「死んだ」と教えたのではなく、突然いなくなった夫を探し続け、それでも戻ってこなかった時間の中で、悲しみが少しずつ悔しさや憎しみに変わっていった。その過程が語られたことで、これまで秘密を隠していた母親も単純に責められる存在ではなくなったように感じました。

    そして写真を見た瞬間、純一自身が健と父親の繋がりを否定できなくなる場面が強かったです。言葉だけならまだ「そんなはずはない」と思えても、昔の父親の笑顔の中に健を見つけてしまう。純一にとっては、頭で理解するより先に現実を突きつけられた瞬間だったのでしょうね。

    母親が以前から健の出生についてある程度察していたという事実も意外でした。それでも健を恨まず、小さい頃から純一と一緒に可愛がってきたという話には救われるものがあります。大人たちの過去と、そこで生まれた子供の存在は別だと考えているからこそ、父親の言葉への怒りも非常に納得できました。

    また、純一の感情が少しずつ変化していくところも良かったです。最初は「父親が生きていた」という事実にほんの少し喜びを感じていた。それ自体は子供として自然な感情なのに、健が背負わされてきた苦しみを知るほど、その喜びまで自分で否定したくなってしまう。この矛盾した気持ちがとても人間らしく感じました。

    ここまで読むと、問題の中心が単なる「父親の浮気」ではなく、過去から逃げ続けた一人の大人が、戻ってきたことで止まっていた傷を一斉に開いてしまったことなのだと見えてきますね。

    そして最後、純一の中で父親への感情が「会いたい」ではなく、直接向き合いたいという強い怒りへ変わっていく締め方も印象的でした。純一が父親と実際に対面した時、何を聞き、何を伝えるのか。そして何より健との関係をどう守ろうとするのかが気になります。

  • 第3話助かった命と動揺への応援コメント

    今回は前2話のように新しい真実が次々と明かされるというより、「健が助かった」という一点を中心に、純一の感情が少しずつ現実へ戻っていく回だったのが印象的でした。

    特に、直前まで父親のことや健が秘密を抱えていたことに激しく動揺していた純一が、病院ではそれらを全部忘れて、ただ健の無事だけを願っているところに二人の関係がよく表れていると思います。怒りや混乱より先に「失いたくない」が出てくることで、純一にとって健がどれだけ大切なのかが伝わってきました。

    また、ときさんが駆けつけたことで、健の家庭環境も少しずつ見えてきましたね。両親よりもお手伝いのときさんの方が真っ先に心配して病院へ来るという状況が、説明を重ねなくても健がこれまでどんな寂しさを抱えてきたのか想像させます。

    個人的に一番残ったのは、家に帰ったあとの場面でした。少し前まで三人で楽しく過ごしていた痕跡がそのまま残っていて、それを見た途端に純一の感情が崩れてしまう。大きな事件そのものより、こういう何気ない日常の残骸の方が心に刺さることがありますね。

    そして最後の「明日、みんな話して」がとても重いです。今は健のことで精一杯だから考えることを止めた。でも、父親が生きていたことも、母親が隠していたことも、健との出生をめぐる事情も消えたわけではない。ひとまず命への恐怖が落ち着いたことで、次はいよいよ純一自身が真実と向き合う番になるのだと感じました。

    大きく感情を揺さぶった前回から、静かに次の局面へつなげる一話になっていて、次に母親が何を語るのか気になります。

  • 第1話では純一側から突然突きつけられた「真実」を見ていましたが、今回は健がその事実を知った瞬間まで遡ることで、前話の言動の意味がまるで違って見えてくるのが印象的でした。

    特に、健が純一を騙したかったわけではなく、「今までのままでいたい」という気持ちと、いつか知られてしまう恐怖の間でずっと身動きが取れなくなっていたことが分かる構成が良かったです。第1話の「知ってて、俺と普通にいたのかよ?」という純一の言葉も、健側の事情を知ったあとではかなり重く響きますね。

    そして何より辛いのが、本来なら大人たちの問題であるはずなのに、健が自分の存在そのものに責任があるように受け止めてしまっているところでした。父親から投げつけられた言葉をそのまま自分の罪として抱え込み、「自分が純一から家族を奪った」と考えてしまう。その思い込みが、親友である純一に真実を話せなくさせていく流れに説得力がありました。

    そんな健に何も知らない純一が「落ち着け、大丈夫だ。俺がいる」と言う場面も切ないですね。健にとっては一番欲しかった言葉であると同時に、「純はまだ何も知らない」と思い知らされる言葉にもなっている。この同じ台詞の中に安心と恐怖が同居している感じが好きでした。

    現在の病院へ向かう場面と、一昨年の出来事がつながったことで、二人の間にあった二年間の重さが一気に見えてきた回だったと思います。タイトルの「知らされた時から秘密へ」という言葉も、真実を知った瞬間から健にとって長い秘密が始まっていたのだと分かると、とてもよく内容に合っています。

    純一が健の抱えていた時間を知ったとき、この二年間をどう受け止めるのか。そして二人がもう一度以前のような「親友」という言葉に戻れるのか、続きを追いたくなる第2話でした。

  • 第1話真実と恐怖への応援コメント

    「父親は亡くなった」という前提が一気に崩されるところから、さらに健との関係までひっくり返っていく展開がかなり衝撃的でした。

    特に良かったのが、純一が事実を聞かされてもすぐには理解できず、「意味が分からない」という状態のまま感情だけが先に暴れていくところです。父親への怒り、母親への不信感、何も言わなかった健への苛立ちが全部混ざっていて、単純に誰か一人を悪者にできない苦しさが伝わってきました。

    そして健がずっと抱えていたものを考えると、冒頭で怯えて震えていた理由の重さも後から効いてきますね。親友だった二人の関係が、本人たちにはどうすることもできない大人の事情によって突然別の意味を持ってしまうのが辛いです。

    純一が感情のまま飛び出したあと、一転して健を失うかもしれない恐怖に襲われるラストも強烈でした。さっきまで怒っていた相手なのに、危機を目の前にした瞬間、それ以上に「大切な親友」という気持ちが出てくる。その感情の切り替わりが印象に残ります。

    タイトルの「真実と恐怖」がそのまま一話の中で段階的に迫ってくるような回でした。この家族に過去何があったのか、そして純一と健がここから互いをどう見ていくのかがとても気になります。

  • 第6話再会そして絶望への応援コメント

    この度は作品をご紹介頂きありがとうございます。

    一章まで拝読しました。
    少し涙腺が緩みました。
    健くんの気持ちを思うと悲しくて仕方ないです。
    同時に出ていった純と健の男が、許せないですね。
    特に健くんに投げかけた呪詛の言葉は、赦されないでしょう。

    って感じで、かなりこの主格の二人に感情移入させられました。
    この先に少しでも救いがあることを願いつつ、感想とさせて頂きます。

    後文章力が非常に安定していて、読みやすいです。
    最初の展開から流れるようにストーリーが始まり、構成力の高さも光りました。
    微かに健くんが救急車に〜という流れの部分だけ、場面が飛んだので、一瞬だけ迷子になりましたが、気にするほどでは無いです。

    折りを見て続きも拝読させて頂きます。

    作者からの返信

    感想を頂きありがとうございます。心より感謝申し上げます。
    読んで頂きたいとお願いしたのは今朝でしたので、まさかこんなに早くご連絡下さるとは思っておらず、大変感動致しました。
    重ねてお礼申し上げます。

    初めて書いた文章が、多少なりと、読んで下さった方の気持ちに届いた事が嬉しくてなりません。
    健という人物に、気持ちを合わせて頂けたことも、とても嬉しいです。
    ご指摘頂いたところは見直してみます。
    本当にありがとうございました。