応援コメント

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  • 第4話 引力への応援コメント

    面白かったです!

    好きでしたーーー。

    楠本ラリアットさまの作品の中では明るい方ですよね? 違います?

    引力で惹かれ合う同士が同じ地獄に落ちる、ってちょっと憧れます。

    どうなっても一緒にいく、みたいな。
    いつになく熱くてよかったーーーです。

    章立ても、エレベーター上昇、エレベーター下降、車移動、って続くのがいいですね。

    移動する密室での会話とか回想って、また違うから。

    てっきり鞄の中は銃で、主人公は殺されるんじゃないの……と思っていたので、予想が外れて嬉しいです。

    主人公さんの、「普通の日に大切な人がどんどんいなくなる」という悲しいエピソードもすごくよかった。

    だから余計、最後殺されるんじゃ、とか、裏切られるんじゃ、っていうずっと心配で。

    心配だからグイグイ読めました。

    面白かったです。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございました。

    この作品は香港ノワールを意識して書き始めたものですが、文体の運動に任せていたらこういう結末になりました。歌舞伎町を地獄として描かないというルールで構築した場合、不夜城とは違うノワールになりました。何も起こらない一夜ですが、何かが起こってもおかしくない一夜でもあります。物語性があまりないですが、楽しんでいただけたのでしたら大変良かったです。

  • 第4話 引力への応援コメント

    楠本ラリアットさん、本作も拝読させていただきました。

    歌舞伎町を描いた小説に、馳星周の「不夜城」がありますが、本作はそんな単純な造りではなく、もっと根源的な、人間の欲望を吸い寄せる独特の引力を持った魔窟としての歌舞伎町が書かれていますね。本作も文章もとても良いです。装飾は適度で、読みやすいです。フックとしての「二人は外村の借金返済の要請にどう答えるのか」が効いていて、最後まで読者は読み進めるでしょう。

    この街にいるものは、何かが麻痺していき、自分たちが欲望に踊らされているのか、それとも主体的に踊っているのかが分からなくなり、街を構成するパーツのように生きていってしまう。バディものの形式をとっていて、俺と慶介の素朴な友情だけがその中で宝石のように煌めています。二人がどうなるかは結局提示されませんが、そこが純文学らしいと思います。エンタメなら書きますからね。

    敢えてこの物語を批判するなら、俺の個性が弱いかもしれません。あえてこう言いますが、村上春樹の作品の主人公のような、主体性のない、匿名希望みたいな存在で、お前のやりたい事は何もないのか? と思いました。もう少し癖とか尖った部分があっても良かったかな、と思いました。

    とは言え、とてもよく書けている作品だと思いました。面白かったです。読ませていただいた楠本さんの三作品の中では、一番入り込みやすい作品かな、と思いましたね。

    それではこれからもお互いに頑張りましょう!

    作者からの返信

    今回も読んでくださって、本当に、本当にありがとうございます。細部まで眼差しを向けてもらえたことが、何よりの救いです。
    いただいた批判、その刃の鋭さも、そこに宿る温度も、そのまま心臓に刻みました。
    仰る通りです。「俺」の輪郭の薄さ。慶介という特異な重力と、外村という圧倒的な磁場に挟まれて、ただ流されるだけの幽霊みたいになってしまった。自覚は、ありました。書き進めている最中から、ずっとその違和感に引きずられていたんです。でも、どれだけ筆を入れ直しても、ここから先へは踏み込ませてもらえなかった。当時の僕の腕の問題(そもそも十年前の草稿)か、あるいは、十年前の僕の中にあったはずの「何か」へ切り込む鋭利な覚悟が、今の僕から摩耗してしまっているのか。正直、今の自分にとって、この作品の「限界値」がここだったのだと、そう認めざるを得ません。悔しいけれど、それが今の僕の現在地です。
    でも、この冷えた結晶みたいな物語を、「宝石のような」と呼んでくれたことで、僕の中の何かが少しだけ報われた気がします。
    匿名的な「俺」の空白を、これからの物語でどう埋めていくか。あるいは、その空白そのものをどう凶器に変えていくか。次の作品では、もっと踏み込みます。今の僕が持ちうる限りの、痛いほどの尖った何かを詰め込んでみせます。
    まだまだ、ここから加速します。
    また、どこかでお会いしましょう。お互い、最高に厄介な物語を書き続けましょう。

  • 第1話 夜の新聞への応援コメント

    楠本ラリアットさん、長らくお待たせしてすみません。ようやく…参加作全てに感想を書き終えましたので、残りの二作、拝読させていただきますね。もう少しだけ待ってください。

    また、拙作「少年の頃」に過分なお褒めの言葉、推薦文を書いていただいて本当にありがとうございます。ここまで作者の書きたかったことを理解していただけた、と、アマ作家ながら、冥利に尽きると喜んでおります。

    それでは拝読を始めますね。

    作者からの返信

    こちらこそ、お忙しい中での丁寧なご対応、本当に感謝いたします。
    残りの二作につきましても、どうぞお気になさらず、ご都合のつくタイミングでゆっくりと読み進めてください。こうして作品を共有し、感想を交わせる時間は、僕にとってかけがえのないものです。
    また、『少年の頃』レビューへのお言葉、過分だなんてとんでもない。僕が感じた震えをそのまま言葉にしただけです。
    あの作品を読んでいるとき、何度も指先が止まりました。書き手のなかに渦巻く「どうしても書き留めなければならない」という言語化への強烈な衝動を、完全にコントロール下に置いているのが手に取るように分かったからです。蛇口をひねる寸前の緊張感、水が溢れ出す一瞬の切実さ。そのような衝動が計算し尽くされたリズムで配置されていて、正直に言って、読み手である僕の方が気圧され、気後れしてしまったくらいです。その完成度は、これまでの長い年月、言葉と向き合い、格闘し続けてきた修練の賜物以外のなにものでもありません。
    どうか、その言葉の呼吸を大切に。