応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 文芸部へのご参加、ありがとうございます。

    研究施設で遠くにいる主人公と、手紙が苦手で素直になれない彼女。音声魔道具をめぐるコミカルで愛らしいすれ違いと、エラーから明かされる本音に思わず心が温かくなる、大変微笑ましく素晴らしいファンタジー作品を読ませていただきました。

    ■ 全体を読んでの感想

    手紙の短さに落ち込む主人公エリクの健気さと、不満を言いながらも送られてきた魔道具に毎回きちんと返信を録音してくれる彼女アリッサの可愛らしさに、最初から最後まで笑みがこぼれました。

    すれ違っていた二人の想いが、ラストの思わぬハプニングによって一気に繋がり、主人公が彼女のもとへ走り出す爽やかな結末に、とても晴れやかで温かい余韻をいただきました。

    ■ お題「伏線(ふくせん)回収」と描写の活用について

    本作は、お題である「伏線回収」を、素直になれない彼女の可愛らしい本音を鮮やかに明かし、物語を最高のハッピーエンドへと導くための巧みな仕掛けとして使いこなされています。

    ・繰り返される不満と「よく考えて」という言葉の種まき
    彼女が毎回の録音で口にする魔道具への不満と、「貴方にはそこのところ、よく考えてみてほしい」という決まり文句。一見すると機能や見た目へのダメ出しかと思わせる丁寧な伏線として、物語の中に置かれています。

    ・録音エラーによる本音の開示と鮮やかな伏線回収
    インコ型魔道具の停止エラーによって、機械を切った後の彼女の独り言が漏れてしまう展開。彼女が本当に言いたかった「自分をそっちへ呼んでほしい」という切実な本心が明かされることで、それまでの不満や「よく考えて」という言葉の本当の意味が一気に回収されます。

    ・勘違いのすれ違いが愛おしさへと反転する見事な構成
    伏線が回収された瞬間に、彼女の不満が「素直になれない甘え」へと一気に反転し、主人公の察しの悪さも含めて二人の愛おしさが際立つ見事な構成だと感じました。

    ■ 最後に

    「伏線回収」というお題を通して、これほどまでに可愛らしく、読後に笑顔になれる温かな物語を届けてくださり、本当にありがとうございました。

    また部室にて、あなたの紡ぐ、優しさと笑顔に満ちた素晴らしい作品に出会えるのを心より楽しみにしております。

    作者からの返信

    書評を書いていただき、ありがとうございます!
    作品の雰囲気やキャラクターたちのやり取りを楽しんでいただけたようで、とても嬉しいです。「伏線回収」というお題から大きく外れていなかったようで、そこにもホッとしました。
    カクヨムはこうして自主企画を通して新しい作品や読者の方に出会えたり、企画を立てて遊べたりするのが面白くて素敵なところですよね。

    また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします!