#1 夜の砂漠、座布団、請うへの応援コメント
読ませていただきました!
この話のすごいところは、「座布団」という極めて日本的で日常的なアイテムを、異世界の砂漠という極端な非日常に放り込んだことだと思います。これがアイディアとしての作品の骨だと感じました!
この「座布団=安定」というメタファーの強さが肝ですよね!
砂漠というのは足場が常に流動的で、熱くて、不安定な場所の象徴。そこに「お尻の下に敷く、動かない平面」である座布団を持ってくる。この対比のセンスが非常にいいと思います。
また、「自己満足」と言い切る商人の造形もキャラクターとして立っていると思います。
この商人は、世界を救おうとも、大儲けしようともしていない。「不安な人間を一人減らしたい」という、極めてエゴイスティックで、かつ崇高な動機で動いている。
ここには現代的な「ケア」の概念が入っていて、読み手に「あ、これ私のための物語かも」と思わせるフックがありますね!
しかし、正直に言うと「刺激」や「分かりやすいカタルシス」がまだ足りないかと。この淡々とした寓話風のスタイルで読者を掴むなら、以下の2点を意識してみるのはどうでしょうか?
一つ目は、「五感」の解像度を上げることです。
冒頭の砂の描写、良いですね。
「指や爪の隙間に砂が入り込んで不快」
という表現は、読者の身体感覚を刺激します。しかしながら、砂漠の「音」が聞こえませんでした。
「ぽつーん」という擬音も日本の落語的で面白いですが、反響するような物のない環境、無音ゆえに聞こえる「自分の鼓膜が鳴る音」や「足場が崩れ、砂が流れる微かな摩擦音」など。
まるで読者がそこの人と入れ替わったような感覚にさせるには五感をフルスロットルで触ることです。
二つ目は、商人の「異常性」をチラ見せすることです。
今のままだと、商人が「いい人」すぎると思いました。
座布団を売る時、対価として何を受け取っているのか? 4枚売れた時、オアシスの住人は何を失ったのか。あるいは、商人が座布団の柄を「忘れてしまう」と言ったことに対して、もっと不気味な説得力を持たせる。
「善意でやっているけれど、どこか人間離れしている」というニュアンスが出ると、「この先どうなるんだ?」とページをめくらせるフックが出てくると思います。
余計なお節介のようなアドバイスでしたが、気に入らなければスルーしてくださると幸いです。
全体として、文章の体温が低くて、非常に心地よかったです。
次は、その商人が「座布団を売れなかった夜」の話なんてのも、見てみたいですね。
とても素晴らしい作品だったと思います。
お互い頑張りましょう!
作者からの返信
サカサギ様
コメントありがとうございます
学びのある的確な指摘に感謝します
記念すべき第一回の三題噺では、一話あたりの字数を500〜1200字にするのに意識をしすぎて、五感や異常性を深掘りできなかったのが反省点だと自分でも考えています。この「三題噺」の1話ごとの題はランダムで生成してるため、この小説内で深掘りはできませんが、今回指摘して下さった点を踏まえて新作を構想してみようと思います
改めてコメントありがとうございました!次回以降の作品に役立てようと思います
#1 夜の砂漠、座布団、請うへの応援コメント
何か…すごい…