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  • 一言感想。

    “夏の教室の空気”と、“誰かに初めて救われる瞬間”が、すごく透明に描かれていました。
    まず、この作品は空気感がとても綺麗です。
    冒頭の、

    み~ん、み~ん、み~ん。 蝉が狂ったように泣き続ける、昼下がり。

    ここから一気に世界へ引き込まれました。
    ただ「夏」ではなく、 “息苦しい夏”なんですよね。
    暑い。 だるい。 退屈。 居場所がない。
    その感覚が、 窓際でぼんやりしている主人公の精神状態と重なっていて、 かなり雰囲気が出ていたと思います。

    特に印象に残ったのは、

    ボクに、未来はないんだろうな。

    この一文。
    かなり重い言葉なのに、 大げさに叫ぶわけじゃなく、 “諦めが日常になっている温度” で語られている。

    そこが逆に苦しかったです。
    あと、この作品でかなり良かったのが、 麗の距離感でした。

    普通の青春作品だと、 明るい子が陰キャ主人公へグイグイ来る展開って、 わりと“作られた優しさ”になりやすいんですが、 この作品はちゃんと自然なんですよね。

    特にここ。

    「緊張するなら、無理しなくていいからね?ゆっくりでいいから、慣れていこ‼」

    この台詞。
    「仲良くしよう!」ではなく、 “相手の怖さ”を理解して待とうとしている。
    だから麗が、 ただ明るいだけのキャラクターじゃなく、 ちゃんと“人を見て話している子” に感じられました。
    あと個人的にかなり好きだったのは、

    あぁ、麗になりたい。

    ここです。

    ただ“眩しい”じゃない。
    「憧れ」が混ざってる。
    この感情がすごく繊細でした。
    単純な恋愛感情とも違う、 “自分にないものを持っている人への羨望” が入っていて、 主人公の自己肯定感の低さも伝わってくる。

    そしてラスト。

    変な人だな。麗は。 それでも、不思議と嫌な気にはならなかった。

    この締め方がすごく良かったです。
    劇的に救われたわけじゃない。 人生が変わったわけでもない。
    でも、 “誰かを拒絶しきれなかった”。
    その小さな変化だけで終わる。
    だからこそ、 「ここから始まるんだな」 という余韻が綺麗に残っていたと思います。

    参加ありがとうございました。

    春風あくび

    作者からの返信

     コメント、ありがとうございます!
     読んでいただけて、光栄です。この作品の雰囲気を楽しんでいただけたみたいで、すごく嬉しいです。まだまだカクヨムを始めてから間もないですが、楽しんでいただけるようなエピソードをこれからも書いていきます♬(ノ゜∇゜)ノ♩