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  • 第1話への応援コメント

    静かな文章なのに、読み終わった後じわりと重くなるものがありました。

    暗闇と踏切が最初から最後まで形を変えて出てきて、冒頭で感じた「この場所はどこなのか」という微かな歪みが、読み進めるうちに別の意味を持って戻ってきたように思います。

    特に印象に残ったのは、「私が私であった時の形跡でした」という一文です。
    「制帽」や「診断書」をそう呼ぶことで、今の語り手と過去の語り手が、もう同じ場所にはいないように感じました。

    「望んだ結末」という言葉も、読んだ後に何度か思い返しました。
    はっきり言いきっているのに、どこか割り切れない空気があります。

    最後の「もしも、その声に、耳を傾けたら」という一文が、閉じたはずなのに、どこか開いたまま残ります。

    あの声は語り手にどこまで届いていたのだろうと、読み終わってもまだ考えています。