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  • 日々是好日への応援コメント

    文芸部へのご参加、ありがとうございます。
    閉塞感に満ちた「死屍累々」とした日常が、一人のクラスメイトとの出会いによって彩られていく過程が、言葉のリズムに乗ってダイレクトに伝わってきました。苛立ちの「リフレイン」が、いつの間にか恋の予感の「リフレイン」に変わっていく構成が本当にお見事です。

    ■ 全体を読んでの感想
    冒頭の、溜まりに溜まったフラストレーションを爆発させるような饒舌な語り口に、一気に物語へと引き込まれました。三上蜜柑さんとの会話のテンポがとにかく心地よく、特に後半、席替えという切ないイベントをきっかけに距離が縮まるシーンでは、松子と一緒に「どきどき」や「ふわふわ」を体験しているような感覚になりました。日常の「どうしようもなさ」をユーモアで包み込みながら、最後はしっかり「好日」へと繋げる筆致に、読み終えたあと、とても爽やかな気分になりました。

    ■ お題「反復法」の活用について
    ・畳みかけるような「会話の反復」【目から鱗のテクニック】
    「でも」「でも?」「でも……」といった、接続詞や語尾をラリーのように繰り返す会話劇には、まさに目から鱗が落ちる思いでした。短い言葉をリフレインさせることで、二人の距離が急速に縮まっていく空気感や、互いの思考の波長が重なっていく様子が手に取るように伝わります。
    「やっさんまた?」「また」「なんでまた」「たまたま」という、先生と生徒のやり取りにおける反復。これが「単調な日々の繰り返し」という物語のテーマを象徴しつつ、同時に学校生活のリアルな賑やかさを演出するスパイスになっていました。
    こんなにも軽妙で効果的な反復法の使い方があるのかと、深く感銘を受けました。

    ・衝動と鬱屈を可視化する「基礎的な反復」
    「親とか、学校とか、テストとか……」と繰り返される名詞の羅列や、「捏ねて焼いて作って壊して……」と執拗に畳みかける動作の反復。これら基礎的な技法の使い方が非常に秀逸です。同じ動詞を何度も繰り返すことで、主人公が抱える「逃げ場のない閉塞感」や、すべてを無に帰したいという剥き出しのエネルギーが、読者の脳内に直接訴えかけてくるような迫力がありました。

    ・対比としてのリフレイン
    前半の「ぐだぐだ」「うだうだ」といった不透明な苛立ちを表す擬音の反復と、終盤の「ルンルン」「キュンキュン」「ぽわわわわ~」という弾むようなオノマトペのリフレイン。同じ反復という技法を使いながら、色のない世界がパッと鮮やかに染まっていく心の変化を表現されている点に、高い構成力を感じました。

    ■ 最後に
    「この気持ちはまさかまさか……! いやいや、ないない。……え、ホント?」
    反復法という技法を、退屈な日常を「特別な一日」へと変える魔法のリズムとして使いこなされた素晴らしい作品をありがとうございました。
    また部室にて、あなたの紡ぐ、弾むような言葉のリズムに出会えるのを楽しみにしております。

    作者からの返信

    丁寧なご感想ありがとうございます!

    前半と後半の変化について、タイトルと合わせてコメントしていただけて大変嬉しいです!
    反復法を意識したら詩的なしっとりした表現よりもリズム感や節回し的な感じになってしまったので、もういっそと思い、振り切って鬱陶しいくらいのリズム感やスピード感を出してみました。書いていてとても楽しかったです。素敵な企画をありがとうございます。