呪いの動画①への応援コメント
辛口長文アドバイス企画から来ました!夏神ジンです!
とは言いつつ、ちょっと短いかもしれません!
あなたの作品は、展開は面白いです!ただ、描写がおざなり……!
ホールから若い「女」の声が聞こえてきた。「厨房」にいる俺からは、「女」の姿を確認する事はできない。俺は、「厨房」から少し顔を出して、ホールを確認した。
という感じで、少し言葉が重複しているのが気になりました!
先輩の名前がありません!また見た目も浮かびません!
瑞希ちゃんもちょっとキャラクターが薄いです!
また、説明が少し多いので、例えば
「そういえば、もう体は大丈夫なんですか?」
みたいなことを瑞希ちゃんに言ってもらって、その流れで入院していたことがふんわり伝わる、程度でいいと思います!
「こんな風に普通の生活ができる事は、ありがたい事だと思った。」
これは、その前にも似たようなことをすでに言っているので、無くていいと思います!
「半年前、俺はある雑木林で起きた事件に巻き込まれた。」ことも後々明かしていく感じでいいと思います!何かを見た瞬間に、フラッシュバックする……その時に描写する方が面白いと思います!
ざっ、ざっ、ざっ、のシーンは斬新だと思います!ライトな層に向けては迫力があって面白く感じます!
(純文学とかを意識している方からすると、「ざっ、ざっ」という音に任せて、描写をおざなりにしている……と思われるかもしれません!ただ!多分、そっちの層に向けての作品ではないと思うので、頭の片隅に入れておいてほしいなぐらいの話です!)
ですが、
「仕事が終わって、俺と森平瑞希の二人は、一緒に帰っていた。」
ここは完璧に描写をごまかしています!その間にもうちょっと流れがあってもいいと思います!
最後は結構びっくりしました!展開自体はいいのかなと思います!
ただ、細かく説明している部分と、逆にほとんど描写がない部分の差が大きい気がします!
主人公の背景についてはたくさん出てきますが、周りの様子はあまり描写されていません!だから読者は、世界観に没入できない……気がします!
(同じ目線で物語を見れないってことです!)
ざっ、ざっ、はいいと思います!
以上、夏神ジンでした!
呪いの動画④への応援コメント
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
前作から続く、あの逃れられない怪異の連鎖と、日常がじわじわと不穏な影に侵食されていく圧倒的な緊迫感に、今回も胸を締め付けられるようにして一気に拝読いたしました。
前作の恐怖を知っているからこそ、主人公の内田くんが味わう日常の崩壊や、何気ないお喋りの裏に忍び寄る影がとてもリアルに迫り、息を呑むような読書時間をいただきました。
■ 全体を読んでの感想
バイト先のレストランでの穏やかな日常から始まり、何気なく見せられた動画をきっかけに、再び逃れることのできない不条理な恐怖へと引きずり込まれていくプロットの美しさに強く引き込まれました。
かつての体験によるトラウマに怯えながらも、なんとか日常を保とうとする主人公の健気さと、それを容赦なく打ち砕いて迫り来る怪異の冷酷さ。
その対比がとても鮮やかで、安全であるはずの自室や電車、そしてかつて悲劇が起きた場所へと運命に導かれていく緊迫感のある展開には、ホラー小説としての卓越した構成力を感じます。
■ お題「オノマトペ」の活用について
本作では、お題であるオノマトペが、主人公の五感を通して読者へ恐怖を直接伝染させるための、極めて精緻で強力な音響演出として駆使されています。
・日常の境界を曖昧にする、不吉な環境音のループ
動画の再生とともに聞こえ始める「カンカンカンカンカンカン」という踏切の音や、引きずるような「ざっ、ざっ、ざっ」という足音。
近くに踏切などないはずの日常の場所で、この乾いた音が繰り返し頭の中に響き渡る描写が本当に秀逸です。視覚的に怪異が現れる前から、この不穏な音のリフレインだけで読者の心拍数をじわじわと跳ね上げさせています。
・安全な領域を暴力的に侵食する、耳を塞ぎたくなるような生活音
玄関の扉を激しく叩く「ドンドンドンドン」という音や、無理やり開けようとする「ガチャガチャ」という冷たい金属音。
部屋全体を恐怖で震わせる「ガタガタガタガタ」という激しい振動と、窓に無数の手形が増えていく「ベタベタベタベタ」という湿った音。
これらの日常的な生活音をベースにしたオノマトペが、最も安全であるはずの自宅という空間を容赦なく恐怖の戦場へと変貌させていく、極めて臨場感にあふれる演出だと感じました。
・背筋を凍らせる不気味な笑い声のリフレイン
耳元や背後、そして世界の静寂を塗りつぶすように響く「クフフフフフ」という笑い声。
最後の最後まで決して逃れることができない不気味な余韻を残すこのオノマトペは、文字を読んでいるはずの読者の耳元にまで、その湿った温度が直接吹き込まれるような、とても恐ろしく、そしてホラーとして完璧な効果をもたらしています。
■ 最後に
前作からさらに磨きのかかったオノマトペの音響演出を武器に、読者を恐怖の深淵へと優しく引きずり込んでいくような、最高に引き締まった物語を届けてくださり、本当にありがとうございました。
たまに部長の感性や性格から詳しくコメント出来ない箇所があったりするかもしれませんが、このカクヨム文芸部は形式に縛られず自由に作品を置いたり、部員同士で交流したりできる場ですので、これからもぜひお気軽に部室へ遊びにいらしてくださいね。