応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • ここまで積み重ねられてきたすれ違いが、この一話でようやく「相手の幸せを願う」という同じ場所へ辿り着いたことに、深く心を動かされました。特に、慧斗が「君のことが好きだよ」と告げるまでの独白は、誰かに求められることではなく、誰かを想うことへと彼の愛の形が変わっていった軌跡そのもので、とても美しかったです。そして、扉が開いた瞬間にハンスが見せるのは強さではなく、縋るような弱さだったという描写が印象的で、二人がようやく互いの素顔に触れられた瞬間なのだと感じました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。慧斗が「人から与えられること」ではなく「人に与えること」を自ら理解できなければ、2人は共依存の関係から抜け出すことは出来なかっただろうと思います。ご都合的にならないようにはどうしたらいいか、だいぶ悩んだだけに、慧斗の独白を美しいと感じていただけて、安心すると共に、嬉しい気持ちでいっぱいです。慧斗の成長を感じていただけて、本当に嬉しいです。

  • この章では、慧斗を失ったあとのハンスが、自分自身を決して赦そうとしない姿が痛々しいほど伝わってきました。特に「この痛みだけが、アイツとの繋がりだから……」という一言は、罪悪感さえも大切な記憶として手放せなくなっている彼の心を端的に表していて、とても印象に残ります。また、母やマテウスの言葉には責めるのではなく寄り添おうとする温かさがあり、その優しさすら受け取れないハンスの孤独が、より一層胸に迫りました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。家族の優しさが、逆に痛みや孤独を深いものにすることがある。そんな、傷を負った者の、自ら引いてしまう線引きの哀しさや、苦しさを描ければと思いながら執筆していました。
    なかなか暗い話が続きますが、次章からはまた明度が変わりますので、お付き合い頂けましたら幸いです。

  • この章は、離れて初めて相手の存在の大きさを知るという喪失の痛みが、静かに、けれど深く描かれていました。ハンスの手紙は「愛している」という言葉を一度も使わないのに、その一文一文から相手を案じる気持ちが滲み出ていて、それゆえに慧斗が「何を期待していたんだろう」と呟く場面がひときわ胸に残ります。そして最後の「壊したく、なかったなぁ……」という独白は、これまで意地や恐れで覆い隠してきた慧斗の本心がようやく言葉になった瞬間で、読後もしばらく余韻が続きました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    ここに来て、初めて慧斗は己の気持ちを、誰もいない病室の空間の中で、自覚することになる。
    白い病室と、空白という名の喪失の白さが重なるような、そんな情景をイメージしながら描きました。
    あえて、静かな描写に留めたのですが、余韻が続いたとのこと、そのように感じて頂けたことが、とても有難いです。

  • この度は企画ご参加いただきありがとうございます!
    最初からキャラクターの妖しさ、魅力にズームするかのような入り、引き込まれます。楽しみに拝読いたします。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!引き込まれると仰って頂けてとても嬉しいです。楽しんでいただけたら幸いです。

  • あとがきへの応援コメント

    ハンスさんも彗斗さんもお互いをすごく意識してるのに噛み合わないのが悲しくて、最後のキスでよかったねぇ!!っとぐっと手を握ってしまいました。末長く幸せに!!

    作者からの返信

    ありがとうございます!きっと二人のこれからは、優しくて、穏やかなものになると作者としても信じています。最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございます。

  • これまで積み重ねられてきたハンスの後悔が、一気に押し寄せる章でした。兄に叱責される場面では、反論せず「看過していた時点で、同じだ」と受け止める一節がとても印象的で、彼が初めて自分の行為だけでなく、自分自身と向き合おうとしていることが伝わってきます。そして最後の「鮮血のように鮮やかだったその色が、本当に血の色だと気づいたのはいつからか。」という締めくくりには、この作品で繰り返し描かれてきた「色彩」の意味が凝縮されていて、美しさと痛ましさが一つになった余韻を感じました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。痛ましさと美しさが共存するような、そんな世界観を描きたかったので、板野様のお言葉がとても嬉しいです。ここからは、ハンスと慧斗が、それぞれ自分や相手と向き合う時間になるので、どうぞ二人を見守っていただけたら嬉しいです。

  • この章は、慧斗にとってライブが仕事ではなく、自分の存在そのものを支える場所だったことが切実に伝わってきました。だからこそ、パンデミックによってその拠り所を奪われていく過程が、とても痛ましく胸に迫ります。そして、崩れ落ちる慧斗を前に「助けてくれ……頼むから……」と取り乱すハンスの姿は、それまで張り詰めていた彼の感情が一気にあふれ出す瞬間で、思わず息をのみました。最後の白く霞む意識の描写は、これまで繰り返されてきた「色」のモチーフが命の境界へと重なり、静かな余韻を残しています。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。慧斗が酒に溺れたのは、アーティストだから、表現の場を奪われてどうこう、というだけでは無くて、本当に、ライブそのものが、存在意義に直結するものだったから…その切実さを感じていただけて、作者冥利に尽きます。
    板野様のコメントを拝見していて、本当に慧斗とハンスをよく見てくださっているんだな…と有り難いです。

  • この章は、ハンスの内面がこれまで以上に率直に語られ、彼の暴力性と優しさが決して別々のものではなく、同じ苦しみから生まれていることが静かに伝わってきました。特に「涙の味がする口付け。こんなものが、欲しかったわけじゃない。」という一節は、彼自身が自分の行動に傷つき、望んでいたのは別の形の繋がりだったことが凝縮されていて、とても印象的です。そして、最後に二人だけの問題だったはずの物語へ、感染症という社会全体の影が差し込む締め方が鮮やかで、個人の痛みと時代の変化が交わる転機として強く心に残りました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。人間である以上社会の中で暮らしていて、どんなに閉ざしたくても、社会全体が動く時、影響は免れない…。逆に言えば、もし社会が大きく動かなければ、この2人はどうなっていたのだろうか、と思ったりもします。

  • あとがきへの応援コメント

    ハンスと慧斗の視点切り替えがテンポよく、2人で紡ぐ物語という感じで素敵でした。切なくて痛くて、最後に重なる情景が美しかったです。

    作者からの返信

    ありがとうございます。2人ともに主人公であるという思いもあり、このような構成になりました。2人で紡ぐ物語、と仰っていただけて嬉しく思います。

  • この章は、二人が互いを傷つける言葉を交わしながら、その根底では誰よりも相手に見てほしい、届いてほしいと願っていることが痛いほど伝わってきました。特に、張り詰めた応酬の末に訪れる沈黙と、ハンスが去ったあとに慧斗が一人で泣き崩れる場面は、彼が纏っていた「艶誦」という強さの仮面が完全に剥がれ落ちる瞬間として、とても胸を締め付けられます。最後の「伽藍堂の胸の内に色はない」という一文も、この作品で繰り返し描かれてきた「色」のモチーフが反転し、深い喪失感として響く締めくくりでした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。章タイトルにおいても、慧斗視点では「白」のイメージ付与が多いのですが、白というのを、whiteと取るのか、blankと取るのかは、文章を読む事でイメージとして確かなものになる…そんな、映像や色が浮かぶような表現をしたいなと、色が持つ複数のイメージも意識しながら書いていました。ですので、色のモチーフが反転、という板野様のお言葉、とても嬉しく思います。

  • ここでついに、これまで積み重ねられてきたハンスの執着が「守りたい」という想いと不可分のまま暴走してしまう様子が描かれ、息を詰めながら読みました。暴力そのものを強調するのではなく、「俺が守れる範疇にいてほしい」「耐えられない」という内面の叫びに焦点が当たっているからこそ、彼の歪みが痛々しく伝わってきます。そして、最後に夜の闇よりも濃い「黒」が心を侵食していく比喩が、この章全体を静かな恐ろしさで包み込んでいて、とても印象的でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    暴力は結局のところ暴力でしかないですし、ハンスは暴力を何とも思わないような人間ではないので、もはやコントロールがつかない程の想いなのだという事が伝わるようにと、比喩も絡めながら表現しました。
    歪みが痛々しく伝わる、という板野様の言葉に、あぁ、ハンスを分かって頂けて有り難いと、素直に嬉しく思っております。

  • 慧斗の「便利な存在」と言い聞かせる理性と、「いないとダメみたいじゃないか」と漏れてしまう本心とのせめぎ合いが、とても切なく描かれていました。安寧を「毒」とまで感じ、自ら壊すことでしか自分を守れないという発想は、彼が抱えてきた傷の深さを静かに物語っています。最後に氷が溶ける情景を重ねる締めくくりも美しく、形あるものの儚さと慧斗の心情が余韻として残りました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。慧斗の傷の深さを読み取って下さり感無量です。何故こういう行動になるのか分からない人もおられるかなとは思いつつ、それを説明すると横道に逸れる可能性が高く、何かあるのだと思わせる程度に留めました。板野様の感想、全てとても作者として有り難い感想ばかりで、本当に嬉しいです。改めて、コメントありがとうございました。

  • ハンスにとって慧斗との出会いが、単なる「初対面」ではなく、人生の色そのものを取り戻す瞬間として描かれているのがとても印象的でした。モノクロだった世界に鮮烈な色彩が差し込むという比喩が、ハンスの心情と見事に重なり、タイトルとも美しく響き合っています。そして「俺のミューズ」という一言に、後の深い執着へと繋がる純粋な憧れの原点が凝縮されていて、とても惹きつけられました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。板野様のご指摘の通りで、ハンスにとっては、単なる初対面ではなく、運命を感じるほどの衝撃だったのですが、これをハンスの過去も含めて語ると話が逸れていくので、かなり情報量を抑えて表現しています。その分、伝わるか不安だったところもあったのですが、読み取って下さって、こんなに嬉しいことはないです。ありがとうございます。

  • 今回は、現在から過去へと静かに流れ込んでいく構成がとても美しかったです。車窓の雪景色とともにハンスとの記憶が少しずつ蘇っていく描写は、慧斗の心の動きそのものを映しているようで、読んでいて自然と引き込まれました。最後の「君だけは、常に俺の横にいたんだよね…」という独白は、何気ない日常の積み重ねがかけがえのないものだったことを静かに伝えていて、胸に残ります。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。説明くさくならずに、心情を表現することを意識していたので、私自身、この雪の降りざまと呼応させた表現はかなり気に入っています。ですので、美しいと言っていただけてとても嬉しく思います。本当にありがとうございます。

  • 舞台の光景がまるで一枚の写真のように目に浮かび、プロローグとして強い引力を感じました。特に「男とも女ともつかない黒い影」という導入から、艶誦という存在が性別や輪郭を超えた「表現者」として立ち現れてくるのが印象的です。最後の「それでも、否、だからこそ人は惹かれる。」という一文が、この作品全体のテーマを象徴しているようで、とても惹きつけられました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    映像が浮かぶような文章を意識しながら書いていたので、写真のように目に浮かんだとのこと、凄く嬉しいです。あまり語るとネタバレになるので書けませんが、エピローグにも繋がるような工夫があるので是非お楽しみ頂ければと思います。

  • 1.5章 音の断片への応援コメント

    歌詞だけ載せてるの初めて見ました!
    衝撃受けました!
    こういう方法もあるんですね。
    インパクトあって、とてもいいですね。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    そう言っていただけると嬉しいです。
    歌詞と物語や登場人物の心理がリンクすることを意識して構成しています。

  • 自主企画にご参加いただき、ありがとうございます。まだ一部のみの拝読ではありますが、文章がとても美しく、情景と心情が見事に調和している作品だと感じます。少しずつになってしまいますが、拝読させて頂きますね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    情景と心情については意識した部分でもあるため、そのように言っていただけてとても嬉しいです。

    少しずつ読んでいただけるだけでも、本当に励みになります。
    今後、回想録なども公開予定ですので、またお時間のある際に覗いていただけたら嬉しいです。